長温寺(静岡県伊豆の国市)

長温寺(静岡県伊豆の国市)
住所 〒410-2201 静岡県伊豆の国市古奈13

長温寺(静岡県伊豆の国市)完全ガイド|歴史・御朱印・アクセス情報

静岡県伊豆の国市古奈に位置する長温寺(ちょうおんじ)は、曹洞宗の寺院として地域に深く根ざした歴史を持つ古刹です。伊豆八十八ヶ所霊場第12番札所として巡礼者に親しまれ、源氏山七福神の福禄寿を祀る寺院としても知られています。本記事では、長温寺の歴史、見どころ、御朱印情報、アクセス方法まで、参拝に役立つ情報を網羅的にご紹介します。

長温寺の基本情報

長温寺は静岡県伊豆の国市古奈13番地に所在する曹洞宗の寺院です。山号は湯谷山(ゆやさん)といい、温泉地として知られる伊豆長岡温泉郷に近い立地から、この山号が付けられました。

基本データ

  • 正式名称: 湯谷山 長温寺(ゆやさん ちょうおんじ)
  • 宗派: 曹洞宗
  • 本尊: 薬師如来
  • 札所: 伊豆八十八ヶ所霊場 第12番
  • 七福神: 源氏山七福神 福禄寿
  • 所在地: 〒410-2201 静岡県伊豆の国市古奈13番地
  • 電話番号: 055-948-1767
  • 法人番号: 6080105001616

長温寺という寺号を持つ寺院は全国的にも珍しく、全国で1カ寺のみという貴重な存在です。

長温寺の歴史と由緒

開創の経緯

長温寺は永禄5年(1562年)に僧・瓶山(へいざん)によって開創されました。戦国時代末期という動乱の時代に創建された本寺は、地域の精神的支柱として重要な役割を果たしてきました。

本尊・薬師如来の由来

長温寺の本尊である薬師如来には、興味深い伝承が残されています。かつてこの地近くで討ち死にした豪族が守護仏として大切にしていた仏像であったと伝えられています。薬師如来は病気平癒や健康長寿の仏として信仰を集める仏様であり、温泉地に近いという立地とも相まって、古くから多くの参拝者が訪れてきました。

温泉との深い縁

山号の「湯谷山」が示す通り、長温寺は温泉と深い縁があります。伊豆長岡温泉は古くから湯治場として栄え、温泉の効能と薬師如来の霊験が結びつき、病気平癒を願う人々の信仰を集めました。江戸時代には温泉療養に訪れた人々が長温寺に参拝し、健康回復を祈願する習慣が定着していたと考えられます。

曹洞宗寺院としての歩み

曹洞宗は禅宗の一派であり、「只管打坐(しかんたざ)」すなわちひたすら坐禅に打ち込むことを重視する宗派です。長温寺も曹洞宗の教えに基づき、地域における禅の実践道場として機能してきました。江戸時代を通じて檀家制度のもとで地域社会と密接な関係を築き、現在に至るまで地域の人々の心の拠り所となっています。

伊豆八十八ヶ所霊場第12番札所

伊豆八十八ヶ所霊場とは

伊豆八十八ヶ所霊場は、四国八十八ヶ所霊場を模して設けられた巡礼路です。伊豆半島全域に点在する88の寺院を巡拝することで、煩悩を滅し、功徳を積むことができるとされています。近年では伊豆遍路として、徒歩だけでなく自動車やバイクでの巡礼も盛んに行われています。

第12番札所としての役割

長温寺は第12番札所として、多くの巡礼者を迎えています。伊豆の国市エリアに位置する札所として、周辺の温泉観光と組み合わせて訪れる参拝者も少なくありません。札所としての歴史は古く、江戸時代から巡礼者の記録が残されています。

