藤島神社

藤島神社
住所 〒918-8003 福井県福井市毛矢3丁目8−21
公式サイト https://nitta.or.jp/

藤島神社完全ガイド|新田義貞公を祀る建武中興十五社の由緒と参拝情報

福井県福井市の足羽山に鎮座する藤島神社は、南北朝時代の武将・新田義貞公を主祭神として祀る由緒ある神社です。旧別格官幣社であり、現在は神社本庁における別表神社として、建武中興十五社の一社に数えられています。文武両道の神、特に学問の神として福井県民に親しまれ、多くの参拝者が訪れる藤島神社について、その歴史から参拝情報まで詳しくご紹介します。

藤島神社の由緒と歴史

新田義貞公と越前藤島の戦い

藤島神社の主祭神である新田義貞公は、鎌倉幕府を倒し建武の新政において後醍醐天皇を支えた忠臣として知られる武将です。延元3年(1338年)8月、越前藤島の戦い(燈明寺畷の戦い)において、斯波高経率いる足利方との激戦の末、この地で戦死されました。

義貞公が戦死した地は、現在の福井市新田塚という地名として残されており、古くから義貞公を偲ぶ場所として地域の人々に大切にされてきました。新田塚の地名自体が、新田義貞公の塚に由来するものであり、この地と義貞公との深い縁を物語っています。

神社創建の経緯

藤島神社の創建は明治時代に遡ります。明治9年(1876年)、新田義貞公の忠義を顕彰するため、明治天皇の勅命により別格官幣社として創建されました。当初は新田塚の地に社殿が建てられる予定でしたが、最終的には足羽山の現在地に鎮座することとなりました。

明治天皇は義貞公に対して贈正一位を追贈され、藤島大神として祀られることとなりました。これは建武中興の功臣を顕彰する一連の政策の一環であり、同様の趣旨で創建された神社が建武中興十五社として知られています。

建武中興十五社とは

建武中興十五社は、後醍醐天皇と建武の新政に尽力した功臣を祀る神社の総称です。藤島神社はその一社として、新田義貞公という建武中興の重要な功臣を祀っています。他には楠木正成公を祀る湊川神社、北畠親房を祀る阿部野神社などが含まれ、いずれも明治時代に別格官幣社として創建されました。

これらの神社は、明治維新後の尊皇思想の高まりの中で、南朝側の功臣を顕彰する目的で創建されたという歴史的背景があります。

御祭神と配祀神

主祭神:贈正一位新田義貞公

藤島神社の主祭神は、贈正一位新田義貞公です。義貞公は上野国(現在の群馬県)新田荘の出身で、元弘3年(1333年)に鎌倉幕府打倒の兵を挙げ、鎌倉攻めで大きな功績を上げました。建武の新政では中心的な武将として活躍しましたが、足利尊氏との対立により北陸へ転戦し、越前国で最期を遂げました。

義貞公は武勇に優れた武将であると同時に、和歌にも造詣が深く、文武両道の人物として知られています。そのため、藤島神社は文武両道の神として、特に学問成就や武道上達の御神徳があるとされています。

配祀神

藤島神社には、新田義貞公とともに以下の方々が配祀されています:

  • 新田義顕卿:義貞公の長男。父とともに戦い、若くして戦死
  • 新田義興卿:義貞公の次男。関東で足利方と戦い続けた
  • 新田義宗卿:義貞公の三男。兄たちとともに新田家再興に尽力
  • 脇屋義助卿:義貞公の弟。兄に劣らぬ武将として活躍
  • 一族郎党殉難将士:義貞公とともに戦った新田一族と家臣たち

これらの配祀神は、新田一族の忠義と武勇を今に伝える存在として、主祭神とともに祀られています。

境内案内と見どころ

足羽山の立地と景観

藤島神社は福井市の中心部に位置する足羽山の山頂近くに鎮座しています。標高約116メートルの足羽山は、福井市民に親しまれる自然豊かな山で、桜の名所としても知られています。神社の境内からは福井市街地を一望でき、天気の良い日には遠く白山連峰まで見渡すことができる絶景スポットとなっています。

足羽山全体が自然公園として整備されており、散策路も充実しているため、参拝とともに自然散策を楽しむことができます。

社殿と境内施設

藤島神社の社殿は、明治時代の創建以来、何度かの修復を経て現在の姿となっています。本殿は格式ある造りで、別格官幣社としての風格を今に伝えています。拝殿は参拝者が祈願を捧げる場所として、常に清浄に保たれています。

境内には手水舎、社務所、絵馬掛け所などの施設が配置され、参拝者が快適に参拝できるよう整えられています。また、境内には義貞公の功績を伝える案内板や説明板も設置されており、歴史を学びながら参拝することができます。

