日枝神社とは
日枝神社(ひえじんじゃ)は、東京都千代田区永田町に鎮座する、江戸城の鎮守として徳川将軍家の崇敬を集めた格式高い神社です。「山王さん」の愛称で親しまれ、都心にありながら緑豊かな境内と荘厳な社殿が特徴です。
御祭神とご利益
主祭神
大山咋神(おおやまくいのかみ)を主祭神として祀り、相殿に国常立神、伊弉冉神、足仲彦尊を祀っています。大山咋神は山の神、大地の神として古くから信仰されてきました。
主なご利益
- 縁結び・夫婦円満: 夫婦猿の像に象徴される良縁成就
- 仕事運・出世開運: 徳川将軍家の庇護を受けた歴史から商売繁盛、立身出世
- 厄除け・方位除け: 江戸城(現皇居)の裏鬼門を守護
- 安産・子授け: 母子猿の像が安産祈願の信仰を集める
- 商売繁盛: 政財界の中心地に位置することから企業参拝も多い
参拝のポイント
神猿(まさる)像
日枝神社の神使は猿です。境内には複数の猿の像があり、それぞれ異なるご利益があります。
- 夫婦猿: 本殿向かって右側、縁結び・夫婦円満
- 母子猿: 本殿向かって左側、子授け・安産祈願
- 神猿像: 拝殿前の狛犬ならぬ狛猿、「魔が去る(まさる)」として厄除け
千本鳥居(稲荷参道)
西参道には朱塗りの鳥居が連なる「千本鳥居」があり、インスタ映えスポットとして人気です。エスカレーター完備で、ベビーカーや車椅子でも参拝可能な配慮がされています。
おすすめ参拝ルート
- 山王鳥居(男坂)から入る: 独特の合掌型鳥居をくぐり石段を上る正式参拝
- 千本鳥居を通る: 朱色の鳥居の連なりを楽しみながら西参道から
- エスカレーター利用: 体力に自信がない方は西参道のエスカレーターで
授与品
- まさる守: 猿モチーフの可愛らしいお守り、魔除け・厄除け
- 縁結び守: ピンクと水色のペアお守り
- 仕事守: ビジネスパーソンに人気の出世開運お守り
- 御朱印: 通常版と山王祭限定版あり
年中行事・祭礼
山王祭(6月中旬)
江戸三大祭の一つに数えられる日枝神社最大の祭礼。2年に一度の本祭りでは、300メートルにおよぶ祭礼行列が皇居周辺から銀座、日本橋を巡行します。神幸祭では王朝装束の行列や山車が都心を練り歩き、江戸の伝統を今に伝えます。
その他の主な行事
- 初詣(1月1日〜3日): 約30万人の参拝者で賑わう
- 節分祭(2月3日): 豆まき神事
- 七五三(10月〜11月): 都心の代表的な七五三参拝地
- 大祓式(6月30日・12月31日): 半年の穢れを祓う神事
境内の見どころ
社殿
1967年に再建された権現造の荘厳な社殿。朱塗りと金箔が美しく、都心とは思えない静謐な空間を作り出しています。
山王稲荷神社
境内社として商売繁盛の稲荷神社も鎮座。千本鳥居の先に位置し、合わせて参拝する方が多い人気スポットです。
庭園
本殿裏手には日本庭園があり、都会のオアシスとして四季折々の自然を楽しめます。紅葉の時期は特に美しく、静かな参拝ができます。
アクセス・参拝情報
電車でのアクセス
- 東京メトロ千代田線 赤坂駅 2番出口より徒歩3分(最寄り)
- 東京メトロ南北線・銀座線 溜池山王駅 7番出口より徒歩3分
- 東京メトロ丸ノ内線・銀座線 赤坂見附駅 11番出口より徒歩8分
参拝時間
- 参拝: 6:00〜17:00(4月〜9月は5:00開門)
- 授与所: 8:00〜16:00
- 御祈祷受付: 9:00〜16:30
所在地
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-10-5
駐車場
参拝者用駐車場あり(約100台、無料)。ただし山王祭期間中や初詣期間は利用不可。
歴史
日枝神社の起源は古く、鎌倉時代に秩父重継が江戸氏の居城に山王社を勧請したことに始まります。1478年、太田道灌が江戸城築城の際に川越日枝神社を勧請し、城内の鎮守としました。
徳川家康が江戸入府後は徳川将軍家の産土神として崇敬され、1607年に江戸城内の紅葉山に遷座。明暦の大火後、1659年に現在地に遷座し、「江戸城の鎮守」「徳川将軍家の氏神」として江戸の人々の信仰を集めました。
明治維新後は皇城鎮護の神社として、また東京の守護神として今日まで崇敬されています。
周辺情報
国会議事堂、首相官邸、最高裁判所など日本の政治の中枢に隣接。参拝後は赤坂サカス、東京ミッドタウンでのショッピングや、赤坂の老舗料亭での食事も楽しめます。
