元赤城神社(東京都新宿区)

元赤城神社(東京都新宿区)
創建年 (西暦) 1300
住所 〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町568−13

元赤城神社(東京都新宿区)完全ガイド|赤城神社創建の地の歴史と参拝情報

東京都新宿区早稲田鶴巻町に静かに鎮座する元赤城神社は、現在神楽坂に位置する赤城神社が最初に創建された旧跡の地です。約700年以上の歴史を持つこの神社は、牛込地域の歴史を語る上で欠かせない重要な史跡であり、現在でも地域の人々に大切に守られています。

本記事では、元赤城神社の詳細な歴史、御祭神、参拝方法、アクセス情報まで、訪れる前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。

元赤城神社とは

元赤城神社は、正安2年(1300年)に群馬県赤城山麓から牛込に移住した大胡彦太郎重治が、本国の鎮守であった赤城神社の御分霊を勧請したのが始まりとされています。現在の赤城神社が神楽坂に遷座した後も、この創建の地には元宮として社が残され、地域の信仰の場として守られてきました。

境内は小規模ながらも清廉な雰囲気を保ち、都心の喧騒から離れた静謐な空間となっています。赤城神社の「元宮」として、神社巡りや歴史探訪を楽しむ参拝者にとって、見逃せない聖地の一つです。

御祭神と御神徳

主祭神:磐筒雄命(いわつつおのみこと)

元赤城神社の御祭神は磐筒雄命です。磐筒雄命は赤城山の神として知られ、古来より以下のような御神徳があるとされています。

  • 厄除け・災難除け:岩のように堅固な守護を与える
  • 家内安全:家族の安寧と繁栄を守護
  • 商売繁盛:事業の発展と成功を導く
  • 勝運・開運:困難を乗り越える力を授ける

磐筒雄命は赤城山を神体とする神であり、その力強い御神徳から、古くから関東地方の人々に篤く信仰されてきました。元赤城神社では、この御祭神に対して日々の感謝と祈願を捧げることができます。

元赤城神社の歴史と由緒

創建の経緯(正安2年・1300年)

元赤城神社の歴史は、鎌倉時代末期の正安2年(1300年)に遡ります。後伏見天皇の御代、群馬県赤城山麓の大胡(現在の前橋市)を治めていた豪族・大胡彦太郎重治が、牛込の地に移住する際、故郷の守護神である赤城神社の御分霊を奉斎したことが始まりとされています。

当時の社地は現在の早稲田鶴巻町の森の中で、牛込に移り住んだ大胡一族と地域住民の心の拠り所となりました。この場所は牛込台地の一角にあり、江戸時代以前から人々が集まる要所であったと考えられています。

室町時代の遷座(寛正元年・1460年)

創建から約160年後の寛正元年(1460年)、室町時代中期に、赤城神社は現在の神楽坂(新宿区赤城元町)へと遷座しました。この遷座は、太田道灌の父である太田道真(持資)によって行われたとされています。

太田道灌は江戸城を築いた武将として知られており、その父道真も牛込地域の開発に深く関わっていました。より多くの人々が参拝しやすい場所として、現在の神楽坂の地が選ばれたのです。

元宮としての存続

赤城神社が遷座した後も、創建の地である早稲田鶴巻町には「元赤城神社」として社が残されました。これは日本の神社信仰において、神様が最初に降臨した場所を「元宮」として大切に守る伝統に基づいています。

江戸時代を通じて、元赤城神社は地域の氏神様として、また赤城神社の元宮として、地元の人々によって守られてきました。明治時代以降も、この伝統は途絶えることなく現代まで続いています。

近現代の歩み

昭和20年(1945年)の東京大空襲では、周辺地域が大きな被害を受けましたが、元赤城神社は奇跡的に焼失を免れたとされています。戦後の復興期を経て、現在に至るまで、地域住民による清掃や維持管理が続けられています。

平成時代には、本社である赤城神社が隈研吾氏の設計により全面的に建て替えられましたが、元赤城神社は昔ながらの素朴な姿を保ち続けており、その対比も興味深い点です。

境内の見どころ

社殿と境内の雰囲気

元赤城神社の境内は非常にコンパクトで、住宅街の一角にひっそりと佇んでいます。社殿は小規模ながらも丁寧に維持されており、地域の方々の信仰心の深さが感じられます。

鳥居をくぐると、すぐに拝殿が現れます。都心にありながら静かな環境で、参拝者は落ち着いた気持ちで祈りを捧げることができます。境内には樹木も植えられており、季節の移ろいを感じることができます。

