松島神社(東京都・中央区)

松島神社(東京都・中央区)
創建年 (西暦) 1321
住所 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目15−2
公式サイト http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/chuou/3152/

松島神社(東京都・中央区)完全ガイド|御朱印・御由緒・ご利益・アクセス情報

松島神社とは

松島神社(まつしまじんじゃ)は、東京都中央区日本橋人形町に鎮座する歴史ある神社です。人形町の繁華街、ビルの一階という現代的な空間に鎮座しながらも、鎌倉時代から続く由緒を持つ神社として、地元住民や参拝者から篤い信仰を集めています。

日本橋七福神の一つである大黒神を祀り、多くの御祭神を合祀することから「良縁・子宝・商売繁盛」など多彩なご利益があるとされ、特に御朱印巡りをする参拝者からも人気を集めています。

基本情報

所在地: 東京都中央区日本橋人形町2-15-2

旧社格: 村社

旧町名: 松島町の鎮守

主祭神: 稲倉魂命(いなくらたまのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、日前大神(ひのくまのおおかみ)、北野大神(きたののおおかみ)、手置帆負神(たおきほおいのかみ)、彦狭知神(ひこさしりのかみ)、淡島大神(あわしまのおおかみ)、八幡大神(はちまんのおおかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、琴平大神(ことひらのおおかみ)、天日鷲神(あめのひわしのかみ)、大宮能売神(おおみやのめのかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)

例祭日: 11月酉の日(酉の市)

御由緒と歴史

創建の由来

松島神社の創建年代は、関東大震災と戦争により社記類が焼失したため詳細は不明ですが、口伝によると鎌倉時代の元亨(げんこう、1321年)以前と推定されています。

当時、この一帯は入り江であり、小島が点在していました。その小島の一つに松の木が鬱蒼と茂っており、柴田家の祖先が下総の国(現在の千葉県北部)からこの小島に移り住んだ際、邸内社として諸神を勧請したのが始まりとされています。

松樹が生い茂る小島に鎮座していたことから、「松島稲荷大明神」と称されるようになりました。この「松島」という地名も、この神社の存在に由来するものです。

一般開放と発展

天正13年(1585年)、柴田家は邸内社であった松島稲荷大明神を一般に開放し、広く参拝の自由を許しました。これにより、地域の鎮守として庶民の信仰を集めるようになります。

江戸時代に入ると、周辺は埋め立てが進み、人形町として発展していきます。松島神社も地域の発展とともに信仰を集め、特に商人や職人たちの守り神として崇敬されました。

近代以降の変遷

大正5年(1916年)6月10日、「松島稲荷大明神」から「松島神社」へと改称されました。

昭和に入り、関東大震災(1923年)や第二次世界大戦の空襲により、社殿や社記類は焼失してしまいます。戦後、地域住民の熱意により再建され、現在の社殿が造営されました。

現在はビルの一階という独特な形態で鎮座していますが、これは戦後の都市開発と土地の有効活用の中で生まれた、東京の神社の一つの形態といえます。限られた空間ながらも、境内は清浄に保たれ、多くの参拝者を迎えています。

御祭神とご利益

多彩な御祭神

松島神社の最大の特徴は、14柱もの御祭神を祀る点です。これは江戸時代を通じて、周辺の小さな祠や稲荷社などを合祀してきた歴史を物語っています。

主な御祭神:

  • 稲倉魂命(いなくらたまのみこと):稲荷神として五穀豊穣、商売繁盛の神
  • 伊邪那岐命・伊邪那美命:国生み神話の夫婦神で、縁結び・夫婦円満の神
  • 大国主命(おおくにぬしのみこと):大黒天として知られ、福徳・縁結びの神
  • 天日鷲神(あめのひわしのかみ):酉の市の神、開運招福の神
  • 琴平大神:海上安全、交通安全の神
  • 猿田彦神:道開きの神、方位除けの神

その他、学問の神である北野大神(菅原道真公)、安産・子育ての淡島大神、勝負運の八幡大神など、多様な神々が祀られています。

多彩なご利益

これら多くの御祭神により、松島神社では以下のような多彩なご利益があるとされています:

  • 良縁・恋愛成就:伊邪那岐命・伊邪那美命、大国主命
  • 夫婦円満・家内安全:伊邪那岐命・伊邪那美命
  • 子宝・安産・子育て:淡島大神
  • 商売繁盛・事業成功:稲倉魂命、大国主命
  • 開運招福・金運上昇:大国主命、天日鷲神
  • 学業成就:北野大神
  • 交通安全・旅行安全:琴平大神、猿田彦神
  • 厄除け・方位除け:猿田彦神
  • 勝負運・必勝祈願:八幡大神

