品川神社とは
品川神社(しながわじんじゃ)は、東京都品川区北品川に鎮座する神社で、「東京十社」の一つに数えられる格式高い神社です。源頼朝が文治3年(1187年)に創建したと伝えられ、品川の総鎮守として地域の人々に親しまれています。
御祭神とご利益
主祭神
品川神社には三柱の神様が祀られています。
- 天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと):航海安全・交通安全の守護神
- 宇賀之売命(うがのめのみこと):衣食住の神、商売繁盛
- 素盞嗚尊(すさのおのみこと):厄除け・疫病退散
主なご利益
- 金運上昇:一粒萬倍の泉、阿那稲荷神社の下社
- 商売繁盛:宇賀之売命のご神徳
- 出世開運:徳川家康が関ヶ原の戦い前に参拝し勝利したことから
- 航海安全・交通安全:天比理乃咩命のご加護
- 厄除け:素盞嗚尊の御神威
歴史と由緒
創建の経緯
文治3年(1187年)、源頼朝が海上交通安全と祈願成就を願い、安房国(現在の千葉県)の洲崎明神である天比理乃咩命を勧請して創建しました。品川は古くから海上交通の要所であり、東海道の第一宿として栄えた地です。
徳川家康との縁
慶長5年(1600年)、徳川家康が関ヶ原の戦いに向かう際、品川神社に参拝して戦勝を祈願しました。見事勝利を収めた家康は、その後も品川神社を篤く崇敬し、社殿の造営などを行いました。この故事から「出世開運」のご利益でも知られるようになりました。
東京十社の一つ
明治元年(1868年)、明治天皇が准勅祭社として東京の鎮護と万民の平安を祈願するために定めた「東京十社」の一つに選ばれました。他には日枝神社、神田明神、根津神社などが含まれます。
境内の見どころ
品川富士(富士塚)
境内には都内でも最大級の富士塚「品川富士」があります。富士塚とは、富士山に登れない人々のために、富士山を模して造られた人工の山です。
- 高さ:約15メートル
- 築造年:天保2年(1831年)
- 特徴:頂上まで登ることができ、富士山に登ったのと同じご利益があるとされる
- 登山期間:7月の山開き期間中は特別に開放(通常は登拝可能)
頂上からは品川の街並みを一望でき、かつては東京湾も見渡せたと言われています。
一粒萬倍の泉(いちりゅうまんばいのいずみ)
拝殿の左手にある霊泉で、金運アップのパワースポットとして人気です。
参拝方法:
- 社務所で印判(200円)を受ける
- 泉の水でお金(硬貨や紙幣)を洗う
- 洗ったお金を財布に入れて持ち歩く
- 印判は財布に入れて持ち歩く
「一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる」という意味から、この泉で洗ったお金が何倍にもなって返ってくると信仰されています。
阿那稲荷神社(上社・下社)
品川神社の境内社として、二つの阿那稲荷神社があります。
上社(かみしゃ)
本殿に向かって右手の階段を上った先にあり、天の恵みの霊をお祀りしています。鳥居をくぐると、両側に奉納された千本鳥居が続き、京都の伏見稲荷を思わせる景観です。
下社(しもしゃ)
「東京で唯一、下社が上にある稲荷社」として知られます。地の恵みの霊をお祀りし、商売繁盛・金運上昇のご利益があります。社殿の下を潜り抜ける「お穴様」があり、ここをくぐると願いが叶うとされています。
双龍鳥居
品川神社の正面鳥居は、都内でも珍しい「双龍鳥居」です。鳥居の柱に昇り龍と降り龍が彫刻されており、明治時代に奉納されました。龍は水を司る神として、火災除けや商売繁盛の象徴とされています。
富士浅間神社