国重要文化財の神宝

藤島神社には、国の重要文化財に指定されている貴重な神宝が保存されています。最も有名なのが、新田義貞公が着用されていたと伝えられる「鉄製銀象嵌冑(てつせいぎんぞうがんかぶと)」です。この兜は南北朝時代の武具として非常に価値が高く、義貞公の武勇を今に伝える貴重な遺品となっています。

また、義貞公とともに戦った結城宗広の書状なども重要文化財として保存されており、南北朝時代の歴史を研究する上で重要な史料となっています。これらの神宝は通常は非公開ですが、特別な機会に公開されることがあります。

参拝情報とアクセス

基本情報

所在地:〒918-8003 福井県福井市毛矢三丁目8番21号

電話番号:0776-35-7010

参拝時間:24時間参拝可能(社務所受付時間は10:00〜16:00)

休務日:年中無休

駐車場:あり(足羽山公園駐車場利用可)

アクセス方法

電車・バスでのアクセス

JR福井駅から京福バス「赤十字病院行き」に乗車し、約10分で「不動山口」バス停下車、そこから徒歩約5分で到着します。また、足羽山へは複数のルートがあり、バス停から山道を登って参拝することもできます。

自動車でのアクセス

北陸自動車道福井ICから約15分。足羽山公園の駐車場を利用できます。ただし、桜の季節など混雑時には駐車場が満車になることがあるため、公共交通機関の利用も検討されることをおすすめします。

ご祈祷(おはらい)のご案内

ご祈祷の種類と内容

藤島神社では、人生の様々な節目や願い事に応じたご祈祷を受けることができます。主なご祈祷には以下のようなものがあります:

学業成就・合格祈願

文武両道の神として知られる新田義貞公を祀ることから、学業成就や受験合格の祈願に訪れる参拝者が多くいます。特に受験シーズンには多くの学生や保護者が参拝に訪れます。

厄除け・厄払い

厄年を迎える方の厄除け祈願は、年間を通じて受け付けています。令和8年の厄年早見表は社務所や公式ウェブサイトで確認できます。

七五三

子どもの健やかな成長を祈る七五三のご祈祷も行っています。10月から11月にかけてが最も多い時期ですが、年間を通じて受け付けています。

安全祈願・家内安全

交通安全、工事安全、家内安全など、日常生活の安全を祈願するご祈祷も受けられます。

命名(お名前の命名)

神社で赤ちゃんのお名前を命名していただくサービスも提供しています。姓名判断に基づいた命名を希望される方は、事前に社務所へお問い合わせください。

ご祈祷の受付方法

ご祈祷を希望される方は、社務所受付時間(10:00〜16:00)内に社務所へお越しください。予約は原則不要ですが、団体でのご祈祷や特別な日時を希望される場合は、事前に電話でご相談されることをおすすめします。

ご祈祷料(初穂料)は祈願内容によって異なりますので、詳細は社務所へお問い合わせください。

御朱印と御朱印帳

藤島神社の御朱印

藤島神社では、参拝の証として御朱印を授与しています。御朱印には「藤島神社」の社名印と「新田大明神」の印が押され、参拝日が墨書きされます。建武中興十五社の一社として、歴史的価値の高い御朱印として御朱印収集家にも人気があります。

御朱印は社務所受付時間(10:00〜16:00)内に授与されます。御朱印帳をお持ちでない方は、書置きの御朱印も用意されています。

オリジナル御朱印帳

藤島神社では、神社オリジナルの御朱印帳も授与しています。デザインは新田義貞公や藤島神社にちなんだもので、参拝の記念品としても人気があります。御朱印帳の詳細やデザイン、価格については社務所へお問い合わせください。

お守り・お札の種類

藤島神社では、様々な種類のお守りやお札を授与しています。

学業成就・合格守

文武両道の神である義貞公の御神徳にあやかる学業成就、合格祈願のお守りは、特に人気があります。受験生やその家族が多く求めています。

厄除守・交通安全守

厄除けや交通安全のお守りも各種取り揃えられています。身につけやすいサイズのものから、車内に飾れるタイプまで様々です。

勝守・武運長久守

武将・新田義貞公を祀る神社として、勝負事や武道に励む方のためのお守りも授与されています。スポーツ選手や武道家にも人気があります。

家内安全札・神棚用神札

家庭の神棚にお祀りする神札も授与されています。家内安全、商売繁盛など、目的に応じた神札を選ぶことができます。

年間行事と祭典

例大祭

藤島神社の最も重要な祭典は、毎年8月に執り行われる例大祭です。新田義貞公が戦死された月にあたり、義貞公とその一族の御霊を慰め、その功績を称える厳かな祭典が行われます。