巡礼の作法

伊豆八十八ヶ所霊場を巡る際には、各札所で納経(御朱印)をいただくのが一般的です。長温寺でも御朱印帳に御朱印を授与しており、巡礼の証として大切にされています。

源氏山七福神・福禄寿

源氏山七福神巡り

長温寺は源氏山七福神の一つとして福禄寿を祀っています。源氏山七福神は伊豆の国市周辺に点在する七つの寺社を巡る七福神巡りで、正月を中心に多くの参拝者で賑わいます。

福禄寿について

福禄寿は七福神の一柱で、幸福(福)、俸禄(禄)、長寿(寿)の三徳を授ける神様です。長い頭と長い顎鬚が特徴的で、杖と巻物を持った姿で表されることが多い神様です。中国の道教に由来する神で、南極星の化身とされています。

長温寺の福禄寿は、本尊の薬師如来とともに、健康長寿や家内安全を願う参拝者の信仰を集めています。

七福神巡りの楽しみ方

源氏山七福神巡りは、徒歩でも自動車でも可能です。各寺社を巡ることで七福神すべてのご利益を授かることができるとされ、特に正月三が日は多くの参拝者で賑わいます。長温寺を含む七福神巡りは、伊豆の国市の歴史と文化に触れる良い機会となります。

長温寺の見どころ

本堂と境内

長温寺の本堂は、曹洞宗寺院らしい落ち着いた佇まいを見せています。境内は手入れが行き届いており、四季折々の自然を感じることができます。特に春の桜や秋の紅葉の時期は美しい景観を楽しむことができます。

薬師如来像

本尊の薬師如来は、病気平癒や健康長寿を願う人々の信仰を集めてきました。薬師如来は左手に薬壺を持ち、右手は施無畏印を結ぶ姿が一般的で、十二神将を従えることでも知られています。

福禄寿像

境内に祀られている福禄寿像は、源氏山七福神巡りの重要なポイントです。福禄寿の前で手を合わせ、長寿と幸福を祈願する参拝者の姿が絶えません。

静寂な雰囲気

長温寺の最大の魅力の一つは、その静寂な雰囲気です。伊豆長岡温泉街からほど近い場所にありながら、境内に一歩足を踏み入れると別世界のような静けさに包まれます。禅宗寺院ならではの凛とした空気が、訪れる人の心を落ち着かせてくれます。

御朱印情報

御朱印の授与

長温寺では、参拝者に御朱印を授与しています。伊豆八十八ヶ所霊場第12番札所の御朱印として、巡礼者にとって貴重な一ページとなります。

御朱印の特徴

長温寺の御朱印には、「第十二番」「湯谷山」「長温寺」などの文字が墨書きされ、朱印が押されます。伊豆八十八ヶ所霊場の御朱印として、巡礼の証となる大切なものです。

御朱印をいただく際のマナー

御朱印をいただく際には、以下のマナーを守りましょう。

  • まず本堂に参拝してから御朱印をいただく
  • 御朱印帳を用意する(納経帳も可)
  • 志納金を準備する(一般的に300円程度)
  • 丁寧な言葉遣いで依頼する
  • 書いていただいている間は静かに待つ

御朱印は単なるスタンプラリーではなく、参拝の証であることを忘れないようにしましょう。

アクセス方法

公共交通機関でのアクセス

伊豆箱根鉄道駿豆線

  • 伊豆長岡駅から徒歩約15分(約1.2km)
  • 韮山駅から徒歩約24分(約1.9km)

伊豆長岡駅が最寄り駅となります。駅から徒歩でアクセスする場合、温泉街を抜けて古奈地区へ向かうルートとなります。道中には温泉宿や商店が並び、伊豆長岡の雰囲気を楽しみながら歩くことができます。

バス

  • 古奈権現前バス停から徒歩約1分(約56m)