「何でも叶う神社」として、様々な願いを持つ参拝者が訪れます。

日本橋七福神の大黒神

松島神社は「日本橋七福神」の一社として、大黒神(大黒天)を担当しています。

日本橋七福神とは

日本橋七福神は、中央区日本橋地域に点在する8つの寺社を巡る七福神巡りです(水天宮が弁財天と毘沙門天の二神を祀るため、寺社数は8つとなります)。

日本橋七福神の構成:

  1. 小網神社:福禄寿・弁財天
  2. 茶ノ木神社:布袋尊
  3. 水天宮:弁財天
  4. 松島神社:大黒神
  5. 末廣神社:毘沙門天
  6. 笠間稲荷神社:寿老神
  7. 椙森神社:恵比寿神
  8. 寶田恵比寿神社:恵比寿神

大黒神について

大黒神(大黒天)は、打ち出の小槌を持ち、大きな袋を背負った福々しい姿で知られる福の神です。元はヒンドゥー教の神マハーカーラが仏教に取り入れられ、さらに日本の大国主命と習合した神です。

大黒神のご利益:

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 金運上昇
  • 子孫繁栄
  • 開運招福

松島神社では、大黒神として大国主命を祀っており、正月や酉の市の時期には特に多くの参拝者が訪れます。

七福神巡りのルート

日本橋七福神巡りは、徒歩で約2〜3時間程度で巡ることができます。松島神社は人形町エリアに位置し、水天宮から徒歩約5分、末廣神社へも徒歩圏内という便利な立地です。

正月期間中は特に七福神巡りをする参拝者で賑わい、各社寺では色紙や専用の宝船などが用意されています。

境内案内

ビル一階に鎮座する独特な境内

松島神社の最大の特徴は、ビルの一階に鎮座するという現代的な形態です。新大橋通りから少し入った場所にあり、ビルの1階部分が神社の境内となっています。

限られた空間ながらも、鳥居、社殿、社務所が配置され、都心の神社らしいコンパクトながら機能的な境内となっています。

鳥居と参道

道路に面して朱塗りの鳥居が立っています。鳥居をくぐると、すぐに社殿があり、参道は非常に短いですが、都会の喧騒から一転して神聖な空間が広がります。

社殿

社殿は木造の本格的な神明造りで、戦後に再建されたものです。規模は小さいながらも、丁寧に維持管理されており、彫刻や装飾も美しく施されています。

社殿前には賽銭箱が置かれ、参拝者は二拝二拍手一拝の作法で参拝します。

境内社と石碑

境内には複数の境内社や石碑が祀られています:

  • 大鳥神社:天日鷲神を祀る境内社で、11月の酉の市で特に賑わいます
  • 力石:江戸時代に力比べに使われた石が残されています
  • 各種石碑:合祀された神々を示す石碑や、奉納された記念碑など

社務所

社殿の隣に社務所があり、御朱印の授与や各種祈祷の受付を行っています。御朱印は通常、書き置きでの授与となりますが、種類が豊富で人気があります。

御朱印情報

松島神社の御朱印

松島神社は御朱印の種類が豊富なことで知られており、御朱印巡りをする参拝者に人気があります。

通常の御朱印:

  • 松島神社の御朱印:中央に「松島神社」の墨書き、右上に「奉拝」、日付、社印
  • 大黒神の御朱印:日本橋七福神用の御朱印で、大黒神の印が押されます

限定御朱印:

松島神社では、季節や行事に合わせた限定御朱印も授与されています:

  • 正月限定御朱印:新年を祝う特別なデザイン
  • 酉の市限定御朱印:11月の酉の日に授与される特別御朱印
  • 月替わり御朱印:月ごとに変わるデザインの御朱印(実施状況は要確認)
  • 季節の御朱印:桜、紅葉など季節を感じさせるデザイン

御朱印の授与時間と初穂料

授与時間: 午前10時頃〜午後4時頃(日によって変動あり)

初穂料: 通常500円〜(限定御朱印は異なる場合あり)

授与形式: 基本的に書き置き(紙での授与)

御朱印帳への直書きは、混雑状況や宮司の都合により対応できない場合があります。事前に確認することをお勧めします。

御朱印帳

松島神社オリジナルの御朱印帳も授与されています。デザインは時期により変わることがありますが、神社の特徴を表現した美しいデザインが特徴です。

年中行事と祭事

酉の市(11月酉の日)