歳旦祭(元旦祭)

新年を迎える1月1日には歳旦祭が執り行われます。多くの初詣客が訪れ、新年の平安と繁栄を祈願します。

月次祭

毎月の定められた日には月次祭が執り行われ、日々の感謝と今後の平安を祈念します。

八方除・厄年について

令和8年厄年早見表

藤島神社では、厄年や八方除の年にあたる方のご祈祷を受け付けています。令和8年(2026年)の厄年早見表については、神社公式ウェブサイトまたは社務所でご確認いただけます。

一般的に、男性は数え年で25歳、42歳(大厄)、61歳、女性は19歳、33歳(大厄)、37歳が本厄とされています。前厄、後厄を含めると3年間の厄年期間となります。

八方除とは

八方除は、九星気学に基づく厄除けの一種で、八方塞がりの年にあたる方が受ける祈願です。自分の本命星が中央に位置する年が八方塞がりとされ、この年には慎重な行動が求められます。

幟旗奉納のご案内

藤島神社では、神社への奉納として幟旗(のぼりばた)の奉納を受け付けています。幟旗奉納は数量限定で、奉納された幟旗は境内に掲揚され、神社を荘厳します。

奉納を希望される方は、社務所へお問い合わせください。奉納料や製作期間、デザインの詳細などについて案内があります。幟旗には奉納者の名前や願い事を記すことができ、神社への信仰を示す形となります。

周辺の見どころと新田塚

新田塚の地

藤島神社から北へ数キロの場所に、新田義貞公が戦死した地とされる新田塚があります。現在は新田塚という地名として残されており、義貞公を偲ぶ石碑や案内板が設置されています。

藤島神社参拝とともに、実際の戦死地である新田塚を訪れることで、より深く義貞公の歴史に触れることができます。

足羽山公園の魅力

足羽山は福井市民の憩いの場として親しまれる自然公園です。春には約3,600本の桜が咲き誇る桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。

藤島神社参拝の際には、足羽山の自然散策や展望台からの眺望も楽しむことができます。山内には足羽神社、継体天皇像、ミニ動物園など他の見どころも点在しています。

藤島神社の信仰と御神徳

文武両道の神として

新田義貞公は、武勇に優れた武将であると同時に、和歌や学問にも造詣が深かった文武両道の人物でした。そのため、藤島神社は文武両道の神として信仰され、学業成就、技芸上達、武道精進などの御神徳があるとされています。

学問の神としての信仰

特に福井県においては、藤島神社は学問の神として厚い信仰を集めています。受験シーズンには多くの受験生や保護者が合格祈願に訪れ、合格後にはお礼参りをする姿が見られます。

忠義と勇気の象徴

新田義貞公が後醍醐天皇への忠義を貫き、最後まで戦い抜いた姿は、忠義と勇気の象徴として語り継がれています。困難に立ち向かう勇気や、信念を貫く強さを求める参拝者も多く訪れます。

参拝マナーと作法

基本的な参拝作法

神社参拝の基本的な作法は以下の通りです:

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀として、鳥居の前で一礼します
  2. 参道は端を歩く:参道の中央は神様の通り道とされているため、端を歩きます
  3. 手水舎で清める:手水舎で手と口を清めます。左手、右手、口の順に清め、最後に左手を清めます
  4. 拝殿での参拝:二礼二拍手一礼の作法で参拝します
  5. 退出時も一礼:鳥居を出る際に振り返って一礼します

写真撮影について

境内での写真撮影は基本的に可能ですが、社殿内部や神事中の撮影は控えましょう。また、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮が必要です。

まとめ:藤島神社参拝の意義

藤島神社は、南北朝時代の名将・新田義貞公を主祭神として祀る、歴史と由緒ある神社です。建武中興十五社の一社として、また別表神社として、重要な位置を占めています。

文武両道の神、学問の神として、多くの参拝者に信仰され、特に福井県においては地域に根ざした神社として親しまれています。足羽山の自然豊かな環境の中に鎮座し、境内からの眺望も素晴らしく、参拝とともに自然を楽しむこともできます。

学業成就、合格祈願、厄除け、家内安全など、人生の様々な節目や願い事に応じたご祈祷を受けることができ、お守りや御朱印も授与されています。歴史を学び、自然を感じ、心静かに祈りを捧げる場として、藤島神社は訪れる価値のある神社といえるでしょう。

福井市を訪れる際には、ぜひ藤島神社に参拝し、新田義貞公の偉業に思いを馳せながら、自身の願いを祈念されてはいかがでしょうか。

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