篠葉神社(京都府亀岡市)

篠葉神社(京都府亀岡市)
創建年 (西暦) 901
住所 〒621-0241 京都府亀岡市宮前町猪倉宮ノ下55

篠葉神社(京都府亀岡市)完全ガイド:歴史・ご利益・アクセスまで徹底解説

京都府亀岡市の湯の花温泉を越えた静かな田園地帯に佇む篠葉神社(ささばじんじゃ)は、平安時代に創建されたとされる歴史ある神社です。明智光秀ゆかりの谷性寺(こくしょうじ)に隣接し、参道途中には桔梗の名所「ききょうの里」があることでも知られています。本記事では、篠葉神社の歴史、祭神、ご利益、境内の見どころ、周辺スポット、アクセス方法まで、詳しく解説します。

篠葉神社の基本情報

正式名称: 篠葉神社(ささばじんじゃ)
所在地: 京都府亀岡市宮前町猪倉宮ノ下55
旧社格: 村社
祭神: 彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)、野椎命(のづちのみこと)
旧称: 楽々葉大明神(ささばだいみょうじん)

篠葉神社は亀岡市宮前町猪倉に鎮座し、国道372号線から少し入った場所に位置しています。周囲は豊かな自然に囲まれた静かな環境で、訪れる人々に安らぎを与えてくれる神社です。

篠葉神社の歴史

創建と由緒

篠葉神社の創建は、延喜年間(901年~923年)に貞純親王によって創建されたと伝えられています。平安時代前期から中期にかけての創建であり、千年以上の歴史を持つ古社です。

創建当初は「楽々葉大明神」(ささばだいみょうじん)と称されていました。この名称は、地域の自然や風土に根ざした信仰を反映していると考えられます。

戦乱による焼失と再建

天正年間(1573年~1591年)、戦国時代の戦乱により篠葉神社は焼失してしまいました。この時期は明智光秀が丹波を平定し、本能寺の変へと至る激動の時代でした。亀岡地域も戦火に巻き込まれ、多くの寺社が被害を受けました。

焼失から約60年後の承応2年(1653年)、地域の氏子たちの尽力により篠葉神社は再建されました。この再建事業は地域コミュニティの結束を示すものであり、篠葉神社が地域の人々にとっていかに大切な存在であったかを物語っています。

社号の変遷

享保年間(1716年~1736年)には、「篠葉大明神」の書が下賜され、社号が「楽々葉大明神」から「篠葉大明神」へと改められました。

さらに明治時代の神仏分離令を経て、現在の「篠葉神社」という社号に改称されました。明治期には村社に列せられ、地域の重要な神社として認識されてきました。

祭神とご利益

篠葉神社には三柱の神様が祀られています。

彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)

彦火火出見命は、日本神話に登場する神様で、「山幸彦」としても知られています。海神の宮を訪れ、豊玉姫と結婚した神話で有名です。彦火火出見命は、農業・漁業の神、また縁結びの神としても信仰されています。

大山祇命(おおやまつみのみこと)

大山祇命は山の神として広く信仰される神様です。山林を守護し、農業や林業、鉱業などに関わる産業の神として崇敬されています。また、武神としての側面も持ち、戦勝祈願や厄除けの神としても知られています。

野椎命(のづちのみこと)

野椎命は野の神、草木の神として信仰される神様です。大山祇命の子神とされ、野原や草原を司り、農業の豊穣を守護します。野椎命は「野神」としても親しまれ、田畑の守り神として地域の人々に崇敬されてきました。

篠葉神社のご利益

これらの祭神から、篠葉神社では以下のようなご利益があるとされています:

  • 五穀豊穣・農業繁栄:大山祇命と野椎命による農業守護
  • 山林守護:大山祇命による山の安全と恵み
  • 縁結び・家内安全:彦火火出見命による良縁成就
  • 厄除け・開運:三柱の神様による総合的な守護

境内の見どころ

参道と鳥居

篠葉神社への参道は、田園風景の中を進む静かな道です。鳥居をくぐると、神域へと入る厳かな雰囲気が感じられます。参道は整備されており、四季折々の自然を感じながら参拝することができます。

本殿と拝殿

承応2年(1653年)に再建された本殿は、江戸時代初期の建築様式を今に伝えています。規模は大きくありませんが、丁寧に維持管理された社殿からは、地域の人々の篤い信仰心が感じられます。

境内社

南桑田郡神社明細帳によると、篠葉神社の境内には以下の境内社があります:

  • 八幡神社:武神である八幡神を祀る
  • 宇賀神社:穀物・食物の神を祀る
  • 秋葉神社:火防の神を祀る
  • 山神社(三社):山の神を祀る社が三社

合計六社の境内社があり、多様な信仰が集まる場所となっています。

周辺の見どころ

谷性寺(光秀寺)

