穴八幡宮(東京都)

穴八幡宮(東京都)
創建年 (西暦) 1062
住所 〒162-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目1−11
公式サイト https://www.anahachimanguu.jp/

穴八幡宮(東京都)完全ガイド|一陽来復御守と900年の歴史を持つ早稲田の名社

東京都新宿区西早稲田に鎮座する穴八幡宮は、900年以上の歴史を誇る由緒ある神社です。冬至から節分までの期間限定で頒布される「一陽来復御守」で全国的に知られ、金運・商売繁盛を願う多くの参拝者が訪れます。本記事では、穴八幡宮の歴史、御祭神、一陽来復御守の詳細、アクセス方法、御朱印情報など、参拝前に知っておきたい情報を徹底解説します。

穴八幡宮の歴史と由緒

創建の経緯と源義家との関わり

穴八幡宮の創建は康平5年(1062年)に遡ります。奥州の乱(前九年の役)を鎮圧した源義家(八幡太郎義家)が凱旋の際、日本武尊命の先例にならい、この地に兜と太刀を納めて氏神八幡宮を勧請したのが始まりとされています。

源義家は八幡太郎の名で知られる武将であり、八幡神への篤い信仰を持っていました。戦勝を八幡神のご加護によるものと考えた義家が、感謝の意を込めてこの地に八幡宮を創建したことが、穴八幡宮の起源となっています。

「穴八幡」の名称の由来

穴八幡宮という独特の名称は、江戸時代初期の出来事に由来します。寛永18年(1641年)、当時の別当寺であった放生寺の僧侶が、南側の山裾を切り開いていたところ、横穴が見つかりました。その穴の中から金銅の阿弥陀如来像が発見されたことから、「穴八幡」の名で呼ばれるようになったと伝えられています。

この発見は当時大きな話題となり、以降「穴八幡宮」として広く知られるようになりました。

高田馬場との深い結びつき

穴八幡宮は、かつて「高田八幡宮」とも呼ばれていました。これは高田馬場の守護神として崇敬されていたことに由来します。現在でも毎年10月に開催される「高田馬場流鏑馬」は、穴八幡宮の重要な神事として継承されており、江戸時代から続く伝統行事として東京都の無形民俗文化財に指定されています。

高田馬場という地名自体も、穴八幡宮と深い関わりがあります。江戸時代、この一帯は将軍家の馬術訓練場として利用され、穴八幡宮はその守護神として重要な役割を果たしていました。

牛込の総鎮守としての役割

穴八幡宮は、赤城神社とともに牛込の総鎮守として地域の人々に崇敬されてきました。旧社格は村社ですが、その信仰圏は広範囲に及び、江戸時代から現代に至るまで、地域の精神的支柱として重要な位置を占めています。

御祭神と御神徳

主祭神

穴八幡宮の御祭神は以下の三柱です:

應神天皇(おうじんてんのう)
第15代天皇で、八幡神として広く信仰される神様です。武運長久、勝負運、国家鎮護の神として崇敬されています。

仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
第14代天皇で、應神天皇の父にあたります。

神功皇后(じんぐうこうごう)
仲哀天皇の皇后で、應神天皇の母にあたります。安産、子育て、女性の守護神として信仰されています。

御神徳

穴八幡宮の主な御神徳は以下の通りです:

  • 金運上昇・商売繁盛:一陽来復御守で特に有名
  • 勝運・出世運:源義家ゆかりの武運の神
  • 厄除け・開運
  • 虫封じ:子どもの健やかな成長を願う祈禱で知られる
  • 安産・子育て:神功皇后の御神徳

一陽来復御守|全国唯一の金運御守

一陽来復とは

「一陽来復(いちようらいふく)」とは、冬至を境に日が長くなっていくことから、悪いことが続いた後に良い方向へ向かうこと、また新しい年が来ることを意味する言葉です。中国の古典『易経』に由来し、陰の極まりから陽が復活するという思想を表しています。

穴八幡宮の一陽来復御守は、この思想に基づき、金運・商売繁盛を願う御守として江戸時代から続く伝統があります。

頒布期間と時間

一陽来復御守は、冬至から節分までの期間限定で頒布されます。この期間は毎年約1ヶ月半と短く、全国から多くの参拝者が訪れます。

  • 頒布期間:冬至(12月21日または22日)~節分(2月3日頃)
  • 頒布時間:午前9時~午後5時(年中無休)
  • 初穂料:1,000円(金額は変更される場合があります)

特に冬至当日、大晦日、元旦、節分は大変混雑し、数時間待ちになることもあります。比較的空いている時期を狙うなら、1月中旬から下旬の平日がおすすめです。

御守の種類と貼り方

一陽来復御守には3種類あります:

