五ノ神社(東京都羽村市)

五ノ神社(東京都羽村市)
創建年 (西暦) 601
住所 〒205-0011 東京都羽村市五ノ神1丁目1−6

五ノ神社(東京都羽村市)完全ガイド|まいまいず井戸と歴史・御朱印・アクセス情報

東京都羽村市に鎮座する五ノ神社は、推古天皇9年(601年)創建と伝えられる古社です。JR青梅線羽村駅の東口から徒歩わずか2分という駅近の立地でありながら、静かで厳かな雰囲気を保つ神社として地元の人々に親しまれています。境内には国指定史跡の「まいまいず井戸」があり、歴史的価値の高い文化財として多くの参拝者や歴史愛好家が訪れます。

五ノ神社の歴史と由緒

推古天皇時代からの歴史

五ノ神社の創建は推古天皇9年(601年)と伝えられており、1400年以上の歴史を持つ古社です。当初は別の名称で祀られていましたが、宝亀年間(770年~780年)に熊野五社大権現を勧請したことから「熊野社」と称されるようになりました。この熊野信仰との結びつきが、現在の「五ノ神」という地名の由来となったとされています。

熊野神社から五ノ神社へ

江戸時代には「熊野社」または「熊野権現社」として地域の信仰を集めていました。明治時代の神仏分離令により、熊野権現という仏教色の強い名称から「五ノ神社」へと改称されました。この改称は、地名である「五ノ神」に由来するものであり、地域と神社の深い結びつきを示しています。

羽村市五ノ神という地名自体も、この神社の存在が由来となっており、神社と地域が一体となって発展してきた歴史があります。

御祭神と御神徳

祀られている神々

五ノ神社には以下の五柱の神々が御祭神として祀られています。

天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
日本神話における最高神で、皇室の祖神とされる太陽神です。国家安泰、開運招福の御神徳があります。

素盞嗚命(すさのおのみこと)
天照大神の弟神で、勇猛果敢な性格を持つ神です。厄除け、災難除け、縁結びの御神徳で知られています。

天児屋根命(あめのこやねのみこと)
祭祀を司る神で、中臣氏(藤原氏)の祖神です。学業成就、出世開運の御神徳があります。

伊邪那美命(いざなみのみこと)
日本の国土と多くの神々を生んだ母なる女神です。縁結び、安産、子授けの御神徳で信仰されています。

事解之男命(ことさかのおのみこと)
伊邪那美命と素盞嗚命の子とされる神で、争いごとを解決する神として知られています。

これら五柱の神々を祀ることから「五ノ神社」という名称にも繋がっているという説もあります。

御利益

五ノ神社では以下のような御利益が期待できます。

  • 家内安全・厄除開運:素盞嗚命の強力な厄除けの力
  • 縁結び・夫婦円満:伊邪那美命の御神徳
  • 学業成就・合格祈願:天児屋根命の学問の神としての力
  • 安産・子授け:伊邪那美命の母神としての御神徳
  • 商売繁盛・五穀豊穣:天照大神の恵みの力

まいまいず井戸|国指定史跡の貴重な文化財

まいまいず井戸とは

五ノ神社の境内で最も有名なのが「まいまいず井戸」です。東京都指定史跡(一部資料では国指定史跡とも)に登録されているこの井戸は、鎌倉時代に造られたと考えられている非常に珍しい形式の井戸です。

「まいまいず」とは関東地方の方言でカタツムリを意味する言葉で、井戸の形状がカタツムリの殻のような渦巻き状になっていることからこの名が付けられました。

構造と特徴

まいまいず井戸は独特の構造を持っています。

  • 地表面での直径:約16メートル
  • 底面の直径:約5メートル
  • すり鉢状の深さ:約4.3メートル
  • 中央の井戸の直径:約1.2メートル
  • 井戸の深さ:約5.9メートル(すり鉢底面から)

すり鉢状に掘り下げられた窪地の中を、渦巻き状の通路で降りていくという構造になっており、中央に井戸が掘られています。

なぜこのような形なのか

武蔵野台地は水源が深い地下にあり、古代から中世にかけては垂直に深い井戸を掘る技術が十分に発達していませんでした。そのため、地表から斜面を作って掘り下げ、水脈に到達するという方法が取られました。この方式により、水を汲み上げる労力を軽減し、井戸の維持管理も容易になったのです。

