駒留八幡神社(東京都世田谷区)

駒留八幡神社(東京都世田谷区)
創建年 (西暦) 1308
住所 〒154-0011 東京都世田谷区上馬5丁目35−3
公式サイト https://sites.google.com/view/komadome/

駒留八幡神社(東京都世田谷区)完全ガイド|歴史・御祭神・御朱印・アクセス情報

東京都世田谷区上馬に鎮座する駒留八幡神社(こまどめはちまんじんじゃ)は、徳治3年(1308年)に創建された歴史ある神社です。環七通り沿いの駒留陸橋近くに位置しながら、境内は静謐な雰囲気に包まれており、上馬、三軒茶屋、駒沢の一部地域の氏神様として地域の人々に親しまれています。

本記事では、駒留八幡神社の詳細な歴史、御祭神の由来、境内の見どころ、年中行事、御朱印情報、そして交通アクセスまで、参拝前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。

駒留八幡神社の基本情報

正式名称: 駒留八幡神社(こまどめはちまんじんじゃ)
別称: 若宮八幡
所在地: 〒154-0011 東京都世田谷区上馬5丁目35番3号
電話番号: 03-3410-5933
旧社格: 村社
創建: 徳治3年(1308年)
例祭日: 10月15日
受付時間: 8:00〜17:00

駒留八幡神社は「上馬の駒留八幡神社」として、せたがや百景にも選定されており、世田谷区を代表する歴史的な神社の一つとして知られています。

御祭神

駒留八幡神社では、以下の二柱の神様を御祭神としてお祀りしています。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)

日本神話における最高神であり、太陽を神格化した女神です。皇室の祖神として崇敬され、伊勢神宮の主祭神としても知られています。天照皇大神とも表記されます。

応神天皇(おうじんてんのう)

第15代天皇であり、八幡大神として全国の八幡神社で祀られています。武運の神、殖産興業の神として信仰を集めており、国家安寧、勝運、家内安全、学問、交通安全、悪病除け、災難除け、子孫繁栄など、幅広いご利益があるとされています。

相殿と境内社

駒留八幡神社には、相殿として若宮八幡、境内社として厳島神社(弁財天)が祀られています。この二つの神様には、世田谷城主吉良頼康の側室・常盤姫にまつわる悲しい伝説が残されており、後述する歴史の項で詳しく解説します。

駒留八幡神社の歴史

創建の由来と「駒留」の名前の起源

駒留八幡神社の創建は、社伝によると徳治3年(1308年)、鎌倉時代末期に遡ります。当地の領主であった北条左近太郎入道成願という人物が、篤く信仰していた八幡大神を勧請して創建したと伝えられています。

神社の名称「駒留」の由来には興味深い伝説があります。北条左近太郎入道成願が神社を建立する場所を決める際、自身の乗っていた馬(駒)が突然立ち止まり、動かなくなったといいます。これを神意と受け取った成願は、その場所を鎮座地と定め、馬が「留まった」ことから「駒留八幡」と称するようになったとされています。

鎌倉幕府との関係

創建当時は鎌倉幕府の時代であり、世田谷は鎌倉を中心とした武家政権の影響下にありました。北条氏は鎌倉幕府の執権を務めた一族であり、その一門である北条左近太郎入道成願が当地の領主として八幡神を勧請したことは、武家社会における八幡信仰の広がりを示す事例といえます。

若宮八幡と常盤姫伝説

駒留八幡神社の歴史において特筆すべきは、世田谷城主・吉良頼康にまつわる悲劇的な伝説です。

吉良頼康の側室であった常盤姫は、讒言により不義の疑いをかけられてしまいます。身の潔白を証明できなかった常盤姫は、子を身籠ったまま自害して果てました。後に真実が明らかになり、常盤姫の無実が証明されます。

深く悔やんだ吉良頼康は、死産した我が子を駒留八幡神社に祀り、若宮八幡と称しました。また、無実の罪で命を落とした常盤姫を弁財天(厳島神社)として境内に祀ったとされています。

