鎌倉宮とは
鎌倉宮(かまくらぐう)は、神奈川県鎌倉市二階堂に鎮座する神社です。後醍醐天皇の皇子である護良親王(もりながしんのう)を御祭神として祀っています。
歴史と由緒
護良親王の幽閉地
鎌倉宮が建つこの地は、14世紀に護良親王が幽閉された場所として知られています。護良親王は鎌倉幕府討伐に尽力した人物ですが、建武の新政後に足利尊氏と対立し、1334年(建武元年)に鎌倉の東光寺の土牢に幽閉されました。翌1335年、中先代の乱の際に足利直義の命により28歳の若さで非業の死を遂げました。
明治天皇の勅命による創建
鎌倉宮は1869年(明治2年)、明治天皇の勅命によって創建されました。護良親王の忠義を後世に伝えるため、幽閉された土牢の跡地に社殿が建てられ、大塔宮(だいとうのみや)とも呼ばれています。
ご利益とご神徳
鎌倉宮では以下のようなご利益があるとされています。
- 厄除け・災難除け:親王の苦難を乗り越える力にあやかる
- 必勝祈願:倒幕に尽力した武勇にちなむ
- 身代わり信仰:境内の「身代わり様」による厄払い
- 学業成就:文武両道に優れた親王の学徳
身代わり様(撫で身代わり)
境内には「身代わり様」と呼ばれる木彫りの像があります。親王の身代わりとなって処刑された村上義光公を模したもので、自分の体の悪い部分と同じ箇所を撫でると身代わりになってくれると信仰されています。
参拝のポイント
主な見どころ
本殿
護良親王を祀る社殿。シンプルながら厳かな雰囲気が漂います。
土牢(御構廟)
親王が実際に幽閉されていた土牢が境内奥に保存されています。当時の過酷な状況を偲ぶことができる重要な史跡です。
宝物殿
親王ゆかりの品々や歴史資料が展示されています(拝観料:中学生以上300円、小学生150円)。
獅子頭守
鎌倉宮独特のお守りで、親王が戦の際に兜の中に忍ばせていたという獅子頭をモチーフにしています。厄除け・魔除けのご利益があるとされます。
参拝の作法
- 鳥居をくぐる前に一礼
- 手水舎で心身を清める
- 本殿で二礼二拍手一礼
- 土牢を参拝し歴史に思いを馳せる
- 身代わり様を撫でて厄除け祈願
アクセス情報
電車・バスでのアクセス
JR鎌倉駅から
- 京浜急行バス「大塔宮」行きで約10分、終点下車すぐ
- 徒歩の場合は約30分(鶴岡八幡宮経由)
車でのアクセス
横浜横須賀道路「朝比奈IC」から約20分。専用駐車場あり(無料、約20台)。ただし休日は混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。
基本情報
- 住所:神奈川県鎌倉市二階堂154
- 拝観時間:9:30〜16:30(2月〜11月)、9:30〜16:00(12月〜1月)
- 拝観料:境内無料(宝物殿は有料)
- 定休日:なし
- 所要時間:約30分〜1時間
周辺の見どころ
鎌倉宮の周辺には、荏柄天神社(学問の神様)、瑞泉寺(夢窓疎石作庭の庭園)、鎌倉宮前バス停から徒歩圏内の永福寺跡など、歴史的な名所が点在しています。鎌倉観光の一環として、これらのスポットと合わせて訪れるのがおすすめです。
