須賀稲荷神社(東京都)

須賀稲荷神社(東京都)
住所 〒165-0023 東京都中野区江原町1丁目44

須賀稲荷神社(東京都)完全ガイド|歴史・御祭神・アクセス情報まとめ

東京都内には「須賀稲荷神社」という名称を持つ神社が複数存在します。本記事では、新宿区に鎮座する須賀神社(旧称:稲荷天王合社)と中野区江原町の須賀稲荷神社を中心に、それぞれの神社の歴史、御祭神、御利益、アクセス方法などを詳しく解説します。

須賀神社(新宿区)-四谷総鎮守の天王様

須賀神社の基本情報

新宿区須賀町に鎮座する須賀神社は、四谷十八ヵ町の総鎮守として江戸時代から地域の人々に崇敬されてきた神社です。旧社格は郷社で、現在も四谷地域の中心的な神社として多くの参拝者を集めています。

所在地:東京都新宿区須賀町5番地
最寄り駅:

  • 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」より徒歩約7分
  • JR中央線・総武線「信濃町駅」より徒歩約10分

御祭神:

  • 須佐之男命(すさのおのみこと)-須賀大神
  • 宇迦能御魂命(うかのみたまのみこと)-稲荷大神

神紋:抱き稲に左三つ巴

須賀神社の由緒と歴史

須賀神社の歴史は、寛永11年(1634年)に遡ります。元々は赤坂一ツ木村の清水谷に鎮座していた稲荷神社が、江戸城外堀普請のため現在の四谷の地に遷座されたことが始まりとされています。

歴史の変遷:

  • 寛永11年(1634年):赤坂より四谷に遷座
  • 寛永14年(1637年):日本橋大伝馬町の鎮守であった神田明神摂社に祀られていた牛頭天王を合祀
  • 寛永20年(1643年)頃:須佐之男命を合祀し、「稲荷天王合社」と称するようになる
  • 江戸時代:「稲荷山宝蔵院天王社」「四谷牛頭天王社」「四谷天王社」などと呼ばれる
  • 明治元年(1868年):神仏分離令により「須賀神社」と改称

江戸時代には、稲荷信仰と牛頭天王信仰が習合した独特の信仰形態を持ち、「四谷の天王様」として広く知られていました。神座が2座あることから「御両社」とも呼ばれ、特に災難除けの神として神徳が高く、氏子の尊崇も非常に厚かったと伝えられています。

四谷天王祭-江戸五大祭りの一つ

須賀神社の例大祭は、毎年6月に行われる「四谷天王祭」として知られ、江戸時代には江戸の五大祭りの一つに数えられるほどの盛大な祭礼でした。

江戸時代の天王祭では、豪華な山車や神輿が四谷の町を練り歩き、多くの見物客で賑わいました。現在も6月の例大祭では、神輿渡御が行われ、四谷地域の重要な年中行事として継承されています。

須賀神社の御利益

須賀神社では、二柱の御祭神それぞれの神徳により、以下のような御利益があるとされています。

須佐之男命の御神徳:

  • 厄除け・災難除け
  • 疫病退散
  • 縁結び
  • 家内安全

宇迦能御魂命の御神徳:

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 産業発展
  • 家業繁栄

特に災難除けの神として古くから信仰を集めており、厄年の厄払いや日常の厄除祈願に多くの参拝者が訪れます。

境内の見どころ

須賀神社の境内には、本殿・拝殿のほか、いくつかの摂末社が祀られています。

主な施設:

  • 本殿・拝殿
  • 社務所
  • 手水舎
  • 稲荷社
  • 三十六歌仙絵

境内は高台に位置しており、石段を登って参拝する形になっています。境内からの眺めも良く、四谷の街並みを見渡すことができます。

映画「君の名は。」の聖地として

近年、須賀神社は新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」に登場する階段のモデル地として注目を集めています。神社前の階段が作品のクライマックスシーンに登場したことから、多くのファンが「聖地巡礼」として訪れるようになりました。

階段の上からは四谷の街並みが一望でき、映画のシーンを思い起こさせる景色が広がっています。ただし、住宅街に位置しているため、訪問の際は近隣住民への配慮が必要です。

御朱印情報

須賀神社では、通常の御朱印のほか、季節限定の御朱印も授与されています。社務所の受付時間は概ね午前9時から午後5時までですが、神事や祭礼の際は変更になる場合があります。

初穂料は通常500円程度です。御朱印帳も授与されており、須賀神社オリジナルのデザインが人気です。

須賀稲荷神社(中野区江原町)-太田道灌ゆかりの古社

須賀稲荷神社(江原町)の基本情報

中野区江原町に鎮座する須賀稲荷神社は、住宅街の一角にひっそりと佇む小さな神社です。「須賀稲荷神社」としての正式な創建は昭和に入ってからとされていますが、古くからこの地の氏神として鎮座してきた歴史ある神社です。

所在地:東京都中野区江原町1丁目44-2
最寄り駅:

  • 都営大江戸線「新江古田駅」より徒歩約6分(A1出口)
  • 西武池袋線「江古田駅」より徒歩約13分(南口)

御祭神:

  • 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
  • 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

太田道灌と江古田原の戦い

須賀稲荷神社(江原町)の特筆すべき歴史は、室町時代の武将・太田道灌との関わりです。

文明9年(1477年)、太田道灌が江古田原・沼袋原の戦いに臨む際、この神社で戦勝祈願を行ったと伝えられています。この戦いは、太田道灌が豊島氏を破った重要な合戦として知られており、当社はその歴史的舞台の一つとして地域で語り継がれてきました。

