安江八幡宮・金沢水天宮とは
安江八幡宮(やすえはちまんぐう)は、石川県金沢市に鎮座する由緒ある神社です。加賀藩前田家の崇敬を受けた歴史を持ち、金沢の伝統工芸品「加賀八幡起上り」発祥の地として広く知られています。境内には金沢水天宮が鎮座し、安産・子授けの祈願所として多くの参拝者を集めています。
御祭神とご利益
安江八幡宮の御祭神
主祭神
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
金沢水天宮の御祭神
- 天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
- 安徳天皇(あんとくてんのう)
- 建礼門院(けんれいもんいん)
- 二位の尼(にいのあま)
主なご利益
安江八幡宮
- 勝運・開運
- 厄除け
- 家内安全
- 商売繁盛
金沢水天宮
- 安産祈願
- 子授け
- 子育て守護
- 水難除け
特に金沢水天宮は北陸地方における安産祈願の名所として、妊娠5ヶ月目の戌の日に腹帯を授かる「帯祝い」の参拝者が絶えません。
歴史と由緒
創建と変遷
安江八幡宮の創建は古く、もとは金沢城の東、安江町に鎮座していました。加賀藩初代藩主・前田利家公の金沢入城以来、藩の崇敬を受け、歴代藩主の参拝を受けてきた由緒ある神社です。
明治時代の金沢城周辺の都市整備に伴い、現在の此花町へ遷座しました。旧社地の地名「安江町」が神社名の由来となっています。
金沢水天宮の歴史
金沢水天宮は、もともと久留米の水天宮を勧請したもので、安産・子授けの神として古くから信仰を集めてきました。現在は安江八幡宮の境内社として、多くの参拝者が訪れています。
加賀八幡起上りとは
起上りの由来
加賀八幡起上り(かがはちまんおきあがり)は、金沢を代表する郷土玩具です。安江八幡宮が発祥の地とされ、毎年12月の「起上り市」では境内で多くの起上りが販売されます。
起上りの意味
丸みを帯びた赤い張り子の人形で、倒しても起き上がることから「七転び八起き」の縁起物として親しまれています。子どもの健やかな成長と、何度困難に遭っても立ち上がる強さを願う意味が込められています。
起上り市
毎年12月中旬に開催される「起上り市」は、金沢の冬の風物詩です。境内には多くの露店が並び、様々な大きさ・表情の起上りが販売されます。新年を迎える縁起物として、多くの市民が買い求めます。
参拝のポイント
参拝の順序
- 鳥居をくぐり手水舎で清める
左手、右手、口の順に清め、最後に柄杓の柄を洗います。
- 拝殿で二礼二拍手一礼
まず安江八幡宮の拝殿で参拝します。
- 金沢水天宮へ
境内社の金沢水天宮にも参拝しましょう。安産祈願の方は社務所で腹帯などを授かることができます。
安産祈願の作法
戌の日参り
妊娠5ヶ月目の戌の日に参拝するのが一般的です。犬が多産で安産であることにあやかった習わしです。
持参するもの
- 腹帯(さらし、またはガードルタイプ)
- 初穂料(5,000円〜)
社務所で受付後、ご祈祷を受けます。祈祷済みの腹帯は母体と胎児を守るお守りとして身につけます。
授与品
- 加賀八幡起上り:大小様々なサイズがあります
- 安産お守り:金沢水天宮の安産守護
- 子授け守:子宝を願う方へ
- 御朱印:安江八幡宮と金沢水天宮、両方いただけます
年中行事
主な祭事
- 1月1日:歳旦祭
- 2月節分:節分祭
- 9月15日:例大祭
- 11月15日:七五三詣
- 12月中旬:起上り市
特に七五三の時期と起上り市の期間は多くの参拝者で賑わいます。
アクセス情報
所在地
〒920-0854
石川県金沢市此花町11-27
電車・バスでのアクセス
JR金沢駅から
- 北鉄バス「橋場町」バス停下車、徒歩約3分
- 所要時間:約15分
金沢駅から徒歩の場合
- 約25分(約2km)
車でのアクセス
- 北陸自動車道「金沢西IC」から約20分
- 北陸自動車道「金沢東IC」から約15分
駐車場
境内に参拝者用の無料駐車場があります(約20台)。起上り市や七五三シーズンは混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。
周辺の観光スポット
徒歩圏内
- 主計町茶屋街:徒歩約5分。浅野川沿いの風情ある茶屋街
- ひがし茶屋街:徒歩約8分。金沢三茶屋街の中で最も規模が大きい
- 浅野川大橋:徒歩約7分。国の登録有形文化財の美しい橋
少し足を延ばして
- 金沢城公園:車で約5分。加賀百万石の居城跡
- 兼六園:車で約7分。日本三名園の一つ
- 近江町市場:車で約5分。金沢の台所として賑わう市場
参拝時の注意事項
参拝時間
- 参拝自体は日中いつでも可能
- 社務所受付時間:9:00〜17:00
- ご祈祷受付:9:00〜16:30
服装
通常の参拝は普段着で問題ありませんが、安産祈願などの正式参拝の際は以下を心がけましょう。
- 清潔な服装
- 露出の少ない服
- サンダルやビーチサンダルは避ける
写真撮影
境内の撮影は基本的に可能ですが、以下に注意してください。
- 本殿内部は撮影禁止
- 他の参拝者への配慮
- 三脚の使用は控えめに
まとめ
安江八幡宮・金沢水天宮は、加賀八幡起上りの発祥地として金沢の歴史と文化を今に伝える神社です。特に金沢水天宮は北陸随一の安産祈願所として、多くの妊婦さんとそのご家族が訪れます。
金沢観光の際には、ひがし茶屋街や主計町茶屋街とあわせて参拝されることをおすすめします。12月の起上り市の時期には、金沢の伝統文化に触れる貴重な機会となるでしょう。