また、崩落を防ぐために緩やかな傾斜をつけた結果、このような大規模なすり鉢状の構造になったと考えられています。

歴史的価値

まいまいず井戸は、中世の土木技術と生活の知恵を今に伝える貴重な遺構です。関東地方にはいくつかのまいまいず井戸が現存していますが、五ノ神社のものは保存状態が良好で、当時の構造をよく残していることから高い評価を受けています。

現在では水は涸れており、井戸としての機能は失われていますが、歴史的文化財として大切に保存されています。

境内の見どころ

本殿と拝殿

五ノ神社の本殿は、江戸時代後期の建築様式を残す木造建築です。拝殿は明治時代に改修されたもので、シンプルながらも格式のある造りとなっています。本殿の彫刻には細やかな装飾が施されており、当時の職人の技術の高さを感じることができます。

境内社

境内にはいくつかの境内社も祀られています。地域の信仰を集める小さな祠や石碑が点在し、長い歴史の中で様々な信仰が重層的に積み重ねられてきたことを物語っています。

神木と自然

境内には樹齢を重ねた木々が茂り、都会の喧騒から離れた静謐な空間を作り出しています。特に大きなケヤキやイチョウは、神社の歴史を見守ってきた神木として大切にされています。

季節ごとに異なる表情を見せる境内の自然は、参拝者に安らぎを与えてくれます。

御朱印情報

御朱印の授与について

五ノ神社では御朱印を授与していただけます。社務所が開いている時間帯に参拝すれば、直書きの御朱印をいただくことが可能です。

御朱印には「五ノ神社」の墨書きと神社の印が押されます。シンプルながらも力強い筆致の御朱印は、参拝の記念として多くの参拝者に喜ばれています。

授与時間

御朱印の授与時間は社務所の開所時間に準じます。平日は不在の場合もあるため、確実に御朱印をいただきたい場合は、事前に電話で確認するか、週末や祭礼日に参拝することをおすすめします。

初詣期間や例大祭などの祭事の際は、確実に社務所が開いており、御朱印を授与していただけます。

初穂料

御朱印の初穂料は一般的な金額(300円~500円程度)です。お釣りのないように用意していくとスムーズです。

年中行事と祭礼

例大祭

五ノ神社の例大祭は毎年秋に盛大に執り行われます。神輿の渡御や奉納演芸などが行われ、地域の人々が集う重要な行事となっています。氏子地域を神輿が練り歩き、五穀豊穣と地域の安寧を祈願します。

初詣

新年には多くの参拝者が初詣に訪れます。羽村駅から近いという立地もあり、元旦から三が日にかけては多くの人で賑わいます。甘酒の振る舞いや縁起物の授与なども行われます。

その他の年中行事

  • 歳旦祭(1月1日):新年を祝う祭典
  • 節分祭(2月3日頃):豆まきなどの行事
  • 夏越の大祓(6月30日):半年間の罪穢れを祓う神事
  • 七五三(11月15日前後):子供の成長を祝う
  • 年越の大祓(12月31日):一年の罪穢れを祓う神事

アクセス・参拝情報

電車でのアクセス

最寄り駅:JR青梅線 羽村駅

  • 羽村駅東口から徒歩約2分(約100メートル)
  • 駅のロータリーを出てすぐの場所にあるため、非常にアクセスしやすい立地です

その他の駅からのアクセス

  • JR青梅線 福生駅西口から徒歩約28分
  • JR青梅線 小作駅西口から徒歩約32分

車でのアクセス

主要道路からのアクセス

  • 国道16号線から約10分
  • 圏央道「青梅IC」から約15分

駐車場
神社専用の駐車場は限られているため、参拝の際は公共交通機関の利用をおすすめします。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用することになります。

参拝時間

境内は基本的に24時間参拝可能ですが、社務所の開所時間は限られています。御朱印や授与品をご希望の場合は、以下の時間帯を目安にしてください。

  • 社務所開所時間:9:00~17:00頃(不定期)
  • 参拝推奨時間:日中の明るい時間帯

基本情報

  • 正式名称:五ノ神社
  • 読み方:ごのかみしゃ
  • 所在地:〒205-0011 東京都羽村市五ノ神1-1-6
  • 電話番号:神社により異なる(要確認)
  • 公式サイト:なし(地域情報サイトで情報確認可能)

