猿江神社(東京都)

猿江神社(東京都)
創建年 (西暦) 1058
住所 〒135-0003 東京都江東区猿江2丁目2−17
公式サイト https://sarue-jinjya.com/

猿江神社(東京都)完全ガイド|歴史・御朱印・アクセス情報まで徹底解説

東京都江東区猿江に鎮座する猿江神社は、平安時代に創建されたと伝えられる歴史ある神社です。源義家にまつわる伝説と、都内でも最古級の鉄筋コンクリート造りの社殿で知られ、地域の人々に長く親しまれてきました。本記事では、猿江神社の由緒、見どころ、御朱印情報、アクセス方法まで、参拝前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。

猿江神社の概要

猿江神社(さるえじんじゃ)は、東京都江東区猿江2-2-17に鎮座する神社です。旧社格は村社で、かつての猿江村の鎮守として地域を守り続けてきました。深川猿江と称される地域の中心的な神社として、千年以上の歴史を持つ由緒ある社です。

基本情報

所在地:東京都江東区猿江2-2-17
電話番号:03-3631-2516
FAX:03-3631-2721
旧社格:村社
御祭神:天照大御神、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)

古くは「猿江稲荷」と称され、稲荷信仰の神社として崇敬を集めていましたが、戦後に天照大御神を合祀し、現在の形となりました。境内には約300余坪の敷地があり、静かな住宅街の中に佇む落ち着いた雰囲気が特徴です。

猿江神社の歴史と由緒

創建の由来と猿藤太伝説

猿江神社の創建は康平年間(1058年~1065年)にさかのぼります。この時代は平安時代後期にあたり、東北地方では前九年の役(1051年~1062年)が起こっていました。

源頼義と源義家の親子が奥州遠征に向かう途中、家臣の「猿藤太(さるのとうた)」という武将がこの地の入江で力尽き、亡くなりました。猿藤太は数々の武功を立てた勇猛な武将でしたが、遠征の疲労により命を落としたと伝えられています。

地元の漁師たちは、この武将を手厚く葬り、境内に塚を建てて供養しました。この故事にちなんで「猿江」という地名と社名が生まれたとされています。当初は祠として建てられたものが、やがて稲荷社として整備され、康平年中には境内地300余坪を有する神社となっていました。

江戸時代から近代へ

江戸時代を通じて、猿江神社は深川地域の稲荷信仰の中心として発展しました。「猿江稲荷」の名で親しまれ、商売繁盛や五穀豊穣を願う人々の信仰を集めました。地域の漁師や商人たちにとって、生活に密着した信仰の場として重要な役割を果たしていました。

明治時代になると、近代的な神社制度のもとで村社に列格され、猿江村の鎮守として正式に位置づけられました。この時期から地域コミュニティの中心としての役割がさらに強まりました。

関東大震災と社殿の再建

1923年(大正12年)の関東大震災により、旧社殿は焼失してしまいました。しかし、地域住民の熱意により、1931年(昭和6年)に鉄筋コンクリート造りの新社殿が再建されました。

この社殿は築90年以上を経た現在も現役で、都内でも最古級の鉄筋コンクリート造りの神社建築として貴重な存在です。関東大震災の教訓を活かした耐震性・耐火性を備えた構造は、当時としては先進的な試みでした。

戦後の発展

第二次世界大戦後、猿江神社は天照大御神を合祀し、稲荷信仰に加えて伊勢信仰の要素も加わりました。これにより、より幅広い信仰を受け入れる神社として発展を遂げました。

現在では、江東区の歴史を伝える重要な文化財として、また地域住民の心のよりどころとして、多くの参拝者を迎えています。

猿江神社の見どころ

鉄筋コンクリート造の社殿

猿江神社最大の見どころは、昭和初期に建てられた鉄筋コンクリート造の社殿です。築80年以上を経た現在も堂々とした佇まいを見せており、歴史的建築物として高い価値を持っています。

関東大震災後の復興期に建てられたこの社殿は、伝統的な神社建築の意匠を保ちながら、近代的な建築技術を取り入れた貴重な例です。コンクリート造でありながら、木造建築の美しさを表現した設計は、当時の建築技術の粋を集めたものといえます。