  1. 懐中用:財布や鞄に入れて持ち歩く
  2. 壁貼用:自宅や店舗の壁に貼る
  3. 台座付き:神棚や棚の上に置く

貼る・置く日時と方角

一陽来復御守には厳格な作法があります:

  • 貼る日:冬至、大晦日、節分のいずれかの夜12時(日付が変わる瞬間)
  • 方角:その年の恵方(吉方位)または西、北、東のいずれか
  • 高さ:目線より高い位置
  • 向き:文字が正面を向くように

一度貼ったら1年間そのままにし、翌年新しい御守と交換します。古い御守は穴八幡宮に納めるか、近くの神社でお焚き上げしていただきます。

他に類例のない全国唯一の御守

穴八幡宮の公式サイトでも明記されているように、この一陽来復御守は「他に類例の無い全国唯一のもの」です。同様の名称の御守を頒布する神社は他にもありますが、穴八幡宮の一陽来復御守は歴史、由緒、作法において独自のものとされています。

虫封じ祈禱|子どもの健やかな成長を願う

穴八幡宮のもう一つの特徴的な信仰が「虫封じ祈禱」です。

虫封じとは

虫封じとは、子どもの夜泣き、かんしゃく、ひきつけなど、いわゆる「疳の虫」を封じる祈禱です。江戸時代から続く伝統的な信仰で、子どもの健やかな成長を願う親の思いが込められています。

祈禱の受付

虫封じ祈禱は随時受付されています:

  • 受付時間:午前9時~午後4時
  • 予約:不要(直接社務所へ)
  • 初穂料:社務所にてお問い合わせください

祈禱後には、虫封じの御守やお札が授与されます。

高田馬場流鏑馬|東京都無形民俗文化財の神事

流鏑馬の歴史

高田馬場流鏑馬は、穴八幡宮の例大祭に合わせて毎年10月に開催される伝統神事です。享保13年(1728年)、徳川吉宗が世継ぎの誕生を祝って奉納したのが始まりとされ、約300年の歴史を持ちます。

開催概要

  • 開催時期:毎年10月の体育の日前後(詳細は公式サイト等で確認)
  • 場所:戸山公園内の特設馬場
  • 主催:穴八幡宮、高田馬場流鏑馬保存会
  • 文化財指定:東京都無形民俗文化財

疾走する馬上から的を射る勇壮な姿は、江戸時代の武家文化を今に伝える貴重な行事として、多くの見物客を集めます。

御朱印情報

御朱印の種類

穴八幡宮では通常の御朱印が授与されます。墨書きには「穴八幡宮」の社名と参拝日が記され、朱印には社紋などが押されます。

受付時間と場所

  • 受付時間:午前9時~午後4時
  • 受付場所:社務所
  • 初穂料:300円~500円程度(変更の可能性あり)
  • 書き置き:混雑時は書き置きの場合もあります

注意事項

一陽来復御守の頒布期間中(冬至~節分)は大変混雑するため、御朱印の受付時間が変更されたり、書き置きのみになったりする場合があります。確実に直書きを希望される方は、頒布期間外の参拝をおすすめします。

境内の見どころ

社殿

現在の社殿は戦後に再建されたものですが、伝統的な神社建築の様式を保っています。朱塗りの美しい社殿は、早稲田の街並みの中で凛とした存在感を放っています。

境内社

穴八幡宮の境内には、いくつかの境内社が祀られています。主祭神とともにこれらの神様にも参拝することで、より多くの御神徳をいただくことができます。

御神木

境内には樹齢数百年と推定される御神木があり、長い歴史を静かに見守っています。

石碑・記念碑

境内には歴史を物語る様々な石碑や記念碑が建立されており、穴八幡宮の歴史と地域との関わりを知ることができます。

アクセス・参拝情報

所在地

住所:東京都新宿区西早稲田二丁目一番地十一号
電話:03-3203-7212

電車でのアクセス

東京メトロ東西線「早稲田駅」

  • 3B出口より徒歩約5分(最寄り駅)
  • 中野方面寄りの出口が便利です

都電荒川線「早稲田駅」

  • 徒歩約10分

JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅」

  • 徒歩約15分

バスでのアクセス

都営バス

  • 学02系統(早大正門⇔高田馬場駅)「馬場下町」下車すぐ
  • 早77系統(早稲田⇔新宿駅西口)「馬場下町」下車、徒歩約3分

車でのアクセスと駐車場

穴八幡宮には参拝者用の駐車場がありますが、台数に限りがあります。特に一陽来復御守の頒布期間中は周辺道路も含めて大変混雑するため、公共交通機関の利用を強くおすすめします。

