月讀神社

住所 〒891-1419 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722−8
公式サイト https://www.kagojinjacho.or.jp/shrine-search/area-kagoshima/%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E5%B8%82/930/

月讀神社完全ガイド|全国の月讀神社の歴史・ご利益・参拝方法を徹底解説

月讀神社(つきよみじんじゃ)は、日本神話に登場する月の神・月讀命(ツクヨミノミコト)を祀る神社です。全国各地に鎮座し、それぞれが独自の歴史と信仰を持っています。本記事では、日本最古の神社とされる壱岐の月讀神社を中心に、伊勢神宮、京都、鹿児島など主要な月讀神社の魅力を徹底的に解説します。

月讀神社とは|月の神を祀る由緒ある神社

月讀神社は、天照大御神の弟神である月讀命を主祭神とする神社の総称です。月讀命は『古事記』『日本書紀』に登場する三貴子の一柱で、夜の世界を統べる神として崇敬されてきました。

月讀命は伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国から帰還した際の禊祓で、右目を洗った時に生まれたとされています。太陽神である天照大御神、海原を統べる須佐之男命とともに、日本神話における最も重要な神々の一柱です。

月讀神社は暦・潮の干満など月に関わる全ての事象を司り、航海安全、五穀豊穣、安産祈願などのご利益があるとされています。神秘的な雰囲気を持つ境内は、パワースポットとしても人気を集めています。

壱岐の月讀神社|日本最古の神社・古神道発祥の地

長崎県壱岐市芦辺町に鎮座する月讀神社は、全国に点在する月讀神社の総本社とされる由緒ある神社です。『日本書紀』には、壱岐の県主(あがたぬし)の先祖である忍見宿禰(おしみのすくね)が京都の松尾大社内の月讀神社に分霊したと記されており、日本最古の神社・古神道発祥の地として知られています。

壱岐月讀神社の歴史と由緒

壱岐の月讀神社は、日本各地の月讀神社の本宮として特別な地位を占めています。顕宗天皇3年(487年)、阿閉臣事代(あへのおみことしろ)が月の神の神託を受け、壱岐の月讀神社から京都に分霊したという記録が『日本書紀』に残されています。

神社は巨木が鬱蒼と茂る森の中に静かに鎮座しており、趣のある鳥居をくぐり急な石段を登ると、神秘的なパワーが感じられる社殿が現れます。境内全体が神聖な空気に包まれ、訪れる参拝者に深い畏敬の念を抱かせます。

壱岐神楽と例大祭

壱岐の月讀神社では、毎年旧暦9月23日に例大祭が催され、壱岐神楽が奉納されます。壱岐神楽は長崎県の無形民俗文化財に指定されており、古来より伝承されてきた神聖な舞です。

壱岐神楽は神々を敬い畏敬の念を抱く壱岐の人々の信仰心の表れであり、荘厳な雰囲気の中で執り行われる神事は、見る者に深い感動を与えます。例大祭では地域住民が一堂に会し、五穀豊穣と地域の安寧を祈願します。

壱岐七社のひとつ・國片主神社

月讀神社の境内には、壱岐七社のひとつである國片主神社(くにかたぬしじんじゃ)も鎮座しています。壱岐七社とは壱岐国の式内社七社を指し、古来より壱岐の信仰の中心として崇敬されてきました。

國片主神社は国土の守護神を祀り、月讀神社とともに壱岐の精神的支柱となっています。両社を参拝することで、より深い霊験を感じることができるでしょう。

アクセスと参拝情報

住所: 長崎県壱岐市芦辺町国分東触464番地

アクセス:

  • 芦辺港から車で約10分
  • 郷ノ浦港から車で約20分
  • 壱岐空港から車で約15分

駐車場: 境内に参拝者用駐車場あり

伊勢神宮の月讀神社・月夜見宮

三重県伊勢市には、伊勢神宮に関連する二つの月讀神社が鎮座しています。内宮別宮の月讀宮と、外宮別宮の月夜見宮です。

内宮別宮・月讀宮

皇大神宮(内宮)の別宮である月讀宮は、伊勢市中村町に鎮座しています。主祭神は月讀尊(ツクヨミノミコト)で、天照大御神の弟神として崇敬されています。

月讀宮の境内には月讀尊のほか、月讀尊荒御魂、伊佐奈岐宮(イザナギノミコト)、伊佐奈弥宮(イザナミノミコト)の四別宮が並んで鎮座しており、それぞれに参拝することができます。