松島神社の最大の行事は、11月の酉の日に行われる「酉の市」です。境内社の大鳥神社の例祭で、天日鷲神を祀る行事です。

酉の市では、商売繁盛・開運招福を願う熊手が授与され、多くの参拝者や商売人で賑わいます。人形町という立地もあり、地元の飲食店や企業関係者も多く訪れます。

酉の市の日程:

11月の酉の日(年により一の酉、二の酉、三の酉がある)

時間: 前日夜〜当日深夜まで

その他の年中行事

  • 初詣(1月1日〜3日):日本橋七福神巡りの参拝者も多く訪れます
  • 節分祭(2月3日頃):豆まきなどの神事
  • 例大祭:年に一度の大祭
  • 月次祭:毎月の定例祭

アクセス情報

電車でのアクセス

松島神社は東京メトロと都営地下鉄の複数の駅から徒歩圏内にあり、アクセスが非常に便利です。

最寄り駅:

  1. 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」
  • 7番出口より徒歩約2分(最も近い)
  • 距離:約150m
  1. 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」
  • A1出口より徒歩約5分
  • 距離:約400m
  1. 東京メトロ東西線「茅場町駅」
  • 12番出口より徒歩約10分
  • 距離:約800m

徒歩ルート(水天宮前駅から)

  1. 水天宮前駅7番出口を出る
  2. 新大橋通りを西方向(日本橋方面)へ進む
  3. 最初の角を右折(北方向)
  4. 約50m先の右手、ビルの1階に松島神社

周辺の神社仏閣

松島神社の周辺には、日本橋七福神の他の寺社や歴史ある神社仏閣が多数あります:

  • 水天宮:徒歩約5分、安産・子授けで有名
  • 小網神社:徒歩約10分、日本橋七福神の福禄寿・弁財天
  • 末廣神社:徒歩約7分、日本橋七福神の毘沙門天
  • 椙森神社:徒歩約8分、日本橋七福神の恵比寿神
  • 笠間稲荷神社:徒歩約12分、日本橋七福神の寿老神

車でのアクセスと駐車場

車でのアクセス:

  • 首都高速都心環状線「箱崎IC」より約5分
  • 首都高速6号向島線「箱崎IC」より約5分

駐車場:

松島神社には専用駐車場がありません。参拝の際は公共交通機関の利用をお勧めします。

どうしても車で訪れる場合は、周辺のコインパーキングを利用してください:

  • タイムズ人形町第〇駐車場(複数あり)
  • 三井のリパーク日本橋人形町
  • その他、人形町駅・水天宮前駅周辺に多数のコインパーキングあり

料金は30分300円〜が相場です。

参拝のマナーと作法

基本的な参拝作法

神社参拝の基本的な作法は以下の通りです:

  1. 鳥居で一礼:鳥居をくぐる前に一礼します
  2. 手水舎で清める:松島神社には手水舎がない場合がありますが、あれば手と口を清めます
  3. 参道の歩き方:参道の中央は神様の通り道とされるため、端を歩きます
  4. 賽銭を入れる:賽銭箱に静かにお賽銭を入れます
  5. 鈴を鳴らす:鈴があれば鳴らします
  6. 二拝二拍手一拝
  • 深く2回お辞儀(二拝)
  • 2回拍手(二拍手)
  • 心の中で願いを込める
  • 深く1回お辞儀(一拝)
  1. 鳥居を出たら一礼:境内を出る際も鳥居で振り返って一礼

写真撮影について

境内での写真撮影は基本的に可能ですが、以下の点に注意してください:

  • 社殿内部の撮影は禁止されている場合があります
  • 他の参拝者の迷惑にならないように配慮する
  • 祈祷中や神事中の撮影は控える
  • フラッシュの使用は控えめに
  • SNS投稿時は他の参拝者が写り込まないよう配慮する

服装について

通常の参拝であれば、特別な服装は必要ありません。ただし、以下の点に配慮しましょう:

  • 清潔な服装を心がける
  • 露出の多い服装は避ける
  • 帽子やサングラスは鳥居をくぐる前に外す
  • ご祈祷を受ける場合は、正装またはそれに準ずる服装が望ましい

松島神社の魅力と特徴

都心のオアシス的存在

松島神社の魅力は、ビルの一階という現代的な空間にありながら、一歩足を踏み入れると静謐な神域が広がる点です。人形町の賑やかな商店街から少し入っただけで、都会の喧騒を忘れさせてくれる空間となっています。

