富賀岡八幡宮(東京都江東区)

富賀岡八幡宮(東京都江東区)
創建年 (西暦) 749
住所 〒136-0076 東京都江東区南砂7丁目14−18
公式サイト http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/koto/6031/

富賀岡八幡宮(東京都江東区)完全ガイド|元八幡の歴史・御朱印・アクセス情報

東京都江東区南砂に鎮座する富賀岡八幡宮(とみがおかはちまんぐう)は、「元八幡」「元八幡宮」の別称で親しまれる歴史ある神社です。深川の富岡八幡宮の起源とされるこの古社は、地域の氏神として長年にわたり信仰を集めてきました。本記事では、富賀岡八幡宮の歴史、御祭神、見どころ、御朱印情報、例大祭、アクセス方法まで詳しくご紹介します。

富賀岡八幡宮とは|「元八幡」と呼ばれる由緒ある神社

富賀岡八幡宮は、東京都江東区南砂7丁目に鎮座する八幡神社です。最大の特徴は、門前仲町で有名な富岡八幡宮の「元宮」とされていることから「元八幡」「元八幡宮」と呼ばれている点です。

江戸時代以前からこの地に鎮座していたとされ、現在も南砂地域の氏神として地域住民の篤い信仰を集めています。境内には富士塚や様々な石碑があり、江戸の歴史を今に伝える貴重な文化財としても注目されています。

富岡八幡宮との関係性

伝承によれば、もともと富賀岡八幡宮に奉斎されていた八幡神像が、寛永年間(1624-1644年)に深川の地へ移され勧請されたことで富岡八幡宮が創建されたとされています。このため富賀岡八幡宮は「元八幡」として、富岡八幡宮の起源的存在と位置づけられているのです。

富賀岡八幡宮の歴史|天平時代から続く信仰

創建の由来

富賀岡八幡宮の創建については、天平勝宝元年(749年)に遡るとされています。伝承によれば、藤原鎌足の子孫である藤原豊成(藤原富成とも)が下総守に任じられて下向した際に創建したと伝えられています。

この地はかつて「宝六島」と呼ばれており、周辺は砂州や湿地帯が広がる土地でした。八幡神を勧請することで、開拓の守護神として信仰が始まったと考えられています。

砂村新田の開発と富賀岡八幡宮

万治2年(1659年)、相模国三浦郡から砂村新左衛門がこの地に移り、宝六島と呼ばれていた当地を開拓しました。その姓に因んで「砂村新田」と名付けられましたが、富賀岡八幡宮はそれ以前から鎮座していたとされています。

砂村新田の開発により、この地域は農業地帯として発展し、富賀岡八幡宮は新田の鎮守として地域の中心的な役割を果たすようになりました。江戸時代を通じて、砂村新田の住民の信仰の拠り所として重要な位置を占めていました。

江戸時代の富賀岡八幡宮

江戸時代、富賀岡八幡宮の別当寺は深川の永代寺(富岡八幡宮の別当寺でもあった)でした。これは富岡八幡宮との深い繋がりを示すものです。

旧社格は村社で、砂村新田一帯の氏神として機能していました。当時から地域の祭礼の中心として、住民の結束を強める役割を果たしていたことが記録に残されています。

近代以降の歩み

明治時代の神仏分離令により、別当寺制度は廃止されましたが、富賀岡八幡宮は地域の氏神として存続しました。第二次世界大戦では東京大空襲により周辺地域は大きな被害を受けましたが、戦後も地域住民の努力により復興を遂げました。

現在も南砂地域の氏神として、地域コミュニティの中心的存在であり続けています。

御祭神と御神徳|諸願成就と健康長寿の守り神

主祭神

富賀岡八幡宮の主祭神は応神天皇(誉田別皇・ほんだわけのみこと)です。応神天皇は八幡神として全国の八幡宮で祀られており、武運の神、勝負の神として広く信仰されています。

合祀神

主祭神に加えて、以下の神々が合祀されています:

  • 倉稲之魂命(うかのみたまのみこと):稲荷神として知られる五穀豊穣の神
  • 比売大神(ひめおおかみ):八幡信仰における女神
  • その他五柱の神々

御神徳

富賀岡八幡宮は「諸願成就、健康長寿の守り神」として信仰されています。具体的な御神徳としては:

  • 諸願成就:様々な願い事の成就
  • 健康長寿:病気平癒、長寿祈願
  • 武運長久:勝負事の成功
  • 五穀豊穣:農業の繁栄
  • 商売繁盛:事業の成功
  • 家内安全:家族の安全と幸福

地域の氏神として、初宮参り、七五三、厄除けなど人生の節目の参拝でも多くの人々が訪れています。

富賀岡八幡宮の見どころ|境内の文化財と富士塚

富士塚(浅間神社)

富賀岡八幡宮の最大の見どころの一つが、境内にある富士塚です。この富士塚は富士山を模した溶岩造りの人工の山で、江戸時代に富士山信仰が盛んだった時代の名残を今に伝えています。

富士塚の頂上には浅間神社が祀られており、実際に富士山に登ることができない人々が、この富士塚に登ることで富士登山と同じ御利益を得られると信じられていました。現在も多くの参拝者が富士塚に登り、信仰を続けています。

社殿と境内

本殿は伝統的な神社建築様式で建てられており、落ち着いた雰囲気の中で参拝することができます。境内は都会の喧騒から離れた静かな空間で、心を落ち着けて参拝できる環境が整っています。

石碑と記念碑

境内には江戸時代から近代にかけての様々な石碑や記念碑が残されており、地域の歴史を知る上で貴重な資料となっています。これらの石碑からは、この地域の開発の歴史や、人々の信仰の様子を窺い知ることができます。