境内の雰囲気

住宅街の中に位置する猿江神社の境内は、静謐で落ち着いた雰囲気に包まれています。都会の喧騒から離れた空間で、ゆっくりと参拝できる環境が整っています。

境内には猿藤太を祀った塚があり、創建の由来を今に伝えています。また、稲荷社としての歴史を物語る狐の石像なども見ることができます。

末社・馬頭観音社

境内には末社として馬頭観音社が祀られています。馬頭観音は馬や牛などの家畜を守護する仏として信仰され、また交通安全の守護神としても崇敬されています。2017年(平成29年)9月からは、この馬頭観音社の御朱印も授与されるようになりました。

御朱印情報

通常の御朱印

猿江神社では、社務所窓口で御朱印を授与しています。通常の御朱印には「猿江神社」の墨書きと社印が押されます。初穂料は通常300円~500円程度です(変更される場合がありますので、参拝時にご確認ください)。

季節・行事限定の御朱印

猿江神社の特徴として、季節や行事ごとに当社オリジナルの限定御朱印が授与されることが挙げられます。正月、例大祭、節分など、年間を通じてさまざまなデザインの御朱印が用意されています。

特に例大祭期間中には特別な御朱印が授与されることがあり、2017年(平成29年)の例大祭では奇数日と偶数日で異なる印判が捺されるという趣向が凝らされました。

馬頭観音社の御朱印

2017年(平成29年)9月より、末社である馬頭観音社の御朱印も授与されています。本社の御朱印とあわせていただくことができます。

御朱印をいただく際の注意点

御朱印は社務所窓口でお声がけください。参拝を済ませてから御朱印をいただくのが礼儀です。また、限定御朱印については授与期間が決まっていますので、事前に神社の公式サイトやSNSで情報を確認することをおすすめします。

例大祭と年中行事

例大祭(8月上旬)

猿江神社の例大祭は毎年8月上旬の週末に開催されます。地域最大の祭礼として、多くの参拝者や地域住民で賑わいます。

3年ごとには式年大祭(本祭)が行われ、比較的大規模な神幸祭(神輿渡御)が催されます。本祭の年には、神輿が氏子地域を巡行し、地域全体が祭りの熱気に包まれます。陰祭(かげまつり)の年も神事は執り行われますが、規模は本祭よりも小さくなります。

その他の年中行事

猿江神社では、例大祭以外にも年間を通じてさまざまな神事が執り行われています。

  • 初詣(1月1日~3日):新年の参拝者で賑わいます
  • 節分祭(2月3日頃):豆まきなどの行事が行われます
  • 夏越の大祓(6月30日):半年間の罪穢れを祓う神事
  • 七五三(11月):子どもの成長を祝う参拝
  • 年越の大祓(12月31日):一年の罪穢れを祓う神事

これらの行事の際には、特別な御朱印が授与されることもあります。

交通アクセス

電車でのアクセス

猿江神社へは、公共交通機関を利用するのが便利です。最寄り駅からは徒歩数分の距離にあります。

東京メトロ半蔵門線「住吉駅」から
B1出口より徒歩約2分(約150m)

都営地下鉄新宿線「住吉駅」から
B1出口より徒歩約2分(約150m)

住吉駅は半蔵門線と都営新宿線が乗り入れる駅で、東京都心各地からアクセスしやすい立地です。B1出口を出て南西方向へ進むと、すぐに神社の鳥居が見えてきます。

都営地下鉄新宿線「西大島駅」から
徒歩約10分(約800m)

こちらも利用可能ですが、住吉駅からのほうが近くて便利です。

車でのアクセスと駐車場

車で参拝する場合、首都高速7号小松川線「錦糸町出口」または「両国出口」から約10分程度です。ただし、境内には専用駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。

