玉姫稲荷神社(東京都台東区)

玉姫稲荷神社(東京都台東区)
創建年 (西暦) 1200
住所 〒111-0022 東京都台東区清川2丁目13−20 玉姫稲荷神社社務所
公式サイト http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/taito/3224/

玉姫稲荷神社(東京都台東区)完全ガイド|歴史・御朱印・アクセス・靴の市まで徹底解説

東京都台東区清川に鎮座する玉姫稲荷神社(たまひめいなりじんじゃ)は、天平宝字4年(760年)に創建された歴史ある神社です。新田義貞の戦勝祈願の伝承や、「靴の神社」として知られる独特な信仰が特徴で、地域に根ざした鎮守として多くの参拝者に親しまれています。

本記事では、玉姫稲荷神社の歴史、御祭神、御朱印情報、アクセス方法、例大祭や靴の市などの年中行事、境内の見どころまで、この神社のすべてを詳しくご紹介します。

玉姫稲荷神社の基本情報

所在地・連絡先

  • 住所:〒111-0022 東京都台東区清川2-13-20
  • 電話:03-3872-3411
  • 参拝時間:午前10時~午後4時(社務所対応時間)
  • 社格:旧村社

御祭神

玉姫稲荷神社の御祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。稲荷神として広く信仰される五穀豊穣、商売繁盛、産業興隆の神様として崇敬されています。

旧鎮守地域

当社は旧山谷浅草町、旧浅草玉姫町などの鎮守として、地域住民の信仰を集めてきました。現在の台東区清川周辺は、かつて山谷と呼ばれていた地域の一部にあたります。

玉姫稲荷神社の歴史

創建の由来

玉姫稲荷神社の社伝によれば、天平宝字4年(760年)に創建されたとされています。京都の伏見稲荷大社から分霊を勧請して創建されたという伝承があり、1200年以上の歴史を持つ古社です。

神社の名称「玉姫」の由来については、享保年間(1716~1736年)に出版された江戸の地誌『江戸砂子』に興味深い記述が残されています。

新田義貞と玉姫稲荷神社

『江戸砂子』によれば、鎌倉時代末期、新田義貞朝臣が鎌倉幕府の執権・北条高時を追討するために鎌倉へ進撃する際、当社で戦勝祈願を行ったとされています。

その際、義貞は弘法大師の筆による稲荷の像を襟掛(えりかけ)として身につけており、この像を瑠璃の宝塔に納めて当社に奉納したと伝えられています。この故事から「御玉ひめの稲荷」と呼ばれるようになったという説があります。

この伝承は、玉姫稲荷神社が単なる地域の鎮守ではなく、武将たちの信仰も集めた格式ある神社であったことを示しています。

王子稲荷神社との関係

武蔵国豊島郡王子村(現在の北区王子)にある王子稲荷神社とも関係があるとされており、江戸時代には稲荷信仰のネットワークの中で重要な位置を占めていたと考えられます。

戦災と復興

昭和20年(1945年)3月10日の東京大空襲により、玉姫稲荷神社は社殿をはじめ境内の建物が全焼してしまいました。この空襲は下町一帯に甚大な被害をもたらし、多くの歴史的建造物が失われました。

戦後、地域住民の努力により神社は再建され、現在に至っています。戦前の古い資料や宝物の多くは失われましたが、地域の信仰の中心としての役割は今も変わらず受け継がれています。

「靴の神社」としての玉姫稲荷神社

皮革産業との深い結びつき

玉姫稲荷神社の大きな特徴の一つが、「靴の神社」として親しまれていることです。

当社の氏子地域である台東区清川周辺は、江戸時代から皮革産業が盛んな地域でした。明治以降も靴製造業者が多く集まり、皮革産業が地場産業として発展しました。このため、玉姫稲荷神社は皮革・靴関連業者の守護神として厚い信仰を集めるようになったのです。

靴の市(くつのいち)

玉姫稲荷神社の境内では、年に2回、4月と11月に「靴の市」が開催されます。この市では、靴をはじめとする皮革関連商品が販売され、多くの買い物客で賑わいます。

靴の市の期間中には、以下のような行事が行われます:

  • 古靴供養:役目を終えた靴に感謝を捧げる神事
  • 靴御輿の渡御:靴をかたどった御輿が地域を練り歩く
  • 皮革製品の展示販売:職人による手作り品や掘り出し物が並ぶ