石碑と由緒書き

境内には元赤城神社の歴史を説明する由緒書きが設置されています。また、この地が赤城神社の創建の地であることを示す石碑もあり、歴史を学ぶ上で貴重な資料となっています。

周辺の歴史的環境

元赤城神社の周辺は早稲田大学に近い文教地区であり、かつての牛込の面影を残す地域です。近隣には古い寺院や史跡も点在しており、歴史散策のコースとして最適です。

参拝方法とマナー

基本的な参拝作法

元赤城神社での参拝は、一般的な神社参拝の作法に従います。

  1. 鳥居の前で一礼:境内に入る前に、鳥居の前で一礼します
  2. 手水舎での清め:手水舎がある場合は、手と口を清めます
  3. 拝殿での参拝:拝殿の前に進み、以下の順序で参拝します
  • お賽銭を入れる
  • 二拝二拍手一拝(二回お辞儀、二回拍手、一回お辞儀)
  • 心の中で感謝と祈願を伝える
  1. 退出時の一礼:境内を出る際、鳥居を出てから振り返って一礼します

参拝時の注意点

元赤城神社は住宅街の中にある小さな神社です。以下の点に注意して参拝しましょう。

  • 静かに参拝する:周辺住民の方々への配慮が必要です
  • 写真撮影のマナー:境内での撮影は可能ですが、近隣住宅が写り込まないよう配慮しましょう
  • ゴミは持ち帰る:境内を清潔に保つため、ゴミは必ず持ち帰りましょう
  • 社務所について:常駐の神職はいないため、御朱印などは本社の赤城神社で対応しています

御朱印について

元赤城神社には常駐の神職がいないため、現地での御朱印授与は行われていません。元赤城神社の御朱印を希望される場合は、神楽坂に鎮座する赤城神社の社務所にてお問い合わせください。

赤城神社では、元赤城神社に関する情報提供や、関連する授与品の案内を受けることができます。両社を巡る「元宮参り」として、赤城神社と元赤城神社の両方を参拝するのもおすすめです。

アクセス情報

所在地

住所:〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町568

電車でのアクセス

最寄り駅:

  • 東京メトロ東西線「早稲田駅」:徒歩約7~10分(最も便利)
  • 3a出口または3b出口を利用
  • 早稲田通りを西へ進み、鶴巻町方面へ
  • 都電荒川線「早稲田駅」:徒歩約10分
  • 早稲田通りから鶴巻町方面へ
  • 東京メトロ副都心線「西早稲田駅」:徒歩約12~15分
  • 早稲田大学キャンパスを経由するルート

徒歩ルート詳細(早稲田駅から)

  1. 東京メトロ東西線早稲田駅3a出口を出る
  2. 早稲田通りを西方向(早稲田大学方面)へ進む
  3. 「鶴巻町」交差点を右折
  4. 住宅街を約200m進むと右手に元赤城神社が見えます

バスでのアクセス

都営バス、都バスの「早稲田」停留所下車、徒歩約10分です。

車でのアクセスと駐車場

元赤城神社には専用駐車場がありません。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。ただし、住宅街のため駐車スペースは限られていますので、公共交通機関の利用をおすすめします。

参拝に最適な時間帯と季節

おすすめの時間帯

元赤城神社は24時間参拝可能ですが、以下の時間帯がおすすめです。

  • 早朝(6:00~8:00):静かで清々しい空気の中で参拝できます
  • 平日午前中(9:00~11:00):人が少なく、ゆっくりと参拝できます
  • 夕方(16:00~17:00):仕事帰りの参拝にも適しています

季節ごとの見どころ

  • 春(3月~5月):新緑が美しく、清々しい雰囲気
  • 夏(6月~8月):緑が濃くなり、木陰が涼しい
  • 秋(9月~11月):例祭は9月19日。紅葉の季節も趣があります
  • 冬(12月~2月):初詣や年末年始の参拝。澄んだ空気が心地よい

例祭日

元赤城神社の例祭日は9月19日とされています。ただし、現在は本社である赤城神社と合同で祭事が執り行われる場合があります。

周辺の見どころ・神社仏閣

赤城神社(本社)

元赤城神社から徒歩約15~20分の場所に、遷座先である赤城神社(新宿区赤城元町)が鎮座しています。隈研吾氏設計の現代的な社殿が特徴で、元赤城神社との対比を楽しむことができます。両社を巡る「元宮参り」は、歴史の流れを体感できる貴重な体験となるでしょう。

