稲荷神社(長野県佐久市臼田字城山)

稲荷神社(長野県佐久市臼田字城山)
創建年 (西暦) 993
住所 〒384-0301 長野県佐久市臼田城山1−1−2
公式サイト http://www.nagano-jinjacho.jp/shibu/03tousin/03minamisaku/1002.htm

稲荷神社(長野県佐久市臼田字城山)完全ガイド|歴史・御祭神・朱色の鳥居の魅力

長野県佐久市臼田の稲荷山公園内に鎮座する稲荷神社は、千曲川(信濃川)を見下ろす小高い山の上に位置する歴史ある神社です。正暦3年(993年)の創建と伝えられ、130本もの朱色の鳥居が連なる参道は「インスタ映え」スポットとしても注目を集めています。本記事では、稲荷神社の歴史、御祭神、見どころ、アクセス方法まで詳しくご紹介します。

稲荷神社の基本情報

所在地: 〒384-0301 長野県佐久市臼田字城山1番地
法人番号: 2100005003060(2015年10月5日指定)
最寄り駅: JR小海線臼田駅より西へ約500m
最寄りバス停: 稲荷山下バス停より徒歩3分(228m)、佐久上田線臼田バス停より徒歩4分(283m)
駐車場: 稲荷山公園駐車場利用可能

稲荷神社は千曲川左岸の臼田橋西交差点の南側、稲荷山公園の一角に位置しています。小海線臼田駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、地元の方々から長年愛され続けている神社です。

稲荷神社の歴史と由緒

平安時代からの歴史

稲荷神社の創建は正暦3年(993年)と伝えられており、実に千年以上の歴史を持つ古社です。一説には、天徳4年(960年)に村上天皇の皇子が佐久郡春日村に下り、後一条院の御宇正暦3年(992年)にこの地に移り、山城国紀伊郡(現在の京都府)の稲荷山から御分霊を勧請して祀られたとされています。

武田信玄との関わり

戦国時代には、甲斐の名将・武田信玄がこの稲荷神社に緋の垣(朱色の垣根)を改め作らせたという記録が残っています。永禄年間(1558~1570年)には、信玄が佐久地域を支配下に置いていた時期であり、地域の信仰の中心として重要視されていたことがうかがえます。

平成の修復事業

平成29年(2017年)3月には鳥居の修復工事が完了し、現在見られる美しい朱色の鳥居が整備されました。地元の方々の寄進と努力により、伝統的な景観が保たれ続けています。

御祭神と御利益

稲荷神社には以下の三柱の神様が祀られています。

倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

主祭神である倉稲魂神は、稲荷神社の総本社である京都の伏見稲荷大社にも祀られる穀物・食物の神様です。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全の御利益があるとされ、古くから農業や商業に携わる人々の信仰を集めてきました。

建御名方神(たけみなかたのかみ)

長野県の諏訪大社に祀られる神様で、武勇と農耕の神として知られています。佐久地域が諏訪信仰圏に属していたことから、この地の稲荷神社にも合祀されたと考えられます。

事代主命(ことしろぬしのみこと)

恵比寿様として親しまれる商売繁盛・漁業の神様です。倉稲魂神とともに、商売繁盛や事業繁栄を願う参拝者から篤く信仰されています。

稲荷神社の見どころ

圧巻の130本の朱色の鳥居

稲荷神社最大の見どころは、参道に連なる130本もの朱色の鳥居です。山の麓から拝殿まで続く鳥居のトンネルは、京都の伏見稲荷大社を彷彿とさせる美しさで、近年は「インスタ映え」スポットとして写真撮影に訪れる方も増えています。

鳥居は信者や企業からの奉納によるもので、それぞれに奉納者の名前が記されています。朱色の鳥居が木々の緑に映え、特に晴れた日には鮮やかなコントラストが楽しめます。

鉄製の鳥居と道路脇の入口

稲荷山公園への入口付近、信濃川橋詰の道路脇には鉄製の鳥居が立っています。この鳥居をくぐると、小さな山の中へと続く参道が始まります。鉄製という珍しい材質の鳥居は、この神社の歴史の一端を物語っています。