御朱印情報|元八幡の御朱印をいただく

富賀岡八幡宮では御朱印をいただくことができます。御朱印には「元八幡宮」または「富賀岡八幡宮」の墨書きと朱印が押されます。

御朱印の受付について

御朱印の受付時間や対応状況については、事前に確認されることをおすすめします。宮司が不在の場合もありますので、確実に御朱印をいただきたい場合は、事前に電話で問い合わせるとよいでしょう。

御朱印帳について

オリジナルの御朱印帳の有無については、直接神社にお問い合わせください。

例大祭|富賀岡八幡宮の年中行事

例大祭の時期と内容

富賀岡八幡宮の例大祭は毎年8月下旬に開催されます。本祭は4年に一度行われ、宮神輿の渡御が執り行われます。本祭以外の年には「仲間まつり」として、簡略化された形での渡御が行われます。

祭礼の特徴

例大祭では、地域の町会が中心となって神輿渡御が行われます。南砂地域の氏子たちが集まり、伝統的な祭礼を継承しています。深川の富岡八幡宮の「深川八幡祭り」ほどの規模ではありませんが、地域に根ざした温かみのある祭礼として親しまれています。

その他の年中行事

例大祭以外にも、元旦祭、節分祭など、年間を通じて様々な祭事が執り行われています。詳細な日程については、神社に直接お問い合わせください。

アクセス情報|富賀岡八幡宮への行き方

基本情報

住所:〒136-0076 東京都江東区南砂7-14-18

電話番号:03-3644-2436(東京都神社庁の情報による)

開門時間:基本的に日中は参拝可能(詳細は要確認)

休日:なし(年中無休で参拝可能)

電車でのアクセス

最寄駅:東京メトロ東西線「南砂町駅」

  • 南砂町駅から東へ徒歩約9分
  • 南砂町駅2番出口を利用すると便利です

徒歩でのルート

南砂町駅から富賀岡八幡宮までは以下のルートがおすすめです:

  1. 南砂町駅2番出口を出る
  2. 東方向(イオン南砂店とは反対方向)へ進む
  3. 大通りを直進し、住宅街に入る
  4. 案内標識に従って進むと富賀岡八幡宮に到着

バスでのアクセス

都営バスも利用可能です。最寄りのバス停からも徒歩圏内です。詳細なバス路線については、都営バスの公式サイトをご確認ください。

車でのアクセス

専用駐車場の有無については、直接神社にお問い合わせください。周辺にはコインパーキングもありますが、例大祭など行事の際は混雑が予想されますので、公共交通機関の利用をおすすめします。

周辺のおすすめスポット|参拝と合わせて訪れたい場所

富岡八幡宮(門前仲町)

富賀岡八幡宮を参拝したら、ぜひ「深川の八幡様」として知られる富岡八幡宮にも足を運んでみてください。東京メトロ東西線で南砂町駅から門前仲町駅まで約5分です。元宮と本宮の両方を参拝することで、より深い信仰の歴史を感じることができます。

深川不動堂

門前仲町には富岡八幡宮と並んで有名な深川不動堂があります。成田山新勝寺の東京別院として、多くの参拝者で賑わっています。

南砂町ショッピングセンターSUNAMO

南砂町駅直結の大型ショッピングモール。参拝の後のお食事やお買い物に便利です。

仙台堀川公園

江東区を代表する水と緑の公園。散策やジョギングに最適で、四季折々の自然を楽しめます。

参拝のマナーと心得

基本的な参拝作法

神社参拝の基本的な作法を守って、心を込めて参拝しましょう:

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀として
  2. 手水舎で清める:左手、右手、口の順に清めます
  3. 参道は端を歩く:中央は神様の通り道とされています
  4. 二拝二拍手一拝:神前での基本的な拝礼作法

氏神としての富賀岡八幡宮

富賀岡八幡宮は南砂地域の氏神です。氏神とは、その土地に住む人々を守護する神様のことで、地域住民にとっては特別な存在です。地域外から参拝に訪れる場合も、氏神様への敬意を持って参拝しましょう。

富賀岡八幡宮の魅力|元八幡として今に伝える江戸の信仰

富賀岡八幡宮の最大の魅力は、天平時代から続くとされる長い歴史と、富岡八幡宮の元宮という特別な位置づけにあります。

深川の富岡八幡宮は「江戸最大の八幡様」として広く知られていますが、その起源がこの富賀岡八幡宮にあるという事実は、江戸の信仰の歴史を知る上で非常に興味深いものです。

境内の富士塚は江戸時代の富士信仰を今に伝える貴重な文化財であり、当時の庶民信仰の様子を垣間見ることができます。大規模な神社ではありませんが、地域に根ざした温かみのある雰囲気の中で、ゆっくりと参拝できるのも魅力の一つです。

まとめ|富賀岡八幡宮で歴史と信仰に触れる

富賀岡八幡宮は、東京都江東区南砂に鎮座する「元八幡」として知られる歴史ある神社です。天平時代の創建とされる長い歴史を持ち、富岡八幡宮の起源として特別な位置づけにあります。

諸願成就、健康長寿の御神徳があり、地域の氏神として今も篤い信仰を集めています。境内の富士塚は江戸時代の信仰を今に伝える貴重な文化財です。

アクセスは東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩約9分と便利で、静かな住宅街の中にある落ち着いた雰囲気の神社です。富岡八幡宮と合わせて参拝することで、深川・南砂地域の八幡信仰の歴史をより深く理解することができるでしょう。

江戸の歴史と信仰に触れたい方、元八幡の由緒に興味がある方は、ぜひ富賀岡八幡宮を訪れてみてください。

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