外宮別宮・月夜見宮

豊受大神宮(外宮)の別宮である月夜見宮は、伊勢市宮後に鎮座しています。月夜見尊を主祭神とし、外宮から北へ約500メートルの位置にあります。

「月夜見」という表記は「月讀」と同じ神を指しており、月の光で夜を照らす神としての性格を表しています。静謐な雰囲気の境内は、伊勢参宮の際にぜひ訪れたい場所です。

京都の月讀神社|松尾大社の摂社

京都府京都市西京区に鎮座する月讀神社は、山城国葛野郡の式内社(名神大社)「葛野坐月読神社」として知られ、松尾大社の摂社となっています。

京都月讀神社の由緒

『日本書紀』顕宗天皇3年(487年)の条に、壱岐の月讀神社から京都に分霊されたことが記されています。当初は松尾山の山頂付近に鎮座していましたが、後に現在地に遷座されました。

京都の月讀神社は安産・子授けのご利益で知られており、多くの参拝者が訪れます。松尾大社と合わせて参拝することで、より充実した京都観光となるでしょう。

京田辺市の月讀神社

京都府京田辺市にも月讀神社が鎮座しています。山城国綴喜郡の式内社(大社)として古来より崇敬され、地域の産土神として親しまれています。

鹿児島市桜島の月讀神社|桜島のパワースポット

鹿児島県鹿児島市桜島横山町に鎮座する月讀神社は、1300年の歴史があると伝えられる由緒ある神社です。和銅年間(708~715年)には既に創設されていたとされ、桜島の総産土神として崇敬されています。

桜島月讀神社の歴史

桜島の月讀神社は、主祭神の月読命のほか、邇邇芸命(ニニギノミコト)、彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)、鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)、豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を祀っています。

特に木花咲耶姫命は「桜島」の名前の由来とされる説があり(諸説あり)、地域に深く根ざした信仰を集めています。大正噴火で溶岩の下に埋没しましたが、昭和15年(1940年)に現在の位置に移設され、今日に至っています。

パワースポットとしての魅力

自然に囲まれた敷地内に静かに佇む社殿からは、パワースポットならではの力を感じることができます。境内横の階段を上ると小さな展望台があり、雄大な桜島と錦江湾、鹿児島の市街地を望むことができます。

桜島港のすぐそばに位置しているため、フェリーで桜島に渡った際には最初に訪れたい場所です。

鳩みくじ・ふくろうみくじ

桜島の月讀神社のおみくじは「鳩みくじ」と「ふくろうみくじ」の2種類があり、参拝者に人気です。可愛らしい鳥の形をしたおみくじは、お守りとして持ち帰ることもできます。

豊祭と神事

毎年10月30日の例祭日には豊祭が執り行われ、氏子青年による大神輿が繰り出されます。盛大な浜殿下りが行われ、お旅所では稚児の健康祈願祭も催されます。

秋の五穀豊穣、家内安全等を祈願し、神舞いや棒踊等が奉納され、東西桜島の総産土神として桜島町をはじめ鹿児島市周辺からの参拝者も数多く訪れます。

六月灯

鹿児島の夏の風物詩である六月灯も月讀神社で開催されます。灯籠が境内を彩り、幻想的な雰囲気の中で地域の人々が集います。

アクセス情報

住所: 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-8

アクセス: 桜島港から徒歩約5分、車で約1分

その他の全国の月讀神社

神奈川県川崎市の月讀神社

神奈川県川崎市麻生区に鎮座する月讀神社は、天文3年(1534年)に麻生郷の領主・小島佐渡守が五穀豊穣を祈願して、伊勢月読神社より勧請し創建しました。

社殿は二度に亙り再建され、熊野・日枝・白山神社を合祀し、柿生村の村社として麻生神社となりましたが、再び月讀神社としました。地域の産土神として親しまれています。

福岡県久留米市の月讀神社

福岡県久留米市田主丸町にも月讀神社が鎮座しています。筑後川流域の農業地帯に位置し、五穀豊穣・水運安全の神として崇敬されてきました。

茨城県つくば市の月讀神社

茨城県つくば市には複数の月讀神社が鎮座しています。市之台と樋の沢にそれぞれ月讀神社があり、地域の信仰を集めています。

千葉県長生郡の月読神社

千葉県長生郡長南町にも月読神社が鎮座し、房総半島における月の神信仰の拠点となっています。

月讀神社のご利益と信仰

月讀神社は様々なご利益があるとされています。主なご利益をご紹介します。

航海安全・交通安全

月讀命は月の満ち欠けを司る神であり、潮の干満を支配することから、航海安全の神として古来より信仰されてきました。現代では交通安全全般のご利益があるとされています。

五穀豊穣・商売繁盛

月の満ち欠けは農業の暦として重要な役割を果たしてきました。月讀命は農作物の豊作をもたらす神として崇敬され、五穀豊穣・商売繁盛のご利益があります。

安産祈願・子授け

月の周期と女性の生理周期の関連から、安産祈願・子授けのご利益があるとされています。特に京都の月讀神社は安産の神として有名です。

厄除け・開運

夜を照らす月の光は闇を払う力があるとされ、厄除け・開運のご利益があります。人生の節目に参拝することで、新たな道が開けると信じられています。

月讀神社の参拝方法とマナー

月讀神社を参拝する際の基本的な作法をご紹介します。

参拝の基本作法

  1. 鳥居をくぐる前に一礼: 神域に入る前に、鳥居の前で一礼します
  2. 手水舎で清める: 左手、右手、口の順に清めます
  3. 参道の端を歩く: 参道の中央は神様の通り道とされています
  4. 拝殿での参拝: 二礼二拍手一礼が基本です
  5. 静かに退出: 鳥居を出た後、振り返って一礼します

