万九千神社

万九千神社
住所 〒699-0615 島根県出雲市斐川町併川258
電話 +81 853-72-9412
公式サイト http://www.mankusenjinja.jp/

万九千神社とは

万九千神社(まんくせんじんじゃ)は、島根県出雲市斐川町に鎮座する神社で、旧暦10月の「神在月」に全国から出雲に集まった神々が最後に立ち寄り、神議り(かむはかり)を行う場所として知られています。

神社の由緒と歴史

万九千神社の名前の由来は、神在月に全国から集まった八百万(やおよろず)の神々が、出雲大社での神事を終えた後、この地で最後の直会(なおらい)を行い、名残を惜しんで何度も乾杯を繰り返したことから「万度の盃(よろずのさかずき)」と呼ばれ、それが転じて「万九千」になったとされています。

御祭神は櫛御気奴命(くしみけぬのみこと)で、出雲大社の御祭神・大国主大神の子神にあたります。食物を司る神として、五穀豊穣や商売繁盛のご利益でも知られています。

神在月と神議りの意味

旧暦10月は、全国的には「神無月」と呼ばれますが、出雲地方では「神在月」と呼ばれます。これは全国の神々が出雲に集まり、人々の縁組みや諸事について会議(神議り)を行うためです。

万九千神社は、この神在月の最終日(旧暦10月26日)に神々が立ち寄る「神等去出(からさで)神事」の舞台となります。出雲大社→佐太神社→万九千神社という順路で神々が移動し、万九千神社で最後の神事が執り行われた後、各地へと帰られるとされています。

参拝のポイント

境内の見どころ

本殿と拝殿

本殿は出雲地方特有の「大社造」に近い様式で、厳かな雰囲気を醸し出しています。拝殿前には注連縄が張られ、神聖な空気が漂います。

立砂(たてずな)

境内には神々をお迎えするための「立砂」が設けられています。これは神様の依り代となる神聖なもので、特に神在月には重要な役割を果たします。

御神木

境内には樹齢数百年とされる大木があり、パワースポットとして参拝者に親しまれています。

参拝の作法

出雲地方の神社では「二礼四拍手一礼」が基本となります。万九千神社でも同様の作法で参拝しましょう。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼
  2. 手水舎で心身を清める
  3. 拝殿前で二礼四拍手一礼
  4. 境内社があれば同様に参拝
  5. 帰りも鳥居で一礼

おすすめの参拝時期

神在月(旧暦10月)

最も重要な時期は旧暦10月26日前後の「神等去出神事」の日です。毎年日程が変わるため、事前に確認することをおすすめします。この時期は特別な神事が執り行われ、神々の気配を感じられる特別な雰囲気に包まれます。

例大祭

毎年10月下旬から11月上旬にかけて例大祭が行われ、地元の人々で賑わいます。

静かに参拝したい方

平日の午前中は参拝者も少なく、ゆっくりと参拝できます。特に早朝は清々しい空気の中で神聖な雰囲気を味わえます。

ご利益

万九千神社では以下のようなご利益があるとされています。

縁結び・良縁成就

神在月に神々が人々の縁を決める神議りを行う最終地点であることから、縁結びの御利益が特に有名です。恋愛成就だけでなく、仕事の縁、友人との縁など、あらゆる良縁を結ぶご利益があるとされています。

諸願成就

神々が最後に集まる場所として、様々な願い事を聞き届けていただけるとされています。

五穀豊穣・商売繁盛

御祭神の櫛御気奴命が食物を司る神であることから、農業関係者や飲食業の方々の信仰も厚く、商売繁盛や事業成功のご利益があります。

家内安全・厄除け

神々の加護を受けられる地として、家族の安全や厄除けを祈願する参拝者も多く訪れます。

アクセス情報

所在地

住所: 〒699-0631 島根県出雲市斐川町併川258

電車でのアクセス

  • JR山陰本線「荘原駅」から徒歩約15分
  • JR山陰本線「直江駅」から徒歩約20分
  • 一畑電車「雲州平田駅」からタクシーで約10分

出雲市駅や出雲大社からは少し距離があるため、レンタカーやタクシーの利用が便利です。

車でのアクセス

  • 山陰自動車道「斐川IC」から約5分
  • 出雲縁結び空港から約15分
  • 出雲大社から約20分
  • JR出雲市駅から約15分

駐車場

境内に無料駐車場があります(普通車約10台)。神在月などの特別な時期は混雑する可能性があるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

参拝時間・拝観料

  • 参拝時間: 終日参拝可能(社務所は9:00〜17:00頃)
  • 拝観料: 無料
  • 御朱印: 社務所にて授与(不在の場合もあるため、事前連絡推奨)

周辺の観光スポット

出雲大社(車で約20分)

言わずと知れた縁結びの総本山。万九千神社と合わせて参拝することで、より深い出雲の神話世界を体験できます。

佐太神社(車で約25分)

神在月の神事で万九千神社の前に神々が立ち寄る神社。出雲国二之宮として格式高い神社です。

荒神谷遺跡(車で約10分)

358本の銅剣が出土した国宝級の遺跡。古代出雲の繁栄を物語る重要な史跡です。

立久恵峡(車で約20分)

「山陰の耶馬渓」と称される景勝地。奇岩が連なる渓谷美が楽しめます。

参拝時の注意点

  • 住宅地の中にある静かな神社のため、騒がず静粛に参拝しましょう
  • 社務所が不在の場合があるため、御朱印を希望する場合は事前に電話確認することをおすすめします
  • 神在月の神事期間中は地元の方々の信仰行事のため、マナーを守って参拝しましょう
  • 境内は広くないため、譲り合いの精神で参拝してください

まとめ

万九千神社は、出雲大社ほど知名度は高くありませんが、神在月の神事において重要な役割を果たす由緒ある神社です。全国の神々が最後に立ち寄る場所として、特別な霊験を感じられるパワースポットとして、知る人ぞ知る存在となっています。

出雲を訪れた際には、出雲大社だけでなく、この万九千神社にも足を運び、神々の足跡をたどる旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。静かな境内で心を落ち着けて参拝すれば、きっと良いご縁に恵まれることでしょう。

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