龍宮神社(北海道・小樽市)

龍宮神社(北海道・小樽市)
住所 〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目22−11
公式サイト https://ryugujinja.jp/

龍宮神社(北海道・小樽市)完全ガイド|歴史・御朱印・例大祭・アクセス情報

北海道小樽市稲穂3丁目22-11に鎮座する龍宮神社は、明治時代の北海道開拓と深く結びついた歴史ある神社です。榎本武揚が創建し、海の神様として地域に親しまれてきたこの神社は、近年では麻生太郎氏の参拝後の総理大臣就任により、開運・出世のご利益があるとして全国的にも注目を集めています。

本記事では、龍宮神社の歴史と由緒、祭神、御朱印、例大祭などの年間行事、境内の見どころ、アクセス方法まで、訪れる前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。

龍宮神社の歴史と由緒

創建の経緯と榎本武揚との関わり

龍宮神社の創建は、明治初期の北海道開拓時代に遡ります。明治2年(1869年)、国有地払い下げが行われた際、榎本武揚が小祠を設けて榎本家の遠祖である桓武天皇を奉祀したことが始まりとされています。

榎本武揚は江戸幕府の幕臣であり、戊辰戦争では旧幕府軍を率いて箱館戦争を戦った人物として知られています。戦後は明治政府に登用され、北海道開拓に尽力しました。明治9年(1876年)には移民の安意を図るため「北海鎮護」の額を献納し、正式に社殿を建立しました。

アイヌ民族の聖地としての背景

龍宮神社が鎮座する稲穂の地は、アイヌ民族にとって特別な場所でした。明治3年、開拓判官岩村通俊が小樽の地に町名を付ける際、「イナホ町」と命名しましたが、この「イナホ」はアイヌが祭具として用いる「イナウ」から訛化したものと伝えられています。

この地はアイヌ民族が祭場としていた場所であり、古くから信仰の対象となっていた聖地でした。榎本武揚はこの地の歴史的・宗教的意義を理解し、神社を創建したと考えられています。

「龍宮神社」という社名の由来

当初、この神社は特定の社名を持たない小祠でしたが、明治15年(1882年)に「龍宮殿」という社名が付けられました。この名前の由来には興味深い経緯があります。

当時、江差町に龍宮教会という海の神として信仰の厚い社がありました。明治天皇が北海道を巡幸された際、随行された有栖川宮熾仁親王より「龍宮殿」と直筆の揮毫を頂いたことから、この名前が社名として採用されました。その後「龍宮神社」として地域に親しまれるようになり、現在に至っています。

旧社格と現在の位置づけ

龍宮神社は旧社格では郷社に列せられていました。郷社とは、明治時代の社格制度において、市町村の中心的な神社として位置づけられた格式です。小樽市における重要な神社として、地域の信仰の中心を担ってきました。

現在は北海道神社庁に所属し、小樽市を代表する神社の一つとして、地域住民や観光客から広く親しまれています。

祭神とご利益

主祭神:綿津見三神(和田都美三神)

龍宮神社の主祭神は、底津和田都美神(そこつわだつみのかみ)、中津和田都美神(なかつわだつみのかみ)、上津和田都美神(うわつわだつみのかみ)の綿津見三神です。

綿津見三神は日本神話に登場する海の神様で、イザナギノミコトが禊をした際に生まれた神々とされています。海上安全、航海安全、漁業繁栄を司る神として、古くから漁業や海運に携わる人々から篤く信仰されてきました。

港町である小樽において、海の神様を主祭神とする龍宮神社は、まさに地域の特性に合致した神社といえるでしょう。

配祀神とそれぞれのご利益

龍宮神社には主祭神のほかに、以下の神々が配祀されています。

  • 豊受姫命(とようけひめのみこと):食物・穀物を司る神で、五穀豊穣、産業発展のご利益があります。
  • 大物主神(おおものぬしのかみ):国造りの神として知られ、商売繁盛、事業成功のご利益があります。
  • 大毘古命(おおひこのみこと):北陸道の平定に功績のあった将軍で、開拓・発展のご利益があります。
  • 桓武天皇(かんむてんのう):榎本家の遠祖として奉祀され、開運・出世のご利益があります。

開運・出世のご利益で全国的に有名に

龍宮神社が全国的に注目を集めるきっかけとなったのが、平成20年(2008年)の出来事です。当時、自民党幹事長だった麻生太郎氏が龍宮神社を参拝され、その約1ヵ月後に内閣総理大臣に任命されました。

