率川神社(率川坐大神御子神社)

率川神社(率川坐大神御子神社)
住所 〒630-8231 奈良県奈良市本子守町18
電話 +81 742-22-0832
公式サイト http://www.isagawa-jinja.jp/

率川神社(率川坐大神御子神社)とは

率川神社(いさがわじんじゃ)は、奈良県奈良市本子守町に鎮座する神社です。正式名称は「率川坐大神御子神社(いさがわにいますおおみわのみこじんじゃ)」といい、大神神社(おおみわじんじゃ)の摂社として古くから信仰を集めてきました。

推古天皇元年(593年)の創建と伝えられ、奈良市内では最古の神社として知られています。「子守明神」の別称で親しまれ、安産・育児の守り神として多くの参拝者が訪れます。

歴史と由緒

創建の経緯

『日本書紀』によれば、推古天皇元年(593年)、大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が勅命により大神神社の御子神である媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀ったのが始まりとされています。

古代からの信仰

奈良時代には既に朝廷の崇敬が厚く、『続日本紀』にも度々その名が記されています。平安時代の『延喜式神名帳』では「率川坐大神御子神社」として名神大社に列せられ、大和国でも有数の格式を誇りました。

中世以降は「子守明神」として庶民の信仰を集め、特に安産・育児の神として女性たちの篤い信仰を受けてきました。

御祭神とご利益

主祭神

媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)

  • 神武天皇の皇后
  • 大物主神の御子神
  • 安産・育児・子授けの守護神

配祀神

狭井大神(さいのおおかみ) – 父神として西側に祀られる
玉櫛姫命(たまくしひめのみこと) – 母神として東側に祀られる

この三柱の配置は「親子三神」を表し、主祭神を両親神が守護する「親子の鎮座」として独特の信仰形態を形成しています。

主なご利益

  • 安産祈願 – 皇后神としての御神徳
  • 子授け・子宝 – 子守明神としての信仰
  • 育児守護 – 子どもの健やかな成長
  • 家内安全 – 家族の絆と平安
  • 縁結び – 良縁成就

三枝祭(さいくさのまつり)

祭りの概要

毎年6月17日に斎行される三枝祭は、率川神社最大の祭礼です。別名「ゆり祭り」とも呼ばれ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

祭りの特徴

  • 笹百合の献花 – 奈良県の県花である笹百合で社殿を飾る
  • 古式装束 – 平安時代の装束を纏った行列
  • 神饌の奉納 – 酒樽に笹百合を飾った「三枝」を供える
  • 黒酒・白酒 – 古代の醸造法による神酒の奉献

歴史的意義

『古事記』や『日本書紀』にも記述がある古代祭祀の形態を今に伝える貴重な神事で、疫病退散・無病息災を祈願します。奈良の初夏を彩る風物詩として、多くの観光客も訪れます。

境内の見どころ

本殿

江戸時代後期の建築様式を残す本殿は、三間社流造の端正な佇まいを見せます。親子三神を祀る独特の配置が特徴です。

拝殿

参拝者を迎える拝殿は、シンプルながら格式を感じさせる造り。安産祈願の絵馬が数多く奉納されています。

御神木

境内には樹齢数百年とされる楠の御神木があり、生命力の象徴として信仰されています。

境内社

  • 住吉神社 – 航海安全・和歌の神
  • 春日神社 – 武運長久・開運

参拝のポイント

参拝作法

  1. 鳥居で一礼 – 神域に入る前に一礼
  2. 手水舎で清める – 左手→右手→口→左手の順
  3. 拝殿前で参拝 – 二拝二拍手一拝
  4. 御朱印・お守り – 社務所で授与(9:00〜17:00)

おすすめの参拝時期

  • 6月17日 – 三枝祭の日、最も華やかな神社の姿を見られる
  • 戌の日 – 安産祈願の吉日、混雑するため午前中の参拝がおすすめ
  • 初宮詣 – 生後30日前後、赤ちゃんの健やかな成長を祈願

授与品

  • 安産守 – 妊婦に人気の御守り
  • 子守守 – 子どもの健康と成長を祈願
  • 笹百合の絵馬 – 三枝祭にちなんだ絵馬
  • 御朱印 – 通常版と三枝祭限定版

参拝時の注意点

  • 境内は広くないため、静かに参拝を
  • 三枝祭期間中は混雑が予想されます
  • 安産祈願は予約制の場合があるため、事前に確認を
  • 写真撮影は可能ですが、祭祀中は控えめに

アクセス情報

基本情報

住所
〒630-8231 奈良県奈良市本子守町18

電話
0742-22-0832

拝観時間
境内自由(社務所は9:00〜17:00)

拝観料
無料

電車でのアクセス

JR奈良駅から

  • 徒歩約10分
  • 駅を出て三条通を東へ直進

近鉄奈良駅から

  • 徒歩約5分
  • 駅を出て南へ、やすらぎの道沿い
  • 最寄り駅として最も便利

バスでのアクセス

奈良交通バス「本子守町」バス停下車すぐ

車でのアクセス

京奈和自動車道

  • 木津ICから約15分

駐車場
専用駐車場なし。周辺のコインパーキングを利用(徒歩3分圏内に複数あり)

周辺の観光スポット

  • 奈良町 – 徒歩5分、古い町並みが残る
  • 元興寺 – 徒歩8分、世界遺産
  • 興福寺 – 徒歩10分、五重塔で有名
  • 春日大社 – 徒歩20分、世界遺産
  • 奈良公園 – 徒歩15分、鹿と触れ合える

参拝の実際的なアドバイス

所要時間

  • 通常参拝 – 15〜20分
  • 御朱印含む – 30分
  • 安産祈願の御祈祷 – 40〜60分

服装

  • 普段着で問題ありませんが、御祈祷を受ける場合は清潔な服装を
  • 夏場は日傘があると便利(境内に日陰が少ない)

混雑状況

  • 平日 – 比較的空いている
  • 土日祝 – やや混雑、特に戌の日は注意
  • 三枝祭 – 大変混雑、早めの到着を推奨

まとめ

率川神社は、奈良最古の歴史を持ちながら、今も地域に根ざした信仰を集める神社です。安産・育児の守り神として、人生の大切な節目に訪れる人々を温かく迎えています。

近鉄奈良駅から徒歩5分という好立地にありながら、静謐な雰囲気を保つ境内は、奈良観光の合間に立ち寄るのにも最適です。特に6月の三枝祭は、古代からの伝統を今に伝える貴重な機会として、一見の価値があります。

奈良を訪れた際には、ぜひこの歴史ある神社で、親子の絆と生命の尊さに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

地図

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