途中の崖造の社

参道を登っていく途中には、崖に造られた小さな社が現れます。これは懸崖造り(かけづくり)と呼ばれる建築様式で、急峻な地形を利用した独特の構造です。この中間地点からは、千曲川と臼田の街並みを見下ろすことができ、絶景ポイントとなっています。

拝殿と本殿

鳥居の参道を抜けると、石段の上に拝殿が現れます。拝殿前には手水舎があり、参拝前に身を清めることができます。拝殿の周りには丸い形をした珍しい灯籠が配置されており、伝統的な神社建築の美しさを感じられます。

本殿は拝殿の奥に位置し、厳かな雰囲気に包まれています。朱色を基調とした社殿は、周囲の自然と調和しながらも存在感を放っています。

かわいらしい狐の置物

稲荷神社といえば狐の像が有名ですが、臼田の稲荷神社にもかわいらしい狐の置物が鎮座しています。稲荷神の使いとされる狐は、参拝者を優しく見守っているかのようです。地元の方々からお揚げや日本酒がお供えされている様子からも、地域に根ざした信仰の深さが感じられます。

千曲川と街並みの眺望

稲荷山の高台からは、千曲川(信濃川)の流れと臼田の街並みを一望できます。特に秋の紅葉シーズンや新緑の季節には、自然の美しさと相まって素晴らしい景色を楽しむことができます。参拝だけでなく、景色を楽しむために訪れる価値も十分にあります。

稲荷山公園との一体性

稲荷神社は稲荷山公園の一角に位置しており、公園と神社が一体となった空間を形成しています。公園内には散策路や休憩スペースもあり、神社参拝と合わせて自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。

地元の方々にとっては日常的な散歩コースとなっており、早朝や夕方には近隣住民が訪れる憩いの場所となっています。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の表情を見せる公園と神社の組み合わせは、訪れる人々に季節の移ろいを感じさせてくれます。

参拝のマナーとお供え物

稲荷神社を参拝する際には、基本的な神社参拝のマナーを守りましょう。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀として、鳥居の前で一礼します。
  2. 参道は端を歩く:参道の中央は神様の通り道とされているため、端を歩きます。
  3. 手水舎で清める:左手、右手、口の順に清め、最後に柄杓の柄を清めます。
  4. 二拝二拍手一拝:拝殿前では、二度深くお辞儀をし、二度拍手を打ち、最後に一度深くお辞儀をします。

稲荷神社では、お供え物として油揚げや日本酒が好まれます。実際に訪れた方の記録でも、お揚げと日本酒がお供えされている様子が確認されています。これは稲荷神の使いである狐が油揚げを好むという民間信仰に基づいています。

周辺の神社との関係

佐久市内には複数の稲荷神社が存在しますが、臼田字城山の稲荷神社は地域の中でも歴史が古く、独特の景観を持つ神社として知られています。

鼻顔稲荷神社との違い

同じ佐久市内には「鼻顔稲荷神社(はなづらいなりじんじゃ)」という有名な神社があります。鼻顔稲荷神社は佐久市岩村田に位置し、日本五大稲荷の一つとして数えられることもある大規模な神社です。京都清水寺と同じ懸崖造りの社殿が特徴で、湯川の断崖に建つ壮麗な姿で知られています。

一方、臼田字城山の稲荷神社は、より地域密着型の神社として、地元の方々の日常的な信仰の対象となっています。規模は鼻顔稲荷神社ほど大きくありませんが、130本の朱色の鳥居と静かな佇まいが魅力で、落ち着いた雰囲気の中で参拝できる点が特徴です。

近隣の神社

稲荷神社の周辺には、下越諏訪神社(徒歩10分)や御幸神社(徒歩19分)など、他の神社も点在しています。佐久地域の神社巡りをする際には、これらの神社と合わせて参拝するのもおすすめです。

アクセス方法

電車でのアクセス

JR小海線臼田駅から西へ徒歩約500m(徒歩約7分)です。駅を出て千曲川方面へ向かい、臼田橋西交差点を南に進むと稲荷山公園の入口が見えてきます。

バスでのアクセス

  • 稲荷山下バス停:徒歩3分(228m)
  • 佐久上田線 臼田バス停:徒歩4分(283m)
  • 三反田中央バス停(中仙道線、佐久・軽井沢・上田・小諸線、佐久上田線):徒歩5分(354m)
  • 田口・青沼線内回り・外回りも利用可能