この伝説は、世田谷区の花でもある「サギソウ」の由来とも関連があるとされ、常盤姫が白鷺に姿を変えて飛び立ったという伝承も残されています。

江戸時代以降の変遷

天和年間(1681年〜1684年)には石段が寄進され、社殿の整備が進められました。江戸時代を通じて、駒留八幡神社は上馬引澤村(現在の上馬地区)の鎮守として地域の信仰を集めました。

明治時代に入ると、近代社格制度のもとで村社に列格されます。明治以降も地域の氏神様として、上馬、三軒茶屋、駒沢の一部地域の人々の信仰の中心であり続けています。

境内の見どころ

社殿

駒留八幡神社の社殿は、環七通りという大都市の幹線道路沿いに位置しながらも、樹木に囲まれた静かな空間を形成しています。石段を登った先に本殿が鎮座しており、参拝者を厳かな雰囲気で迎えます。

世田谷区名木百選のクロマツ

境内には世田谷区名木百選に指定された立派なクロマツがあり、神社の歴史の長さを物語っています。この松は境内の景観に風格を添えており、写真撮影のスポットとしても人気です。

世田谷区保存樹林地

駒留八幡神社の境内は世田谷区の保存樹林地に指定されており、都会の中にありながら豊かな緑を保っています。鳥のさえずりが聞こえる境内は、喧騒を離れて心を落ち着かせる場所として、地域住民の憩いの場となっています。

厳島神社(弁財天)

境内社として祀られている厳島神社は、前述の常盤姫伝説に由来します。弁財天は芸能、財福、知恵の神として信仰されており、特に女性の参拝者が多く訪れます。

せたがや百景

「上馬の駒留八幡神社」として、せたがや百景に選定されていることからも、地域における文化的・歴史的価値の高さがうかがえます。世田谷区を代表する景観の一つとして、多くの人々に親しまれています。

年中行事・主な祭事

駒留八幡神社では、一年を通じて様々な祭事が執り行われています。

1月

元旦 – 歳旦祭
新年の幸福を祈願する祭事。多くの初詣客で賑わいます。

2月

2月11日 – 紀元建国祭
建国記念の日に合わせて、日本の建国を祝う祭事が行われます。

4月

第3日曜日 – 戦没者慰霊祭
戦争で亡くなった方々の御霊を慰める祭事です。

6月

6月28日 – 夏越大祓(なごしのおおはらえ)
半年間の罪穢れを祓い清め、残り半年の無病息災を祈る神事。茅の輪くぐりが行われることもあります。

10月

10月15日 – 例大祭神事
駒留八幡神社の最も重要な祭事です。

第3日曜日を含む土日 – 例大祭神賑行事「こまどめまつり」
地域を挙げての盛大なお祭りで、神輿渡御、奉納演芸、露店などが並び、多くの参拝者で賑わいます。上馬、三軒茶屋、駒沢地域の氏子たちが一堂に会する、地域最大の行事です。

11月

11月23日 – 新嘗祭(にいなめさい)
五穀豊穣に感謝し、新穀を神前に供える祭事です。

12月

12月28日 – 大祓(おおはらえ)
一年間の罪穢れを祓い清め、新しい年を迎える準備をする神事です。

毎月

1日 – 月次祭(つきなみさい)
毎月1日に行われる定例の祭事で、氏子の安寧を祈願します。

御朱印について

駒留八幡神社では御朱印を授与しています。

受付時間: 8:00〜17:00
初穂料: 通常300円〜500円程度(変更の可能性あり)

御朱印は社務所で授与されます。参拝後に社務所にお声がけください。御朱印帳をお持ちでない方も、書き置きの御朱印を授与していただける場合があります。

御朱印には「駒留八幡神社」の墨書きと神社印が押されます。例大祭などの特別な時期には、限定の御朱印が授与されることもありますので、神社の公式情報をチェックすることをおすすめします。

交通アクセス

駒留八幡神社へのアクセス方法をご紹介します。

バスでのアクセス(最寄り)

若林三丁目バス停または駒留八幡神社前バス停下車、徒歩約2分

以下の路線バスが利用できます:

  • 東急バス:渋谷駅、三軒茶屋駅、田園調布駅方面からのバス
  • 小田急バス:成城学園前駅方面からのバス

電車でのアクセス

最寄り駅からは徒歩でのアクセスとなります。

東急田園都市線「三軒茶屋駅」
徒歩約15分(約1.2km)