バスを利用する場合、古奈権現前バス停が最も近く、バス停からほぼ目の前に位置しています。

自動車でのアクセス

東名高速道路経由

  • 沼津ICから国道136号線経由で約30分
  • 新東名高速道路・長泉沼津ICから約30分

伊豆縦貫自動車道経由

  • 大仁中央ICから約10分

伊豆縦貫自動車道の延伸により、首都圏からのアクセスが格段に向上しています。

駐車場

長温寺には参拝者用の駐車スペースがありますが、大型バスや多数の車両を収容できる大規模駐車場ではありません。参拝の際は、周辺の有料駐車場の利用も検討してください。七福神巡りや伊豆八十八ヶ所巡礼の際は、各寺社の駐車状況を事前に確認することをお勧めします。

周辺の交通情報

長温寺周辺は伊豆長岡温泉街に近く、観光シーズンや週末は交通量が増えます。特に正月三が日の七福神巡りの時期や、温泉観光のハイシーズンは混雑が予想されますので、時間に余裕を持って訪れることをお勧めします。

周辺の見どころ・観光スポット

伊豆長岡温泉

長温寺から徒歩圏内に広がる伊豆長岡温泉は、古くから湯治場として栄えた温泉地です。狩野川沿いに温泉宿が立ち並び、日帰り入浴施設も充実しています。長温寺参拝と温泉を組み合わせた観光プランがお勧めです。

源氏山

源氏山七福神の名の由来となった源氏山は、標高約100メートルの小高い丘です。山頂からは伊豆の国市街地や富士山を望むことができ、ハイキングコースとしても人気があります。

韮山反射炉

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つである韮山反射炉は、長温寺から車で約10分の距離にあります。幕末に築造された反射炉は、日本の近代化の歴史を物語る貴重な産業遺産です。

伊豆の国パノラマパーク

葛城山の山頂へロープウェイで登ることができる観光施設です。山頂からは富士山や駿河湾の絶景を楽しむことができます。長温寺から車で約15分の距離にあります。

江間いちご狩りセンター

伊豆の国市は静岡県内有数のいちご産地です。冬から春にかけて、いちご狩りを楽しむことができる観光農園が多数あります。長温寺参拝と合わせて、季節の味覚を楽しむのもお勧めです。

伊豆の国市の寺院文化

伊豆の国市の寺院数

伊豆の国市には67カ寺の寺院が存在し、人口比で見ると寺院密度が高い地域です。これは伊豆が古くから修験道や仏教文化の栄えた土地であったことを示しています。

曹洞宗寺院の特徴

静岡県内には曹洞宗寺院が多く、長温寺もその一つです。曹洞宗は鎌倉時代に道元禅師によって日本に伝えられ、「只管打坐」の実践を重視する宗派です。坐禅を通じて自己と向き合い、日常生活の中で仏道を実践することを説いています。

伊豆の霊場文化

伊豆半島には伊豆八十八ヶ所霊場のほか、伊豆七福神など複数の巡礼路が存在します。これらの霊場巡りは、地域の寺院を結びつけ、仏教文化の継承と観光振興の両面で重要な役割を果たしています。

参拝のマナーとお作法

寺院参拝の基本マナー

長温寺を参拝する際には、以下の基本マナーを守りましょう。

山門での一礼
山門をくぐる前に一礼し、境内に入ります。これは仏様の領域に入ることへの敬意を表す作法です。

手水の作法
手水舎がある場合は、手と口を清めます。右手で柄杓を持ち左手を洗い、左手に持ち替えて右手を洗い、再び右手に持ち替えて左手に水を受けて口をすすぎます。

本堂での参拝
本堂前で一礼し、賽銭を静かに納めます。合掌して心を込めて祈ります。神社と異なり、寺院では拍手は打ちません。

境内での振る舞い
境内では静かに過ごし、大声で話したり走り回ったりしないようにします。写真撮影は許可されている場所のみで行い、本堂内部など撮影禁止の場所では撮影を控えます。

