堀出神社完全ガイド|茨城・新潟の二社の由緒・御朱印・参拝案内
堀出神社(ほりでじんじゃ/ほりいでじんじゃ)は、日本国内に二つ存在する特徴的な神社です。茨城県ひたちなか市と新潟県新潟市秋葉区にそれぞれ鎮座し、どちらも「掘り出された」という名前の由来を持ちながら、異なる歴史と御神徳を有しています。本記事では、両神社の由緒、参拝案内、御朱印情報、年中行事について詳しく解説します。
堀出神社とは|二つの神社の概要
「堀出神社」という名称を持つ神社は、茨城県と新潟県に存在します。両社とも地中から御神体や神宝が掘り出されたことに由来する名称ですが、祭神や創建の経緯は大きく異なります。
茨城県ひたちなか市の堀出神社は、徳川光圀公(水戸黄門)が関わった由緒を持ち、近年では「ほしいも神社」として全国的に知られるようになりました。一方、新潟県新潟市秋葉区の堀出神社は、新津地区の総鎮守として古くから地域の信仰を集めてきた郷社です。
茨城県ひたちなか市の堀出神社|ほしいも神社として有名
堀出神社(茨城)の由緒と歴史
茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町に鎮座する堀出神社は、誉田別命(ほんだわけのみこと)を主祭神とする八幡神社です。その創建には、水戸藩第二代藩主・徳川光圀公が深く関わっています。
江戸時代、この地域には古墳が存在していました。考古学者としても知られる徳川光圀公が、学術調査のために塚を掘り起こしたところ、御神体が出土しました。この発見を機に、光圀公の命により神社が創建されたと伝えられています。そのため、堀出神社は比較的新しい時期に創建された神社でありながら、水戸黄門という歴史上の著名人物と結びついた由緒を持つ特別な存在となっています。
堀出神社 八幡さま|御神徳と信仰
堀出神社の主祭神である誉田別命は、応神天皇を神格化した八幡神として広く信仰されています。八幡信仰は武家の守護神として発展しましたが、現在では勝負運、厄除け、家内安全、交通安全など幅広い御神徳があるとされています。
地元では「堀出の八幡さま」として親しまれ、徳川光圀公もお参りしたという由緒から、御神徳が高い神社として崇敬されてきました。境内には御神木も祀られており、参拝者は静かな環境の中で心を落ち着けて祈願することができます。
ほしいも神社|令和の新宮創建
堀出神社が全国的に注目を集めるきっかけとなったのが、令和元年に創建された「ほしいも神社」です。この新宮は、「欲しいものがすべて手に入りますように」という願いを込めて創建されました。
ほしいも神社には、茨城県の特産品である干し芋(ほしいも)の発展に貢献した5名の先人が神様として祀られています。小池吉兵衛翁を中心に、宮崎利七翁、湯浅藤七翁、大和田熊太郎翁、白土松吉翁が「ほしいもの神様」として崇敬されています。
この独特なコンセプトは、地域の特産品と信仰を結びつけた新しい形の神社として、SNSなどで話題となり、多くの参拝者が訪れるようになりました。「願いが叶う」「欲しいものが手に入る」という分かりやすい御神徳は、特に若い世代からの支持を集めています。
参拝案内|アクセスと境内情報
所在地: 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町
交通アクセス:
- ひたちなか海浜鉄道湊線「阿字ヶ浦駅」から徒歩圏内
- 国営ひたち海浜公園へ向かうバスの車窓からも神社の旗が見えます
- 車でのアクセスも可能で、駐車場が用意されています
境内は比較的コンパクトながら、本殿、ほしいも神社の新宮、御神木などが配置されています。参拝者は静かな環境の中で、心を落ち着けて祈願することができます。
御朱印情報
堀出神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定や特別な御朱印が頒布されることがあります。ほしいも神社の創建以降は、干し芋をモチーフにしたデザインの御朱印も人気を集めています。
御朱印は社務所で受け付けており、参拝の記念として多くの方が授与を受けています。限定御朱印については、神社の公式情報を事前に確認することをおすすめします。
新潟県新潟市秋葉区の堀出神社|新津総鎮護
堀出神社(新潟)の由緒と歴史
新潟県新潟市秋葉区新津本町に鎮座する堀出神社は、旧新津地区を代表する神社で、旧社格は郷社です。「新津総鎮護」として地域全体の守護神として崇敬されています。
この神社の創建は、鎌倉時代にまで遡ります。1200年頃、平賀資義が金津に金津城を構築し、金津小二郎資義を名乗りました。その築城の際、城の登り口にあたる現在の金津公会堂付近で濠を掘っていたところ、二つの黄金の御神体が掘り出されました。この発見により神社が創建されたと伝えられています。
「堀出」という名称は、まさにこの御神体が掘り出されたことに由来しており、茨城の堀出神社とは異なる歴史的背景を持ちながら、同じ名称を持つという興味深い関係にあります。
御神徳と地域における役割
新津の堀出神社は、武士の時代から現代に至るまで、この地域を照らし続けてきた「堀出様」として親しまれています。その御神徳は、かつて鉄道の町として栄えた新津の繁栄をもたらし、現在の秋葉区全域に及んでいるとされています。
地域の総鎮守として、縁結び、厄除け、七五三などの人生儀礼において重要な役割を果たしており、地元住民の信仰の中心となっています。