この出来事が報道されると、龍宮神社は「開運・出世のご利益がある神社」として全国に名が知れ渡り、多くの参拝者が訪れるようになりました。特に昇進や就職、試験合格を願う人々から人気を集めています。

御朱印と授与品

御朱印の特徴とデザイン

龍宮神社では、参拝の証として御朱印を授与しています。御朱印には「龍宮神社」の墨書きと朱印が押され、シンプルながらも力強いデザインが特徴です。

御朱印は社務所で拝受でき、初穂料は一般的に300円~500円程度です。御朱印帳を持参するか、その場で御朱印帳を購入することもできます。

お守りや授与品の種類

龍宮神社では、様々な授与品が用意されています。

  • 開運出世守:麻生太郎氏の参拝にちなんだ、龍宮神社を代表するお守り
  • 海上安全守:漁業関係者や船乗りの方に人気のお守り
  • 交通安全守:車やバイクの安全を祈願するお守り
  • 学業成就守:受験生や学生に人気のお守り
  • 縁結び守:良縁を願う方へのお守り

その他、絵馬やお札なども授与されており、参拝の記念や願い事の成就を祈願することができます。

御祈祷について

龍宮神社では、個人や団体の御祈祷を受け付けています。御祈祷の内容は以下のようなものがあります。

  • 開運厄除祈願
  • 商売繁盛祈願
  • 家内安全祈願
  • 海上安全祈願
  • 交通安全祈願
  • 合格祈願
  • 安産祈願
  • 初宮詣
  • 七五三詣

御祈祷を希望する場合は、事前に社務所へ電話(0134-22-4268)で連絡し、日時を予約することをおすすめします。御祈祷料は祈願内容によって異なりますので、予約時に確認してください。

例大祭と年間行事

龍宮神社例大祭(6月20日~22日)

龍宮神社の最も重要な神事が、毎年6月20日から22日にかけて行われる例大祭です。この期間中、境内や周辺地域では様々な神事や行事が執り行われ、多くの参拝者や地域住民で賑わいます。

例大祭では、神輿渡御や露店の出店などが行われ、小樽の初夏を彩る風物詩となっています。特に注目すべきは、近年復活した「海上渡御」です。

海上渡御の復活

令和7年(2025年)の例大祭では、戦前まで行われていた「海上渡御」が復活されました。海上渡御とは、神輿を船に乗せて海上を巡行する神事で、海の神様である龍宮神社の御神徳を小樽から北海道全域に広め、海上安全、航海安全、そして豊漁を祈願する伝統行事です。

港町小樽ならではのこの神事は、地域の海洋文化を象徴する貴重な行事として、多くの人々の関心を集めています。

松前神楽の奉納

龍宮神社の例大祭では、北海道を代表する神事芸能である松前神楽が奉納されます。松前神楽は北海道指定無形民俗文化財に指定されており、その優雅で荘厳な舞は見る者を魅了します。

松前神楽は江戸時代から伝わる神事舞で、神々を讃え、五穀豊穣や国家安泰を祈願する内容となっています。龍宮神社の例大祭で奉納される松前神楽は、北海道の伝統文化に触れる貴重な機会となっています。

その他の年間行事

例大祭以外にも、龍宮神社では年間を通じて様々な神事が執り行われています。

  • 1月1日:歳旦祭:新年を祝い、一年の平安を祈願する神事
  • 2月3日:節分祭:豆まきを行い、厄を払い福を招く行事
  • 11月:七五三詣:子供の健やかな成長を祈願する参拝
  • 12月31日:大祓式:一年の罪穢れを祓い清める神事

これらの神事には、どなたでも参加できますので、時期に合わせて参拝されることをおすすめします。

境内案内と見どころ

本殿と拝殿

龍宮神社の本殿は、伝統的な神社建築様式で建てられています。拝殿の前に立つと、厳かな雰囲気に包まれ、心が落ち着きます。

拝殿には「北海鎮護」の額が掲げられており、これは創建時に榎本武揚が献納したものの写しです。この額は、北海道開拓時代の歴史を今に伝える貴重な文化財となっています。

境内の雰囲気と特徴

龍宮神社の境内は、小樽市街地の中にありながら静かで落ち着いた雰囲気を保っています。参道を歩くと、都会の喧騒を忘れさせてくれる神聖な空間が広がります。

境内には立派な木々が植えられており、四季折々の自然を感じることができます。特に春の新緑や秋の紅葉の時期は美しく、参拝と合わせて自然を楽しむことができます。

隣接するいなほ幼稚園

龍宮神社の隣には「いなほ幼稚園」があります。この幼稚園は龍宮神社と深い関わりがあり、園児たちは神社の行事に参加することもあります。地域に根ざした神社として、子供たちの成長を見守る役割も果たしています。