周辺にはコインパーキングもありますが、休日や頒布期間中は満車になることが多いため、早めの到着を心がけてください。

参拝時間

  • 開門時間:午前9時
  • 閉門時間:午後5時
  • 年中無休
  • 御朱印受付:午後4時まで

社務所の対応時間は午前9時から午後5時までですが、境内への立ち入り自体は開門時間内であればいつでも可能です。

周辺の見どころ・観光スポット

早稲田大学

穴八幡宮から徒歩圏内にある早稲田大学は、日本を代表する私立大学の一つです。歴史ある校舎や大隈講堂などを見学できます。

放生寺

穴八幡宮のすぐ隣にある放生寺は、かつて穴八幡宮の別当寺だった寺院です。神仏分離以前の歴史的つながりを感じることができます。

甘泉園公園

徳川御三卿の一つ、清水家の下屋敷跡を利用した日本庭園です。穴八幡宮から徒歩約10分の場所にあり、都会の中のオアシスとして親しまれています。

新宿区立漱石山房記念館

文豪・夏目漱石が晩年を過ごした場所に建てられた記念館。早稲田周辺は漱石ゆかりの地として知られています。

年間行事・祭事

穴八幡宮では、年間を通じて様々な祭事が執り行われています:

  • 1月1日:歳旦祭
  • 2月節分:節分祭(一陽来復御守頒布最終日)
  • 10月:例大祭、高田馬場流鏑馬
  • 12月冬至:冬至祭(一陽来復御守頒布開始)
  • 12月31日:大祓式、除夜祭

その他、月次祭など定期的な祭事も行われています。詳細は公式サイトや電話でお問い合わせください。

兼務社について

穴八幡宮は、周辺のいくつかの神社を兼務しています。兼務社の御朱印や祈禱を希望される場合は、穴八幡宮の社務所にお問い合わせください。

参拝のマナーと注意事項

基本的な参拝作法

  1. 鳥居をくぐる前に一礼
  2. 手水舎で身を清める:左手、右手、口、左手の順
  3. 参道は中央を避けて歩く
  4. 拝殿前で二礼二拍手一礼

撮影について

境内での撮影は一般的に可能ですが、以下の点に注意してください:

  • 祈禱中や神事中の撮影は控える
  • 他の参拝者への配慮を忘れずに
  • 商業目的の撮影は事前許可が必要

取材や商業撮影を希望される場合は、遅くとも1ヶ月前までに社務所へお問い合わせください。使用目的や内容を詳しく説明した上で、宮司の許可を得る必要があります。

混雑を避けるコツ

一陽来復御守の頒布期間中は大変混雑します。比較的空いている時間帯や時期:

  • 平日の午前中(特に1月中旬~下旬)
  • 頒布期間外(2月4日以降~12月冬至前)

ゆっくり参拝したい方、御朱印を直書きで希望される方は、頒布期間外の参拝をおすすめします。

よくある質問

Q: 一陽来復御守は郵送してもらえますか?
A: 一陽来復御守の郵送対応は行っていません。必ず現地で直接授与していただく必要があります。

Q: 駐車場はありますか?
A: 参拝者用の駐車場はありますが台数に限りがあります。特に頒布期間中は公共交通機関の利用を強くおすすめします。

Q: ペットを連れての参拝は可能ですか?
A: 一般的に神社ではペット同伴の参拝は控えるべきとされています。事前に社務所へお問い合わせください。

Q: 御朱印帳は販売していますか?
A: 穴八幡宮オリジナルの御朱印帳があるかどうかは、直接社務所にお問い合わせください。

Q: 厄除け祈禱は受けられますか?
A: 各種祈禱は随時受け付けています。詳細は社務所(03-3203-7212)にお問い合わせください。

まとめ

穴八幡宮は、900年以上の歴史を持つ由緒ある神社であり、全国唯一の一陽来復御守で知られる金運・商売繁盛の名社です。源義家による創建、江戸時代からの虫封じ信仰、東京都無形民俗文化財の高田馬場流鏑馬など、豊かな歴史と伝統を今に伝えています。

東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5分というアクセスの良さも魅力で、早稲田大学や周辺の観光スポットと合わせて訪れることができます。

一陽来復御守を授かりたい方は冬至から節分までの期間に、ゆっくり参拝したい方は頒布期間外に訪れることをおすすめします。いずれにしても、穴八幡宮は東京都内で一度は参拝したい重要な神社の一つです。

参拝の際は、本記事で紹介した歴史や作法を参考に、心を込めてお参りください。

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