参拝案内とアクセス
所在地: 新潟県新潟市秋葉区新津本町
交通アクセス:
- JR信越本線「新津駅」から徒歩圏内
- 車でのアクセスも可能
境内には本殿のほか、摂末社や御神木などが配置されており、地域の歴史を感じさせる雰囲気があります。
年中行事と祈祷
新津の堀出神社では、年間を通じて様々な祭事や年中行事が執り行われています。初詣、節分祭、例大祭など、季節ごとの行事には多くの参拝者が訪れます。
また、七五三、厄除け、安産祈願、交通安全祈願など、各種御祈祷も受け付けており、人生の節目や日常の安全を祈願する場として利用されています。御祈祷を希望される方は、事前に神社へ連絡して予約することをおすすめします。
御朱印と授与品
新津の堀出神社でも御朱印を授与しており、参拝の記念として多くの方が受けています。通常の御朱印のほか、令和八年など特定の年には限定御朱印が頒布されることもあります。
授与品としては、御神札、御守、絵馬、縁起物などが用意されており、様々な願いに応じた御守が頒布されています。最新の授与品情報については、神社の公式ホームページで確認できます。
両神社の共通点と相違点
共通点
- 名称の由来: 両神社とも「掘り出された」ことに由来する名称
- 歴史的人物との関わり: 茨城は徳川光圀公、新潟は平賀資義という歴史上の人物と関連
- 地域信仰の中心: それぞれの地域で重要な信仰の場として機能
相違点
- 所在地: 茨城県ひたちなか市と新潟県新潟市秋葉区
- 創建時期: 新潟は鎌倉時代、茨城は江戸時代
- 旧社格: 新潟は郷社、茨城は村社
- 特徴: 茨城は「ほしいも神社」として現代的な人気、新潟は伝統的な総鎮守
堀出神社への参拝のポイント
参拝マナーと作法
神社への参拝には基本的な作法があります。鳥居をくぐる際には一礼し、参道の中央は避けて歩きます。手水舎で手と口を清めてから本殿へ進み、賽銭を納めた後、二礼二拍手一礼の作法で拝礼します。
御祈祷を受ける場合
七五三、厄除け、安産祈願などの御祈祷を希望する場合は、事前に神社へ連絡して予約することをおすすめします。特に繁忙期(正月、七五三シーズンなど)は混雑が予想されるため、早めの予約が安心です。
御祈祷の際には、初穂料(祈祷料)を準備し、のし袋に入れて持参するのが一般的です。金額は神社によって異なる場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
写真撮影について
境内での写真撮影は基本的に可能ですが、本殿内部や祭事中など、撮影が制限される場合があります。また、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮が必要です。SNSへの投稿を考えている場合も、神聖な場所であることを忘れず、節度ある行動を心がけましょう。
周辺観光情報
茨城県ひたちなか市周辺
堀出神社(茨城)の近くには、国営ひたち海浜公園があります。春のネモフィラ、秋のコキアなど、四季折々の花々が楽しめる人気の観光スポットです。阿字ヶ浦海岸も近く、海水浴シーズンには多くの観光客で賑わいます。
また、ひたちなか市は干し芋の産地としても有名で、地元の直売所では様々な種類の干し芋を購入できます。ほしいも神社への参拝と合わせて、地域の特産品を楽しむのもおすすめです。
新潟県新潟市秋葉区周辺
堀出神社(新潟)がある新津地区は、かつて鉄道の町として栄えた歴史があり、新津鉄道資料館では地域の鉄道史を学ぶことができます。また、秋葉区は石油の里としても知られ、石油の世界館では石油産業の歴史に触れることができます。
新津は花の町としても有名で、特にボタンの栽培が盛んです。ボタン園では季節になると見事な花々を鑑賞できます。
堀出神社の現代的意義
両堀出神社は、それぞれ異なるアプローチで現代社会における神社の役割を示しています。
茨城の堀出神社は、「ほしいも神社」という親しみやすいコンセプトで若い世代にもアピールし、地域の特産品と信仰を結びつけた新しい形の神社として注目されています。令和という新時代に新宮を創建したことは、伝統を守りながらも時代に合わせて変化していく柔軟性を示しています。
一方、新潟の堀出神社は、地域の総鎮守として伝統的な役割を果たし続けることで、地域コミュニティの絆を維持する重要な機能を担っています。都市化が進む現代においても、地域の精神的な拠り所として存在し続けることの意義は大きいといえます。
まとめ|堀出神社への参拝を計画しよう
堀出神社という同じ名称を持ちながら、茨城県と新潟県にそれぞれ異なる歴史と特徴を持つ二つの神社が存在することは、日本の神社信仰の多様性を示す興味深い例です。
茨城県ひたちなか市の堀出神社は、徳川光圀公の由緒を持ち、「ほしいも神社」として現代的な人気を集めています。一方、新潟県新潟市秋葉区の堀出神社は、鎌倉時代からの歴史を持つ新津総鎮護として、地域の信仰の中心となっています。
どちらの神社も、それぞれの地域で重要な役割を果たしており、参拝者に心の安らぎと御神徳を授けています。茨城や新潟を訪れる機会があれば、ぜひ堀出神社への参拝を計画してみてください。御朱印を集めている方は、両方の堀出神社を巡るという特別な体験も楽しめるでしょう。
参拝の際には、それぞれの神社が持つ独自の歴史と御神徳に思いを馳せながら、心静かに祈願されることをおすすめします。