宝物と文化財

龍宮神社には、創建以来の歴史を物語る様々な宝物が保管されています。榎本武揚ゆかりの品々や、有栖川宮熾仁親王の揮毫など、北海道開拓史を語る上で貴重な資料が数多く残されています。

これらの宝物は通常は非公開ですが、特別な機会に展示されることもありますので、興味のある方は神社にお問い合わせください。

アクセス方法

所在地と基本情報

住所:北海道小樽市稲穂3丁目22-11
電話:0134-22-4268
参拝時間:境内自由(社務所は9:00~17:00頃)
駐車場:あり(数台分)

JR小樽駅からのアクセス

龍宮神社は、JR小樽駅から徒歩約5~10分という好立地にあります。

徒歩でのルート

  1. JR小樽駅の改札を出て左手に進みます
  2. 駅前の横道を直進します
  3. 船見坂を過ぎ、龍宮交差点を登ります
  4. 左手に「いなほ幼稚園」が見えたら、その隣が龍宮神社です

道順は比較的わかりやすく、案内標識も設置されているため、初めての方でも迷わず到着できるでしょう。

車でのアクセスと駐車場

車で訪れる場合は、小樽市街地から龍宮交差点を目指してください。カーナビに「龍宮神社」または住所を入力すれば案内されます。

神社には数台分の駐車スペースがありますが、例大祭などの行事の際は混雑が予想されます。その場合は、近隣の有料駐車場を利用するか、公共交通機関でのアクセスをおすすめします。

周辺観光スポットとの組み合わせ

龍宮神社は小樽観光の拠点となるJR小樽駅から近いため、他の観光スポットと組み合わせて訪れるのに最適です。

  • 小樽運河:徒歩約15分。小樽を代表する観光名所
  • 堺町通り商店街:徒歩約20分。ガラス工芸品や海産物のお店が並ぶ
  • 小樽オルゴール堂:徒歩約20分。オルゴールの専門店
  • 天狗山:車で約15分。小樽市街を一望できる展望スポット

小樽観光の際には、ぜひ龍宮神社への参拝も予定に組み込んでみてください。

参拝のマナーと作法

基本的な参拝作法

神社を参拝する際には、基本的な作法を守ることが大切です。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀として
  2. 手水舎で清める:左手、右手、口の順に清めます
  3. 参道は端を歩く:中央は神様の通り道とされています
  4. 拝殿前での作法:二礼二拍手一礼(二回礼、二回拍手、一回礼)

写真撮影について

境内での写真撮影は基本的に可能ですが、本殿内部や神事の最中は撮影を控えるのがマナーです。また、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮しましょう。

服装について

通常の参拝であれば、特別な服装は必要ありませんが、御祈祷を受ける場合は、ある程度改まった服装が望ましいでしょう。例大祭などの行事に参加する場合も、神社という神聖な場所にふさわしい服装を心がけてください。

龍宮神社の魅力まとめ

龍宮神社は、北海道開拓の歴史を今に伝える貴重な神社であり、同時に開運・出世のご利益で知られる人気のパワースポットでもあります。

榎本武揚という歴史的人物との深い関わり、アイヌ民族の聖地という背景、そして海の神様を祀る港町の神社という特徴は、他の神社にはない独自の魅力を形成しています。

小樽駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力の一つです。小樽観光の際には、ぜひ龍宮神社に立ち寄って、北海道の歴史と文化に触れ、開運・出世のご利益を授かってください。

例大祭での海上渡御や松前神楽の奉納など、伝統行事も見どころです。時期を合わせて訪れれば、より深く龍宮神社の魅力を体験できるでしょう。

北海道小樽市稲穂3丁目22-11に鎮座する龍宮神社は、歴史と伝統、そして現代的な信仰が融合した、訪れる価値のある神社です。

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