篠葉神社のすぐ隣に位置する谷性寺(こくしょうじ)は、通称「光秀寺」として知られています。明智光秀が再興したと伝えられ、光秀の首塚があることで有名です。桔梗の花が美しいことでも知られており、篠葉神社と合わせて訪れる人が多い名所です。

ききょうの里

篠葉神社への参道途中には「ききょうの里」があります。毎年6月下旬から7月にかけて、約5万株の桔梗が咲き誇り、紫や白の美しい花々が一面に広がります。明智光秀の家紋が桔梗紋であることから、この地域では桔梗が特別な意味を持っています。

湯の花温泉

篠葉神社から車で数分の場所には、亀岡の奥座敷として知られる湯の花温泉があります。戦国時代から続く歴史ある温泉地で、参拝後の疲れを癒すのに最適です。

アクセス情報

公共交通機関でのアクセス

電車・バス利用:

  1. JR山陰本線「亀岡駅」下車
  2. 京阪京都交通バス「湯の花温泉」行きに乗車
  3. 「猪倉」バス停下車、徒歩約5分

バスの本数は限られているため、事前に時刻表を確認することをおすすめします。

自動車でのアクセス

京都方面から:

  • 国道9号線から国道372号線へ
  • 亀岡市街地から約15分

大阪方面から:

  • 京都縦貫自動車道「亀岡IC」から約20分

駐車場: 神社の近くに数台分の駐車スペースがあります。谷性寺の駐車場も利用可能です。

参拝のポイント

参拝の作法

  1. 鳥居の前で一礼してから境内に入る
  2. 手水舎で手と口を清める
  3. 拝殿の前で二拝二拍手一拝
  4. 境内社も参拝する
  5. 鳥居を出る前に振り返って一礼

参拝に適した時期

春(3月~5月): 新緑が美しく、清々しい空気の中で参拝できます。

初夏(6月~7月): ききょうの里が見頃を迎え、紫の花々が美しい時期です。この時期の参拝が特におすすめです。

秋(10月~11月): 紅葉が美しく、谷性寺と合わせて訪れるのに最適な季節です。

冬(12月~2月): 静寂に包まれた境内で、厳かな雰囲気を味わえます。

所要時間

篠葉神社のみの参拝であれば15~20分程度です。谷性寺と合わせて参拝する場合は、1時間~1時間半程度を見込むとよいでしょう。ききょうの里の見学を含める場合は、さらに30分~1時間程度追加してください。

亀岡市の他の神社

亀岡市には篠葉神社以外にも多くの歴史ある神社があります。

出雲大神宮

亀岡市を代表する神社で、「元出雲」とも呼ばれる古社です。縁結びのパワースポットとして全国的に知られています。

篠村八幡宮

足利尊氏が挙兵した地として知られる歴史的に重要な神社です。亀岡市篠町に鎮座しています。

村山神社

亀岡市篠町森山先に鎮座する神社で、地域の氏神として信仰されています。

藤越神社

亀岡市千代川町千原安田に鎮座し、地域の守り神として親しまれています。

篠葉神社の魅力

篠葉神社の最大の魅力は、その静謐な雰囲気にあります。観光地化されていない素朴な神社であり、地域の人々の信仰に支えられてきた歴史を感じることができます。

千年以上の歴史を持ちながらも、華美な装飾や大規模な社殿はありません。しかし、だからこそ神社本来の姿、信仰の原点を感じられる場所といえるでしょう。

明智光秀ゆかりの谷性寺に隣接していることから、戦国時代の歴史に思いを馳せることもできます。ききょうの里の美しい花々と合わせて訪れれば、自然と歴史、信仰が調和した豊かな時間を過ごすことができます。

まとめ

篠葉神社は、京都府亀岡市宮前町猪倉に鎮座する歴史ある神社です。延喜年間の創建と伝えられ、彦火火出見命、大山祇命、野椎命の三柱を祀り、農業や山林の守護、縁結びなどのご利益があるとされています。

戦国時代の戦乱で焼失しましたが、江戸時代初期に再建され、現在まで地域の人々の信仰を集めてきました。明智光秀ゆかりの谷性寺に隣接し、ききょうの里が近くにあることから、歴史と自然を楽しめるスポットとして訪れる価値があります。

亀岡市を訪れる際には、湯の花温泉や出雲大神宮などと合わせて、ぜひ篠葉神社へも足を運んでみてください。静かな田園風景の中に佇む素朴な神社で、心安らぐひとときを過ごすことができるでしょう。

地図

Google マップで開く

Google マップで開く

近隣の神社仏閣