品川富士の頂上に鎮座する神社で、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお祀りしています。安産・子育て・火難除けのご利益があります。
大黒天像
境内には「板垣退助の墓」の近くに大黒天像があり、商売繁盛・開運招福の神として信仰されています。
参拝のポイント
おすすめの参拝順序
- 双龍鳥居をくぐる:龍神のパワーを受ける
- 石段を上る:53段の階段(東海道五十三次にちなむ)
- 手水舎で清める
- 拝殿で参拝:二礼二拍手一礼
- 一粒萬倍の泉:金運祈願(印判を事前に受ける)
- 阿那稲荷神社下社:お穴様をくぐる
- 品川富士に登拝:頂上の富士浅間神社へ
- 阿那稲荷神社上社:千本鳥居をくぐる
参拝時の注意点
- 品川富士:足元が滑りやすいため、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ
- お穴様:狭い通路のため、大きな荷物は避ける
- 一粒萬倍の泉:洗うお金は少額でも効果は同じとされる
- 写真撮影:境内は撮影可能だが、参拝者への配慮を忘れずに
所要時間
境内をゆっくり巡ると約40分〜1時間程度です。富士塚に登り、すべての境内社を参拝する場合は1時間以上見ておくとよいでしょう。
御朱印・お守り
御朱印
品川神社では複数の御朱印をいただけます。
- 品川神社の御朱印:基本の御朱印
- 阿那稲荷神社の御朱印:境内社の御朱印
- 富士浅間神社の御朱印:品川富士の御朱印
- 東京十社めぐり専用御朱印:東京十社巡りをしている方向け
初穂料は各300円〜500円程度です。
人気のお守り
- 一粒萬倍守:金運上昇のお守り
- 昇龍守:出世開運・仕事運向上
- 交通安全守:車・バイク・自転車の安全祈願
- 富士山守:登山安全・健康祈願
例大祭・年中行事
品川神社例大祭(6月上旬)
品川神社最大の祭礼で、3年に一度の本祭では神輿の海中渡御が行われます。かつては神輿が東京湾に入る勇壮な光景が見られましたが、現在は目黒川での渡御となっています。
その他の主な行事
- 初詣(1月1日〜3日):多くの参拝者で賑わう
- 節分祭(2月3日):豆まき神事
- 富士塚山開き(7月1日前後):品川富士の特別開放
- 七五三(11月):子どもの成長を祝う
- 大祓(6月30日、12月31日):半年間の罪穢れを祓う
アクセス・基本情報
電車でのアクセス
最寄り駅:京急本線「新馬場駅」
- 北口改札から徒歩約1分
- 駅を出て右手すぐに品川神社の鳥居が見える
その他の最寄り駅
- JR・京急「品川駅」高輪口から徒歩約15分
- 第一京浜(国道15号)沿いを北品川方面へ
車でのアクセス
首都高速1号羽田線「芝浦出口」から約10分
駐車場:境内に数台分の参拝者用駐車場あり(無料、台数限定)。満車の場合は近隣のコインパーキングを利用。
基本情報
- 住所:〒140-0001 東京都品川区北品川3-7-15
- 電話:03-3474-5575
- 参拝時間:境内自由(社務所は9:00〜17:00頃)
- 拝観料:無料
- 公式サイト:http://shinagawajinja.tokyo/
周辺の観光スポット
- 北品川商店街:旧東海道の宿場町の面影を残す商店街
- 品川宿本陣跡:江戸時代の宿場町の史跡
- 利田神社:品川神社から徒歩5分の古社
- 荏原神社:品川の海の守り神、6月の天王祭が有名
まとめ
品川神社は、源頼朝創建、徳川家康ゆかりの歴史ある神社で、金運・出世開運・商売繁盛など多彩なご利益で知られています。都内最大級の富士塚、一粒萬倍の泉、双龍鳥居など見どころが豊富で、パワースポットとしても人気です。京急新馬場駅から徒歩1分という抜群のアクセスの良さも魅力。品川散策の際には、ぜひ立ち寄りたい神社です。