この靴の市は、玉姫稲荷神社ならではの特色ある行事として、地域の風物詩となっています。

産業の守り神として

現在でも皮革・靴関連業者だけでなく、ファッション産業や製造業に携わる人々が、商売繁盛や技術向上を祈願して参拝に訪れます。産業の守り神としての玉姫稲荷神社の役割は、今も変わらず続いています。

御朱印・授与品情報

御朱印について

玉姫稲荷神社では御朱印を授与しています。

  • 授与時間:午前10時~午後4時
  • 授与場所:社務所
  • 初穂料:通常300円~500円程度(変更の可能性あり)

御朱印は神社の印と墨書きで丁寧に書いていただけます。参拝の記念として、また神社とのご縁の証として、多くの参拝者が御朱印を受けています。

御朱印帳

玉姫稲荷神社オリジナルの御朱印帳があるかどうかは、直接神社にお問い合わせください。台東区内の神社を巡る際の御朱印帳としてもおすすめです。

その他の授与品

  • お守り:各種お守りが授与されています
  • おみくじ:運勢を占うことができます
  • 絵馬:願い事を書いて奉納できます

靴関連の特別なお守りなどがある可能性もありますので、詳しくは参拝時に社務所でお尋ねください。

例大祭・年中行事

例大祭

玉姫稲荷神社の例大祭は6月上旬に開催されます。例大祭は神社にとって最も重要な祭礼で、御祭神に感謝を捧げ、地域の安寧と繁栄を祈願します。

例大祭期間中には、以下のような行事が行われます:

  • 神輿渡御:氏子地域を神輿が練り歩く
  • 神楽奉納:伝統芸能が奉納される
  • 露店:境内や周辺に多くの露店が並ぶ

地域の人々が一堂に会する祭りとして、多くの参拝者で賑わいます。

初詣

新年には初詣の参拝者が訪れ、一年の無事と幸福を祈願します。地域の鎮守として、氏子をはじめ多くの人々が新年の挨拶に訪れます。

靴の市(再掲)

前述の通り、4月と11月の年2回、靴の市が開催されます。これは玉姫稲荷神社独特の行事として、多くの人々が楽しみにしている催しです。

その他の行事

  • 節分祭:2月の節分には豆まきなどが行われる可能性があります
  • 月次祭:毎月の定例祭が執り行われています

詳しい年中行事のスケジュールは、神社に直接お問い合わせいただくか、東京都神社庁のウェブサイトでご確認ください。

境内の見どころ

社殿

戦後に再建された社殿は、伝統的な神社建築様式を踏襲しています。こじんまりとしながらも、厳かな雰囲気を持つ社殿です。

鳥居と参道

境内入口には鳥居が立ち、参道が社殿へと続いています。都会の中にありながら、静かな参拝空間が保たれています。

狛犬・石碑

境内には狛犬や各種の石碑が配置されており、神社の歴史を今に伝えています。戦災を免れた石造物があれば、特に貴重な文化財といえるでしょう。

境内社

本殿のほかに、境内社(摂社・末社)が祀られている可能性があります。参拝の際には、これらの小さな社にも手を合わせることで、より深い信仰体験ができます。

アクセス方法

電車でのアクセス

玉姫稲荷神社への最寄り駅は南千住駅です。

南千住駅から徒歩
  • JR常磐線 南千住駅:南東へ徒歩約13分(約800m)
  • 東京メトロ日比谷線 南千住駅:南東へ徒歩約13分(約800m)
  • つくばエクスプレス 南千住駅:南東へ徒歩約13分(約800m)

南千住駅は3路線が乗り入れる便利な駅で、都心各地からアクセスしやすい立地です。

徒歩ルート
  1. 南千住駅の南口を出る
  2. 明治通りを南下
  3. 清川二丁目交差点を東へ
  4. 住宅街を進むと玉姫稲荷神社に到着

道に迷った場合は、地元の方に尋ねると親切に教えてくれるでしょう。

バスでのアクセス

都営バスや台東区のコミュニティバス「めぐりん」を利用することも可能です。最寄りのバス停からの所要時間は、路線によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

車でのアクセス

首都高速道路を利用する場合:

  • 首都高速6号向島線 向島出口から約10分
  • 首都高速1号上野線 入谷出口から約15分

駐車場:境内に専用駐車場があるかどうかは、事前に神社へお問い合わせください。周辺にコインパーキングがある可能性もあります。

地図・ナビゲーション

スマートフォンの地図アプリで「玉姫稲荷神社」と検索すれば、現在地からのルートを案内してもらえます。住所「東京都台東区清川2-13-20」を入力しても検索可能です。