早稲田大学

元赤城神社から徒歩圏内には、日本を代表する私立大学である早稲田大学のキャンパスが広がっています。大隈講堂などの歴史的建造物を見学することができます。

穴八幡宮

早稲田駅から徒歩約5分の場所に鎮座する穴八幡宮は、金運のパワースポットとして知られています。「一陽来復」のお守りが有名で、冬至から節分まで授与されます。

水稲荷神社

早稲田大学の近くに位置する水稲荷神社は、子授け・安産の御利益で知られています。境内には富塚古墳もあり、歴史散策にも最適です。

甘泉園公園

新宿区立の日本庭園で、江戸時代の大名庭園の面影を残しています。四季折々の景観を楽しめる癒しのスポットです。

元赤城神社参拝の楽しみ方

歴史散策コース

元赤城神社を起点に、以下のようなコースで早稲田・神楽坂エリアの歴史を巡ることができます。

モデルコース(所要時間:約3~4時間)

  1. 東京メトロ早稲田駅
  2. 元赤城神社(30分)
  3. 早稲田大学キャンパス散策(1時間)
  4. 穴八幡宮(30分)
  5. 神楽坂散策(1時間)
  6. 赤城神社(本社)(30分)
  7. 神楽坂駅

写真撮影のポイント

元赤城神社は小さな神社ですが、写真撮影の被写体としても魅力的です。

  • 鳥居と社殿:正面からの構図が基本
  • 境内の雰囲気:木々と社殿のバランス
  • 由緒書きと石碑:歴史を伝える貴重な資料
  • 季節の風景:四季折々の境内の表情

撮影の際は、近隣住民への配慮を忘れずに、マナーを守って撮影しましょう。

元赤城神社に関するよくある質問

Q1: 元赤城神社と赤城神社の違いは何ですか?

A1: 元赤城神社は正安2年(1300年)に最初に創建された場所にある元宮で、赤城神社は寛正元年(1460年)に遷座した現在の本社です。御祭神は同じ磐筒雄命ですが、元赤城神社は創建の地として歴史的価値を持っています。

Q2: 御朱印はいただけますか?

A2: 元赤城神社には常駐の神職がいないため、現地での御朱印授与は行われていません。御朱印を希望される場合は、神楽坂の赤城神社にお問い合わせください。

Q3: 参拝時間に制限はありますか?

A3: 境内は基本的に24時間開放されていますが、住宅街にあるため、早朝や夜間の参拝は周辺住民への配慮が必要です。日中の参拝をおすすめします。

Q4: お守りや絵馬は授与されていますか?

A4: 元赤城神社には社務所がないため、お守りや絵馬の授与は行われていません。これらは本社の赤城神社でお求めください。

Q5: 駐車場はありますか?

A5: 専用駐車場はありません。車で訪れる場合は近隣のコインパーキングを利用するか、公共交通機関の利用をおすすめします。

Q6: 赤城神社と元赤城神社、どちらを先に参拝すべきですか?

A6: 特に決まりはありませんが、歴史の順序を辿るなら元赤城神社から赤城神社へ参拝するのが自然です。ただし、御朱印を希望する場合は、社務所のある赤城神社を確実に参拝時間内に訪れられるよう計画しましょう。

Q7: 例祭や特別な行事はありますか?

A7: 例祭日は9月19日とされていますが、現在は本社の赤城神社と合同で祭事が行われることが多いようです。詳細は赤城神社にお問い合わせください。

まとめ

元赤城神社は、東京都新宿区早稲田鶴巻町に鎮座する、赤城神社が最初に創建された歴史的に重要な元宮です。正安2年(1300年)の創建以来、700年以上にわたり地域の信仰を集めてきました。

御祭神である磐筒雄命は、厄除け、家内安全、商売繁盛、勝運などの御神徳があるとされ、現在も多くの参拝者が訪れます。小規模ながらも丁寧に維持された境内は、都心の喧騒を忘れさせる静謐な空間となっています。

東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩約7~10分とアクセスも良好で、周辺には早稲田大学や本社の赤城神社、穴八幡宮など、見どころも豊富です。歴史散策や神社巡りの一環として、ぜひ元赤城神社を訪れてみてください。

赤城神社の「原点」とも言える元赤城神社での参拝は、東京の歴史と信仰の深さを感じられる貴重な体験となるでしょう。静かな境内で心を落ち着け、700年以上受け継がれてきた神様への祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。

地図

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近隣の神社仏閣