多彩な御祭神による「何でも叶う神社」

14柱もの御祭神を祀ることから、「何でも叶う神社」として知られています。恋愛、仕事、健康、学業など、様々な願いを一度に祈願できる点が人気の理由です。

御朱印コレクターに人気

豊富な種類の御朱印、特に限定御朱印の美しさから、御朱印集めをする参拝者に高い人気があります。季節ごとに訪れる楽しみがあります。

日本橋七福神巡りの要所

日本橋七福神巡りの一社として、正月を中心に多くの参拝者が訪れます。七福神巡りのルート上、アクセスも良好で立ち寄りやすい位置にあります。

酉の市の賑わい

11月の酉の市では、人形町という土地柄もあり、地元の商店や企業関係者が多く訪れ、江戸情緒あふれる賑わいを見せます。

周辺観光スポット

松島神社を訪れた際には、周辺の観光スポットも巡ってみましょう。

人形町商店街

松島神社のすぐ近くには、江戸情緒が残る人形町商店街があります。老舗の和菓子店、せんべい店、料亭などが軒を連ね、食べ歩きやお土産探しが楽しめます。

おすすめ店舗:

  • 人形焼本舗 板倉屋:人形町名物の人形焼
  • 柳屋:たい焼きの名店
  • 玉ひで:親子丼発祥の店として有名な老舗料亭
  • 森乃園:ほうじ茶ソフトクリームが人気の日本茶専門店

水天宮

徒歩5分の距離にある水天宮は、安産・子授けの神様として全国的に有名です。2016年に建て替えられた新社殿は近代的で美しく、屋上庭園もあります。

浜町公園

徒歩約10分の位置にある広大な公園で、都会のオアシスとして地元住民に親しまれています。桜の名所でもあり、春には花見客で賑わいます。

小網神社

徒歩10分の距離にある小網神社は、日本橋七福神の福禄寿・弁財天を祀る神社です。第二次世界大戦で氏子が全員無事に帰還したことから「強運厄除の神様」として信仰を集めています。

明治座

徒歩7分の位置にある老舗劇場で、歌舞伎や演劇、コンサートなどが上演されています。江戸時代から続く伝統ある劇場です。

参拝時の注意点とQ&A

参拝時の注意点

営業時間:

境内は基本的に24時間参拝可能ですが、社務所の開所時間は午前10時頃〜午後4時頃です。御朱印や授与品を希望する場合は、この時間帯に訪れましょう。

混雑時期:

  • 正月三が日(1月1日〜3日)
  • 酉の市(11月の酉の日)
  • 週末の午後

これらの時期は特に混雑します。ゆっくり参拝したい方は平日の午前中がおすすめです。

境内の広さ:

ビルの一階という限られた空間のため、大人数での参拝や団体参拝の際は、他の参拝者への配慮が必要です。

よくある質問

Q: 御朱印は直書きしてもらえますか?

A: 基本的に書き置き(紙での授与)となります。混雑状況や宮司の都合により、直書き対応できる場合もありますが、事前の確認をお勧めします。

Q: ご祈祷は受けられますか?

A: 各種ご祈祷を受け付けています。事前に電話で予約することをお勧めします。初穂料や受付時間については直接お問い合わせください。

Q: お守りや絵馬はありますか?

A: 各種お守り、絵馬、おみくじなどの授与品があります。社務所にて授与されています。

Q: 七福神色紙はどこで購入できますか?

A: 日本橋七福神巡り用の色紙は、松島神社を含む各寺社で購入できます。価格は1,000円前後です。

Q: 結婚式は挙げられますか?

A: 境内の広さの関係で、結婚式の対応については直接神社にお問い合わせください。

Q: ペット同伴は可能ですか?

A: 小型犬などのペット同伴については、抱きかかえるか、キャリーバッグに入れるなどの配慮があれば可能な場合が多いですが、事前に確認することをお勧めします。

まとめ

松島神社は、東京都中央区日本橋人形町に鎮座する、鎌倉時代から続く歴史ある神社です。ビルの一階という現代的な形態ながら、14柱もの御祭神を祀り、多彩なご利益があることから「何でも叶う神社」として親しまれています。

日本橋七福神の大黒神を祀る神社としても知られ、正月の七福神巡りや11月の酉の市では多くの参拝者で賑わいます。豊富な種類の御朱印も人気で、御朱印巡りをする参拝者からも高い評価を得ています。

水天宮前駅から徒歩2分、人形町駅から徒歩5分という好アクセスで、周辺には人形町商店街や水天宮などの観光スポットも充実しています。

都心にありながら静謐な空間で心を落ち着けて参拝できる松島神社は、東京観光や神社巡りの際にぜひ訪れたいスポットです。良縁、商売繁盛、開運招福など、様々な願いを込めて参拝してみてはいかがでしょうか。

地図

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