周辺の観光スポット

羽村市郷土博物館

五ノ神社から徒歩圏内にある羽村市郷土博物館では、羽村市の歴史や文化について学ぶことができます。まいまいず井戸に関する詳しい展示もあり、五ノ神社参拝と合わせて訪れると、より深く地域の歴史を理解できます。

羽村堰

江戸時代に玉川上水の取水口として造られた羽村堰は、歴史的な土木遺産として知られています。五ノ神社から徒歩約15分の場所にあり、桜の名所としても有名です。

羽村市動物公園

小さいながらも充実した展示で人気の動物園です。家族連れでの参拝の際には、合わせて訪れるのもおすすめです。

参拝のマナーとポイント

基本的な参拝作法

  1. 鳥居をくぐる前に一礼:神域に入る前の礼儀として
  2. 参道は端を歩く:中央は神様の通り道とされています
  3. 手水舎で清める:左手→右手→口→左手の柄の順で
  4. 拝殿での作法:二拝二拍手一拝が基本

まいまいず井戸見学の注意点

  • 井戸の中に降りることは可能ですが、足元に注意してください
  • 雨天時や雨上がりは滑りやすいため特に注意が必要です
  • 文化財のため、傷つけたり汚したりしないよう配慮しましょう
  • 写真撮影は可能ですが、他の参拝者の迷惑にならないように

写真撮影について

境内での写真撮影は基本的に可能です。まいまいず井戸は特に人気の撮影スポットですが、以下の点に注意しましょう。

  • 本殿内部の撮影は遠慮する
  • 祭事や祈祷中の撮影は控える
  • 他の参拝者が写り込まないよう配慮する
  • 三脚の使用は混雑時を避ける

五ノ神社の魅力まとめ

五ノ神社は、推古天皇9年創建という古い歴史を持ちながら、羽村駅から徒歩2分という現代的なアクセスの良さを兼ね備えた神社です。

最大の見どころである「まいまいず井戸」は、鎌倉時代の土木技術を今に伝える貴重な文化財であり、歴史的価値の高い遺構です。五柱の神々を祀る本殿での参拝と合わせて、中世の人々の知恵と工夫を体感できる貴重な場所となっています。

都心からのアクセスも良好で、日帰りでの参拝が十分可能です。静かな境内は、日常の喧騒を離れて心を落ち着ける場所として、地元の人々だけでなく遠方からの参拝者にも親しまれています。

羽村市を訪れた際には、ぜひ五ノ神社に足を運び、1400年以上の歴史と貴重な文化財に触れてみてください。

よくある質問

Q1: 五ノ神社の御朱印はいつもらえますか?

A1: 社務所が開いている時間帯(概ね9:00~17:00頃)にいただけますが、平日は不在の場合もあります。確実に御朱印をいただきたい場合は、週末や祭礼日の参拝をおすすめします。事前に電話で確認するとより確実です。

Q2: まいまいず井戸の中に入ることはできますか?

A2: はい、まいまいず井戸は見学可能で、渦巻き状の通路を降りて井戸の近くまで行くことができます。ただし、足元が不安定な場所もあるため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。雨天時や雨上がりは特に滑りやすいので注意が必要です。

Q3: 駐車場はありますか?

A3: 神社専用の駐車場は限られています。羽村駅から徒歩2分という立地のため、公共交通機関の利用が便利です。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

Q4: 五ノ神社の例大祭はいつ行われますか?

A4: 例大祭は毎年秋に執り行われます。具体的な日程は年によって異なる場合があるため、羽村市の観光情報や神社の掲示などで確認することをおすすめします。神輿の渡御や奉納演芸など、地域の伝統行事を見ることができます。

Q5: 五ノ神社の名前の由来は何ですか?

A5: 宝亀年間(770年~780年)に熊野五社大権現を勧請したことから、もとは「熊野社」と呼ばれていました。この熊野信仰に由来して「五ノ神」という地名が生まれ、明治時代の神仏分離により「五ノ神社」という名称になったとされています。また、五柱の神々を祀ることも名称に関連しているという説もあります。

地図

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