車でのアクセス

中部横断自動車道佐久南ICから約10分、上信越自動車道佐久ICから約15分です。稲荷山公園に駐車場がありますので、そちらを利用できます。カーナビで「稲荷山公園」または「佐久市臼田字城山1番地」と入力すると案内されます。

撮影スポットとしての魅力

近年、稲荷神社は「インスタ映え」スポットとして注目を集めています。特に130本の朱色の鳥居が連なる参道は、写真撮影に最適な場所です。

おすすめの撮影時間帯

  • 早朝:参拝者が少なく、朝日が鳥居を照らす様子が美しい
  • 午前中:木漏れ日が参道に差し込み、幻想的な雰囲気
  • 夕方:夕日に照らされた朱色の鳥居が一層鮮やかに

撮影のポイント

  • 鳥居のトンネルを下から見上げるアングル
  • 鳥居越しに見える千曲川と街並み
  • 狐の置物と鳥居を組み合わせた構図
  • 季節の花や紅葉と鳥居のコントラスト

撮影の際は、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮し、神聖な場所であることを忘れずにマナーを守って撮影しましょう。

年間行事と祭礼

稲荷神社では、年間を通じて地域の方々による祭礼が行われています。詳細な日程は年によって変わる可能性がありますが、一般的な稲荷神社の例祭は以下の時期に行われることが多いです。

  • 初午祭:2月の初午の日(稲荷神社の最も重要な祭り)
  • 春季例大祭:春(五穀豊穣を祈願)
  • 秋季例大祭:秋(収穫への感謝)

地元の方々が中心となって祭礼を執り行い、地域の伝統を守り続けています。

稲荷神社を訪れる際の注意点

服装と装備

参道には石段があり、山の上まで登る必要があるため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。特に雨天時や冬季は足元が滑りやすくなるため注意が必要です。

参拝時間

神社は基本的に24時間参拝可能ですが、夜間は照明が限られているため、明るい時間帯の参拝をおすすめします。また、早朝や夕方は地元の方々の散歩時間と重なることがあります。

マナーの遵守

地元の方々から愛されている神社ですので、大声で騒いだり、ゴミを放置したりしないよう、マナーを守って参拝しましょう。撮影に夢中になりすぎて、他の参拝者の邪魔にならないよう配慮が必要です。

佐久市の他の観光スポット

稲荷神社を訪れた際には、佐久市の他の観光スポットも合わせて巡ってみてはいかがでしょうか。

  • 鼻顔稲荷神社:日本五大稲荷の一つとされる有名神社
  • 佐久鯉:佐久市は鯉料理で有名で、市内には多くの鯉料理店があります
  • 旧中込学校:国の重要文化財に指定されている明治時代の洋風学校建築
  • 五稜郭(龍岡城):日本に二つしかない五稜郭の一つ
  • 千曲川サイクリングロード:千曲川沿いの景色を楽しめるサイクリングコース

まとめ

長野県佐久市臼田字城山に鎮座する稲荷神社は、正暦3年(993年)創建の歴史ある神社です。倉稲魂神、建御名方神、事代主命等を御祭神とし、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全の御利益があるとされています。

130本の朱色の鳥居が連なる参道は圧巻の美しさで、近年は「インスタ映え」スポットとしても注目を集めています。千曲川を見下ろす高台からの眺望も素晴らしく、参拝と合わせて自然の景色を楽しむことができます。

稲荷山公園内に位置し、地元の方々から愛され続けているこの神社は、観光地としてだけでなく、地域の信仰の中心として今も大切に守られています。JR小海線臼田駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力の一つです。

佐久市を訪れた際には、ぜひこの歴史ある稲荷神社に足を運んでみてください。朱色の鳥居のトンネルをくぐり、千年以上の歴史を持つ神社で静かに手を合わせる時間は、日常から離れた特別なひとときとなるでしょう。

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近隣の神社仏閣