東急田園都市線「駒沢大学駅」
徒歩約12分(約1km)

車でのアクセス

環七通り(東京都道318号環状七号線)沿い、駒留陸橋のそばに位置しています。

駐車場: 境内に若干の参拝者用駐車スペースがありますが、台数が限られているため、公共交通機関の利用をおすすめします。例大祭などの混雑時は特にご注意ください。

周辺の目印

  • 環七通り駒留陸橋付近
  • 世田谷区上馬5丁目
  • 三軒茶屋と駒沢大学の中間地点

ご利益・信仰

駒留八幡神社の御祭神である応神天皇(八幡大神)は、以下のようなご利益があるとされています:

  • 国家安寧: 国の平和と安定
  • 勝運: 勝負事や競争における勝利
  • 殖産産業: 産業の発展、商売繁盛
  • 家内安全: 家族の健康と安全
  • 学問: 学業成就、合格祈願
  • 交通安全: 旅の安全、事故防止
  • 悪病除け: 病気平癒、健康祈願
  • 災難除け: 厄除け、災害からの守護
  • 子孫繁栄: 子宝、安産、子育て

また、若宮八幡として祀られる吉良頼康の子は、子どもの守護神としても信仰されています。弁財天(厳島神社)は、芸能上達、財運向上、知恵授けのご利益があるとされています。

周辺の見どころ

駒留八幡神社を訪れた際には、周辺の観光スポットも合わせて巡ってみてはいかがでしょうか。

三軒茶屋エリア

徒歩圏内にある三軒茶屋は、商店街やカフェ、飲食店が立ち並ぶ活気あるエリアです。キャロットタワーの展望ロビーからは、東京の街並みを一望できます。

駒沢オリンピック公園

駒沢大学駅方面に向かうと、1964年東京オリンピックの会場となった駒沢オリンピック公園があります。広大な敷地にはスポーツ施設や散策路があり、休日のレクリエーションに最適です。

世田谷区内の他の神社仏閣

世田谷区には松陰神社、豪徳寺、世田谷八幡宮など、歴史ある寺社が多数あります。神社巡りを楽しむのもおすすめです。

参拝のマナーとポイント

基本的な参拝作法

  1. 鳥居をくぐる前に一礼

神域に入る前に、敬意を表して一礼します。

  1. 手水舎で清める

左手、右手、口の順に清め、最後に左手を清めます。

  1. 参拝

二礼二拍手一礼が基本です。賽銭を入れ、鈴を鳴らし、二回お辞儀、二回拍手、祈願、一回お辞儀の順で行います。

  1. 境内社への参拝

本殿参拝後、若宮八幡や厳島神社にも参拝しましょう。

写真撮影について

境内での写真撮影は基本的に可能ですが、祭事中や他の参拝者の迷惑にならないよう配慮が必要です。社殿内部の撮影は禁止されている場合がありますので、事前に確認しましょう。

服装

普段着で問題ありませんが、神聖な場所であることを意識し、清潔で節度ある服装を心がけましょう。

まとめ

駒留八幡神社は、徳治3年(1308年)創建という700年以上の歴史を持つ、東京都世田谷区上馬の由緒ある神社です。天照大御神と応神天皇を御祭神とし、若宮八幡と常盤姫伝説という悲劇的な物語を今に伝えています。

環七通り沿いという都会の中心にありながら、世田谷区保存樹林地に指定された豊かな緑に囲まれた境内は、静謐で心落ち着く空間を提供しています。世田谷区名木百選のクロマツや、せたがや百景に選定された景観も見どころです。

年間を通じて歳旦祭、夏越大祓、例大祭「こまどめまつり」、新嘗祭など多彩な祭事が執り行われ、地域の氏神様として上馬、三軒茶屋、駒沢の人々に親しまれています。

三軒茶屋駅や駒沢大学駅から徒歩圏内、バスでは若林三丁目または駒留八幡神社前から徒歩2分という好アクセスで、御朱印も授与されていますので、世田谷区を訪れた際にはぜひ参拝してみてください。

国家安寧、勝運、家内安全、学問、交通安全など幅広いご利益があるとされる駒留八幡神社で、心静かに祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。

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