曹洞宗の参拝作法

曹洞宗寺院では、合掌礼拝が基本です。両手を胸の前で合わせ、指先を少し前に傾けて合掌します。深く一礼してから、心を込めて祈りを捧げます。

長温寺の年中行事

正月(初詣・七福神巡り)

正月三が日は、初詣と源氏山七福神巡りで多くの参拝者が訪れます。福禄寿に新年の幸福と長寿を祈願する人々で賑わいます。

春季・秋季彼岸会

春分の日と秋分の日を中心とした彼岸の時期には、先祖供養のための法要が営まれます。檀家の方々が集まり、先祖への感謝と供養の心を捧げます。

薬師如来縁日

薬師如来の縁日である毎月8日には、特別な法要が営まれることがあります。病気平癒や健康長寿を願う参拝者が訪れます。

長温寺参拝のQ&A

Q: 長温寺の拝観時間は決まっていますか?

A: 境内への参拝は基本的に日中であればいつでも可能ですが、御朱印をいただく場合や本堂内を拝観したい場合は、事前に電話で確認することをお勧めします。一般的に午前9時から午後4時頃までが対応時間の目安です。

Q: 拝観料は必要ですか?

A: 境内の参拝に拝観料は不要です。御朱印をいただく場合は志納金(通常300円程度)が必要です。

Q: 伊豆八十八ヶ所霊場の巡礼をしたいのですが、どこから始めればよいですか?

A: 伊豆八十八ヶ所霊場は、基本的にどの札所から始めても構いません。第1番から順番に回る必要はなく、自分の都合の良い札所から始めることができます。長温寺は第12番札所ですので、伊豆の国市周辺から巡礼を始める方にとって良い起点となります。

Q: 車椅子での参拝は可能ですか?

A: 境内の状況については、事前に寺院に直接お問い合わせいただくことをお勧めします。バリアフリー対応の状況は寺院によって異なりますので、電話で確認されることをお勧めします。

Q: 写真撮影は可能ですか?

A: 境内の風景や建物の外観は撮影可能ですが、本堂内部や仏像の撮影は許可が必要な場合があります。撮影前に確認するか、禁止の表示がある場所では撮影を控えましょう。

Q: ペットを連れての参拝はできますか?

A: 一般的に寺院境内へのペット同伴は控えるべきとされています。どうしても同伴が必要な場合は、事前に寺院に確認することをお勧めします。

まとめ:長温寺の魅力

静岡県伊豆の国市に位置する長温寺は、永禄5年(1562年)の開創以来、地域の人々の信仰を集めてきた曹洞宗の古刹です。伊豆八十八ヶ所霊場第12番札所として、また源氏山七福神の福禄寿を祀る寺院として、多くの参拝者や巡礼者を迎えています。

山号の「湯谷山」が示すように温泉と深い縁があり、本尊の薬師如来は病気平癒や健康長寿を願う人々の信仰の対象となってきました。伊豆長岡温泉という観光地に近い立地でありながら、境内は静寂に包まれ、禅宗寺院らしい凛とした雰囲気を保っています。

伊豆長岡駅から徒歩約15分、古奈権現前バス停からは徒歩約1分という好アクセスで、伊豆観光や温泉旅行と組み合わせて訪れることができます。周辺には世界遺産の韮山反射炉や伊豆の国パノラマパークなど観光スポットも豊富で、一日かけて伊豆の国市の歴史と文化を巡るコースがお勧めです。

七福神巡りや伊豆八十八ヶ所霊場巡りに挑戦する方、温泉旅行のついでに寺院参拝を楽しみたい方、静かな場所で心を落ち着けたい方など、様々な目的で訪れることができる長温寺。伊豆の国市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

歴史ある寺院の静寂な雰囲気の中で、薬師如来や福禄寿に手を合わせ、心穏やかなひとときを過ごすことができるでしょう。長温寺は、現代社会の喧騒を離れ、自分自身と向き合う貴重な時間を提供してくれる、伊豆の隠れた名刹です。

地図

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