道灌が戦勝祈願をした神社として、地域の歴史愛好家や太田道灌ファンの間では知られた存在となっています。

須賀稲荷神社の由緒

須賀稲荷神社という社号は、御祭神である素戔嗚尊(須賀大神)と宇迦之御魂神(稲荷大神)の二柱を合祀したことに由来すると考えられています。

江戸時代以前からこの地に稲荷社として存在していたとされ、明治以降に須賀神を合祀して現在の形になったと推測されます。正式に「須賀稲荷神社」として整備されたのは昭和期ですが、地域の氏神としての歴史はそれ以前に遡ります。

境内の様子

須賀稲荷神社は住宅街の中にある小規模な神社で、境内は非常にこじんまりとしています。神社の南側向かいには江原小学校があり、地域の子どもたちの通学路にもなっています。

境内施設:

  • 本殿
  • 鳥居
  • 手水舎
  • 狛犬

規模は小さいながらも、地域住民によって大切に守られており、清掃も行き届いています。静かな住宅街の中で、落ち着いて参拝できる雰囲気があります。

御利益

須賀稲荷神社では、二柱の御祭神の神徳により、以下のような御利益があるとされています。

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 厄除け
  • 家内安全
  • 開運招福

特に稲荷信仰の神社として、商売繁盛や家業繁栄の御利益を求める参拝者が多く訪れます。

東京都内のその他の須賀稲荷神社

東京都内には、上記の二社以外にも「須賀」や「稲荷」の名を持つ神社が多数存在します。

須賀神社と稲荷神社の関係

「須賀稲荷神社」という名称は、須佐之男命(須賀大神)と稲荷神(宇迦之御魂神)を合祀した神社に多く見られます。これは、江戸時代の神仏習合の影響や、明治の神仏分離後の神社統合の過程で生まれたケースが多いと考えられます。

須佐之男命は厄除け・疫病退散の神として、稲荷神は五穀豊穣・商売繁盛の神として、それぞれ民衆の信仰を集めてきました。この二柱を合祀することで、より幅広い御神徳を得られるという信仰が広まったと推測されます。

須賀稲荷神社参拝のマナーとポイント

基本的な参拝作法

神社参拝の基本的な作法は以下の通りです。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼
  2. 手水舎で心身を清める
  • 右手で柄杓を持ち、左手を清める
  • 左手に持ち替えて右手を清める
  • 再び右手に持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ
  • 左手を清める
  • 柄杓を立てて柄の部分を清める
  1. 拝殿前で二礼二拍手一礼
  • 賽銭を入れる
  • 鈴を鳴らす(ある場合)
  • 二回深くお辞儀
  • 二回拍手
  • 一回深くお辞儀
  1. 退出時は鳥居をくぐってから振り返って一礼

参拝時の注意点

須賀神社(新宿区):

  • 階段の上り下りに注意(特に雨天時は滑りやすい)
  • 映画の聖地として人気があるため、混雑することがある
  • 住宅街にあるため、大声での会話や写真撮影は控える
  • 駐車場は限られているため、公共交通機関の利用を推奨

須賀稲荷神社(中野区):

  • 住宅街の中にあるため、静かに参拝する
  • 小学校が近くにあるため、登下校時間帯は特に配慮が必要
  • 駐車場はないため、公共交通機関を利用する

周辺の観光スポット

須賀神社(新宿区)周辺

四谷荒木町:
花街として栄えた歴史を持つエリアで、現在も風情ある飲食店が立ち並びます。

新宿御苑:
徒歩圏内にある広大な庭園で、四季折々の自然を楽しめます。

迎賓館赤坂離宮:
明治期に建てられた西洋風宮殿建築で、一般公開もされています。

須賀稲荷神社(中野区)周辺

哲学堂公園:
哲学者・井上円了が創設した公園で、哲学をテーマにした独特の施設があります。

中野ブロードウェイ:
サブカルチャーの聖地として知られる商業施設。

年中行事とお祭り

須賀神社(新宿区)の主な行事

  • 1月1日:歳旦祭
  • 2月3日:節分祭
  • 6月上旬:例大祭(天王祭)
  • 11月15日前後:七五三
  • 12月31日:大祓

特に6月の例大祭は、四谷地域最大の祭礼として多くの人で賑わいます。神輿渡御や奉納演芸などが行われ、四谷の町全体が祭りの雰囲気に包まれます。

須賀稲荷神社(中野区)の行事

小規模な神社のため、大きな祭礼は行われませんが、初詣や節分などの季節の行事には地域住民が参拝に訪れます。

まとめ

東京都内の須賀稲荷神社は、それぞれ異なる歴史と特色を持つ神社です。

新宿区の須賀神社は、四谷の総鎮守として江戸時代から続く歴史を持ち、災難除けの神として多くの崇敬を集めています。近年は映画の聖地としても注目され、新たな参拝者層を獲得しています。

中野区江原町の須賀稲荷神社は、太田道灌ゆかりの古社として地域の歴史を伝える小さな神社です。住宅街の中で静かに地域を見守り続けています。

どちらの神社も、須佐之男命と稲荷神を祀り、厄除けと商売繁盛の御利益があるとされています。東京都内で須賀稲荷神社を訪れる際は、それぞれの神社の歴史や特色を理解した上で参拝すると、より深い体験ができるでしょう。

神社は地域の歴史や文化を今に伝える貴重な場所です。参拝の際は、マナーを守り、静かに心を込めてお参りすることで、神様との良いご縁を結ぶことができるはずです。

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