祈願・お祓い

各月讀神社では、様々な祈願やお祓いを受けることができます。安産祈願、厄除け、交通安全、商売繁盛など、人生の様々な場面でご祈祷を受けられます。事前に神社に連絡して予約することをお勧めします。

御朱印について

多くの月讀神社では御朱印をいただくことができます。参拝の記念として、また神社との縁を深めるために、御朱印帳を持参するとよいでしょう。

月讀神社の祭典と年中行事

月讀神社では年間を通じて様々な祭典が執り行われます。主な祭事をご紹介します。

月次祭(つきなみさい)

毎月定められた日に執り行われる祭典で、月の神である月讀命に日々の感謝を捧げ、国家安泰・五穀豊穣を祈願します。

例大祭

各神社で最も重要な祭典です。壱岐の月讀神社では旧暦9月23日、桜島の月讀神社では10月30日に執り行われます。神楽の奉納や神輿渡御など、盛大な神事が催されます。

除夜祭・大祓い式

12月31日の大晦日に執り行われる除夜祭では、一年の穢れを祓い清める大祓い式が行われます。新年を清々しい心で迎えるための重要な神事です。

新嘗祭(にいなめさい)

11月23日に執り行われる新嘗祭は、その年の収穫に感謝し、新穀を神前に供える祭典です。五穀豊穣を司る月讀命への感謝を捧げます。

月讀命と日本神話

月讀命は日本神話において重要な位置を占める神です。その神話と信仰について詳しく見ていきましょう。

三貴子としての月讀命

月讀命は天照大御神、須佐之男命とともに三貴子と呼ばれます。伊邪那岐命が黄泉の国から帰還した際の禊祓で生まれ、夜の世界を統べる役割を与えられました。

『古事記』と『日本書紀』では月讀命の誕生について若干の違いがありますが、いずれも高貴な神として描かれています。

保食神(うけもちのかみ)の神話

『日本書紀』には、月讀命が天照大御神の命を受けて保食神のもとを訪れた際、保食神が口から食物を出してもてなしたことに怒り、保食神を斬り殺したという神話が記されています。

この神話は、月と農業・食物の深い関係を示すとともに、昼と夜の世界の分離を象徴していると解釈されています。

月の神としての性格

月讀命は月の満ち欠けを司り、暦を支配する神です。古代の人々にとって月は時間を計る重要な指標であり、農業や漁業、航海など生活のあらゆる面で月の動きが参照されました。

月讀命への信仰は、こうした実生活と密接に結びついた実践的な信仰であったと考えられます。

月讀神社を訪れる際のポイント

月讀神社を訪れる際に知っておきたいポイントをまとめます。

静謐な雰囲気を楽しむ

多くの月讀神社は鬱蒼とした森に囲まれ、神秘的な雰囲気に包まれています。急な石段を登り、巨木の間を抜けて社殿に至る参道は、日常から離れた神聖な空間への入口です。

静かに参拝し、神々を敬い畏敬の念を抱くことで、より深い霊験を感じることができるでしょう。

複数の月讀神社を巡る

全国各地に鎮座する月讀神社をめぐる「月讀神社巡り」も人気です。それぞれの神社が持つ独自の歴史と雰囲気を感じることで、月讀命への理解が深まります。

周辺観光と合わせて

月讀神社は観光地の近くに位置していることが多く、観光と合わせて参拝するのもお勧めです。伊勢神宮参拝、京都観光、桜島観光、壱岐の島巡りなど、それぞれのエリアの魅力を存分に楽しむことができます。

まとめ|月讀神社で月の神の御加護を

月讀神社は全国各地に鎮座し、それぞれが独自の歴史と信仰を持つ由緒ある神社です。日本最古の神社・古神道発祥の地とされる壱岐の総本社から、伊勢神宮の別宮、京都の式内社、桜島のパワースポットまで、各地の月讀神社は訪れる人々に深い感動と霊験を与えています。

月讀命は暦・潮の干満・航海安全・五穀豊穣・安産など、生活に密着した様々なご利益をもたらす神として、古来より崇敬されてきました。神秘的な境内で静かに参拝し、月の神の御加護を感じてみてはいかがでしょうか。

各月讀神社では年間を通じて様々な祭典が執り行われており、例大祭や神楽の奉納など、特別な神事に参加することで、より深い信仰体験を得ることができます。ぜひ自分に縁のある月讀神社を訪れ、月の神との繋がりを感じてください。

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