住吉駅周辺には複数のコインパーキングがありますが、例大祭などの行事の際には満車になることもありますので、公共交通機関の利用をおすすめします。

周辺の目印

猿江神社は住宅街の中にありますが、住吉駅から近いため迷うことは少ないでしょう。新大橋通り沿いの住吉駅から南西方向へ進み、住宅街に入ってすぐの場所にあります。

猿江神社周辺のおすすめ観光スポット

猿江恩賜公園(徒歩約5分)

猿江神社の近くには、広大な猿江恩賜公園があります。江戸時代には幕府の貯木場があった場所で、明治時代に陸軍の施設となり、戦後に公園として整備されました。

園内には芝生広場、遊具、テニスコートなどがあり、地域住民の憩いの場となっています。春には桜が美しく、花見スポットとしても人気です。参拝の前後に立ち寄るのに最適な場所です。

深川江戸資料館(徒歩約15分)

江戸時代の深川の町並みを実物大で再現した博物館です。長屋や商家、船宿などが再現されており、江戸時代の庶民の暮らしを体感できます。猿江神社の歴史的背景を理解するためにも、訪れる価値があります。

木場公園(徒歩約10分)

東京都現代美術館に隣接する広大な都立公園です。かつて木材の集積地だった歴史を持ち、現在は緑豊かな都会のオアシスとなっています。ジョギングやピクニックを楽しむ人々で賑わっています。

清澄庭園(徒歩約20分)

明治時代に造られた回遊式林泉庭園で、都の名勝に指定されています。岩崎弥太郎が造営した庭園で、全国から集められた名石が配置された美しい景観が楽しめます。

東京スカイツリー(電車で約15分)

住吉駅から半蔵門線で押上駅まで数駅の距離にあります。東京の新しいランドマークとして、展望台からの眺望やショッピングを楽しめます。

参拝のマナーと作法

基本的な参拝作法

神社での参拝には基本的な作法があります。以下の手順で参拝しましょう。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀です
  2. 手水舎で清める:左手、右手、口の順に清めます
  3. 拝殿前で参拝:二礼二拍手一礼が基本です
  4. 境内を静かに見学:他の参拝者の妨げにならないよう配慮します
  5. 退出時も鳥居で一礼:神域を出る際の礼儀です

御朱印をいただく際のマナー

御朱印は参拝の証としていただくものです。参拝を済ませてから社務所でお願いしましょう。御朱印帳を用意し、開いたページを指定して渡すとスムーズです。

御朱印をいただく際は、「御朱印をお願いします」と丁寧にお声がけし、書いていただいている間は静かに待ちます。いただいた後は「ありがとうございました」とお礼を述べましょう。

猿江という地名の歴史

「猿江」という地名は、神社の由来と深く結びついています。源義家の家臣・猿藤太が亡くなった入江ということから「猿江」と名付けられたとされています。

この地域はかつて東京湾に面した入江で、漁業が盛んな場所でした。江戸時代には深川の一部として発展し、木材の集積地としても知られるようになりました。明治以降は住宅地や工業地として発展し、現在は閑静な住宅街となっています。

猿江という地名は、現在も江東区の町名として残っており、猿江恩賜公園、猿江商店街など、地域のさまざまな施設や場所の名称に使われています。千年前の武将の物語が、現代にまで地名として受け継がれているのは、地域の歴史の重みを感じさせます。

まとめ

猿江神社は、平安時代の創建から千年以上の歴史を持つ、東京都江東区を代表する神社です。源義家の家臣・猿藤太にまつわる伝説、都内最古級の鉄筋コンクリート造社殿、季節ごとの限定御朱印など、多くの魅力を持っています。

住吉駅から徒歩2分という好立地で、気軽に参拝できるのも魅力です。静かな住宅街の中にあり、都会の喧騒を離れて心静かに参拝できる環境が整っています。

例大祭をはじめとする年中行事も充実しており、地域コミュニティの中心としての役割も果たしています。江東区を訪れた際には、ぜひ猿江神社に立ち寄って、千年の歴史と地域の人々の信仰に触れてみてください。

周辺には猿江恩賜公園や深川江戸資料館など、歴史や自然を楽しめるスポットも多数あります。神社参拝と合わせて、江東区の魅力を存分に体験できるでしょう。

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