周辺の観光スポット

玉姫稲荷神社の周辺には、台東区ならではの見どころが多数あります。

浅草エリア

南千住駅から浅草駅までは電車で数分の距離です。

  • 浅草寺:東京を代表する観光名所
  • 浅草神社:三社祭で有名な神社
  • 仲見世通り:伝統的な商店街

山谷地区の歴史

玉姫稲荷神社周辺は、かつて山谷と呼ばれた地域の一部です。江戸時代から続く下町の雰囲気が残る地域を散策するのも興味深いでしょう。

隅田川沿い

隅田川沿いには遊歩道が整備されており、散策に最適です。春には桜並木が美しく、隅田川花火大会の会場としても知られています。

台東区内の他の神社

台東区には約26の神社があり、神社巡りを楽しむことができます。台東区神社マップを参考に、複数の神社を訪れる「神社巡り」もおすすめです。

参拝のマナーとポイント

基本的な参拝作法

  1. 鳥居をくぐる前に一礼
  2. 手水舎で手と口を清める
  • 右手で柄杓を持ち、左手を洗う
  • 左手に持ち替えて右手を洗う
  • 右手に持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ
  • 最後に柄杓の柄を洗う
  1. 拝殿前で「二礼二拍手一礼」
  • 深く二度お辞儀
  • 胸の高さで二度拍手
  • 最後に深く一礼

写真撮影について

境内での写真撮影は一般的に可能ですが、以下の点に注意しましょう:

  • 社殿内部や神聖な場所での撮影は控える
  • 他の参拝者の迷惑にならないよう配慮する
  • 祭事中は撮影を控えるか、許可を得る

参拝に適した服装

普段着での参拝で問題ありませんが、神様に会いに行くという気持ちで、清潔で落ち着いた服装を心がけましょう。

玉姫稲荷神社の魅力まとめ

玉姫稲荷神社は、以下のような多彩な魅力を持つ神社です:

  1. 1200年以上の歴史:天平宝字4年(760年)創建の古社
  2. 新田義貞の伝承:鎌倉時代の武将ゆかりの地
  3. 「靴の神社」としての独自性:皮革産業との深い結びつき
  4. 年2回の靴の市:4月と11月の特色ある行事
  5. 地域の鎮守:台東区清川の人々に親しまれる存在
  6. アクセスの良さ:南千住駅から徒歩圏内
  7. 御朱印の授与:参拝の記念として

都心にありながら、歴史と伝統、そして地域の産業文化を今に伝える玉姫稲荷神社。浅草観光の際に少し足を延ばして訪れてみてはいかがでしょうか。

玉姫稲荷神社への参拝を計画する

おすすめの訪問時期

  • 靴の市(4月・11月):神社の特色を最も感じられる時期
  • 例大祭(6月上旬):地域の祭りの雰囲気を楽しめる
  • 初詣(1月):新年の祈願に
  • 平日の午前中:静かに参拝したい方におすすめ

所要時間

境内は比較的コンパクトなため、参拝自体は15~30分程度です。御朱印をいただく場合や、ゆっくり境内を見学する場合は、1時間程度を見込むとよいでしょう。

組み合わせプラン

  • 浅草観光と組み合わせる:浅草寺参拝後に訪問
  • 台東区神社巡り:複数の神社を一日で巡る
  • 隅田川散策コース:川沿いを歩きながら神社へ

まとめ

玉姫稲荷神社は、東京都台東区清川に鎮座する天平宝字4年(760年)創建の歴史ある神社です。新田義貞の戦勝祈願の伝承を持ち、「靴の神社」として皮革産業との深い結びつきがある独特な魅力を持っています。

南千住駅から徒歩約13分とアクセスも良好で、御朱印の授与も行われています。年2回の靴の市や6月の例大祭など、特色ある行事も魅力です。

浅草観光の際には、ぜひ少し足を延ばして玉姫稲荷神社を訪れてみてください。1200年以上の歴史と、東京下町の産業文化を肌で感じることができるでしょう。

参拝の際は、神社への敬意を忘れず、マナーを守って心静かにお参りすることをおすすめします。玉姫稲荷神社が、皆様にとって心に残る参拝体験となりますように。

地図

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